ここのところ、新聞の紙面の広告にやたら育毛剤が出てくるので、髪の毛の増え方と減り方に関して書きたいと思います。ここ10日くらいで4種類の育毛剤の広告が新聞紙面に出ていますね。
一つはミノキシジル系の発毛剤で、「育毛剤と発毛剤とは違うのだ!」と訴えていました。他の3つのうち2つは保護成分について訴えていて(このうち一つは1000万本の出荷だそうです)、あと一つはロングセラーと訴えていました。
育毛剤は毎年500万本以上の出荷実績
私が育毛相談と言うのを仕事として取組み始めて20年以上の年月が経過しています。この間に発売されている育毛剤の種類は数しれず、合計の出荷本数の実績は1億本以上です。
広告に出てきた育毛剤のホームページをみて、出荷本数を加えると1億本を超えるのです。ミノキシジル系の育毛剤(発毛剤)の出荷はすごいですね。1社だけで7000万本以上の出荷実績ですからね。
ミノキシジル系の育毛剤(発毛剤)に関しては海外から個人輸入で手に入れている人もいますし、美容外科なんかでは自院独自の育毛剤として処方しているところもあるので、8000万本とか9000万本になっていると思います。プラスとしてミノキシジル系の育毛剤(発毛剤)のメーカーが1社から3社に増えたので、1億本以上になっているかもしれません。
このデフレ不況の中で、これだけ育毛剤の出荷本数があるのだから、薄毛の人やハゲの人が減っているのか?と思いきや、読者の皆さんはどうお感じになっていますか?
あくまでも私が道行く人を見ての感想になりますが、やたら薄い人が目立つように感じますし、ハゲに近い人の場合は頭皮が赤い人が目立つように感じています。
相談室にいらっしゃる人の場合は、薄毛を改善するのが困難になっている人だけが増えているように感じています。理由は、頭皮を見て温浴してみると、薬品での後遺障害のダメージが深いからではないか?と感じるのですね。
こんな状態にしてしまっている原因の一つに、髪の毛が増えるってどういうことなのか?髪の毛が減るってどういうことか知らない、知らされていないからではとも思うのです。
髪の毛が増えるとは?減るとは?
髪の毛が増えるのを考える時、減る時ってどう言う風に減っていくのか?が分かると簡単に理解でます。
髪の毛が減るとは、端的に言うと「細くなり・成長期が短くなっていき、最終的に太さも成長期も「0」になった時にハゲになる」のです。ハゲになるまでの期間が薄毛の状態と言えますね。薄毛の期間は部分的に差があるのでしょうが、全的なことと捉えると5年未満の人もいれば20年30年以上と言う人までいて一概には言えません。
毛が減ると言うのがどういうことなのか?と言えば「生え替わってくる髪の毛が成長しなくなっていくこと」と言えますね。
じゃ、毛が増えるってどういうことなのか?と言うと、毛が減るのと反対に「生え替わってる髪の毛が成長するようになること」と言えますね。
細かいことを言い始めると、太さや中身の濃さ等々色々ありますが、基本は「生え替わってくる髪の毛が、成長するようになるのか?、成長しなくなるのか?」の違いですね。これにより毛が増えるのか?減るのか?が決まると言うことです。
では、1億本以上の出荷実績のある種々の育毛剤の広告に、「生え替わってくる髪の毛が成長するようになって増える」なんて訴えているのがありますかね?
たぶん、ほとんどの育毛剤は「抜け毛が減る」とか「発毛する」とか「発毛促進」とかを訴えていると思います。だから、毛が増える効果ではないので、出荷本数がスゴイのに薄毛やハゲの人が減っているようには見えないのです。「非常識な育毛読本」を読めば、もっと分かると思いますよ。