先日も抜け毛を減らしたい人のご相談があった。ご相談時には抜け毛を減らしたがる場合があるのですが、私は抜け毛の多い少ないを参考にはしますが、それで効果の出方を図りません。
抜け毛の多い少ないはご相談者の方の主観に基づくものなので、ご相談者の主観では毛が増えると言う結果には至らないからです。理由は、抜け毛の多い少ないを過去の自分の抜け毛の本数と感覚で感じたことを訴えているだけで、比べる過去を間違っているからです。
抜け毛が増えて薄くなる前に抜け毛が減っている
全ての人ではありませんが、たいていの場合抜け毛が増えて薄くなるとかボリウムが減るとか、本数が減っているように感じる前には、抜け毛が目立たなくなっていることが多いです。
毛の成長期は人により差があります。思いっきり平均にとして成長期を5年とした時、3年~5年くらいの期間は抜け毛が減っている期間があります。この期間の間に薄毛になる準備が出来ていて、抜け毛が急に増えて薄くなるのです。
抜け毛が増えることが悪く、抜け毛が減ることが良い、と思い込んでいる人が多いので、毛の元気度の異変が起きていても抜け毛が減っているので、抜け毛が増える季節にも抜け毛が減っていることに異常を感じないのですね。
抜け毛が減っている期間の前
抜け毛が減っている期間の前の時期の抜け毛の変遷がその人本来の抜け毛でありますが、この時期のことを覚えている人はいません。なんせ、抜け毛が増えると薄毛になると思い込んでいますから、薄毛でない時の記憶は薄毛になった時前後の記憶で上書きされてしまうのです。
2022年の今年抜け毛が急に増えて薄毛になってしまったとしましょう。2017年頃から抜け毛が減っている期間が5年続くのです。2016年以前の1年間の抜け毛の変遷が本来の抜け毛と言うことができると言う事。
毛がフサフサでご自身本来の毛の元気度がある場合は、だれも抜け毛のことを気にしません。
が、薄毛になる準備に入ると、毛の元気度に異変が出てきます。すると毛の成長期が短くなり始め、成長期を終えた毛を押し出す次の毛が生まれる前に休止期に移行してしまいます。その為に抜け毛が減り刺さっているだけの毛が増えるようになります。
成長期を終えた毛が抜けるのが抜け毛
刺さっているだけが少しずつ抜けながらも、頭皮には少しずつ溜まってきます。その限界が来た時に何かのきっかけで一気に抜け始めるのです。
刺さっているだけの毛の本数が多いと、長い間抜け毛が多く感じる時期が続き、少ないとすぐに抜け毛が多く感じる時期が終わります。その後は抜け毛が次第に減り、毛の本数も次第に減っていく慢性状態に移行していきます。
抜け毛が急増した後に頭皮に残った毛は、元気度に異変が起こっている毛ばかりになるので、薄毛になってしまうのです。
以前女性のご相談者の方が訴えられていた言葉に「抜け毛が増えた後は、自分本来の髪の毛じゃなくなってしまった。」がありました。如実に抜け毛が増えて残った毛が問題なんだと言うのを表していますね。
血圧を下げると抜け毛が減り毛も減る
先日ご相談下さった女性の方は、抜け毛が急増してAGAクリニックに相談に行かれたらしい。するとそこの医師に血圧を下げる効果のある薬を処方されたらしいですね。
血圧を下げりゃ、頭皮部への血流が落ちるから抜け毛が減るし、毛の量も減っていきます。
悩んでいる人は、そんなことは思いもしないでしょうが、医師がそんなことを知らずに薬を処方するなんてちょっとおかしいですよね。
でも、今はそんな時代なのです。悲しい現実です。