選抜大会は、まったく観ていないうちにベスト8が終わり、今日は準決勝でベスト4が戦います。
残っているのが、すべて打撃に定評のある西日本の4チーム。しかも、近畿勢が3チームと冬の気圧配置、西高東低の状態です。春はまだまだ先ということでしょうか。
さて、ここまで「日本列島高校野球の旅」をお送りしてきていますが、残り旅はもうわずか、8県になりました。もうすぐ終着駅です。
今回の(前回はなく、次回もないのですが)この訪問順は「全国都道府県別 魅力度ランキング2016」に基づいての訪問順にしていました(ただし、逆順ですが)。
この「全国都道府県別 魅力度ランキング」というものが、毎年末に発表されています。
これはブランド総合研究所が毎年47都道府県と1000市区町村を対象にした「地域ブランド調査」で認知度や魅力度、イメージなど全77項目の設問を設け、地域のブランド力を「魅力」として数値化したものです。2016年が11回目となっています。
順位は今さらおさらいはしませんが、45位に群馬県、46位に栃木県、最下位の47位に茨木県と北関東の各県がそろって“逆1-2-3フィニッシュ”となっています。都道府県と言えば日本テレビ系の「秘密のケンミンSHOW」がありますが、番組内でも取り上げられています。
ところが、高校野球では、この北関東の3県は夏の選手権大会の優勝回数は2回ずつとなっています。この都道府県2回の優勝は全国で12位に相当しますので、胸を張って「上位」だと言い張っても良いと思います。
近いところでは昨年の夏、栃木県の作新学院高が54年ぶりの優勝を飾ったことは記憶に新しいところだべぇ~。
茨城県は1984年に取手二高、2003年に常総学院高が共に茨城弁丸出しの名将・木内幸男監督(当時)の下で優勝しているだっぺ。
群馬県は長らく優勝校が出ていませんでしたが、やっとこさ1999年に桐生第一高が県勢として初優勝し、2013年には前橋育英高が優勝したでがんす。
選抜大会でも、栃木県が1962年に作新学院高、2001年に茨城県の常総学院高が優勝を飾っています。
他にも、昨年のリオデジャネイロオリンピックで競泳男子400m個人メドレーで金メダルなど3個のメダルを獲得した萩野公介さん、柔道男子60kg級銅メダルの高藤直寿さん、同66kg級銅メダルの海老沼匡さんは栃木県出身。体操団体総合金メダルの山室光史さん、卓球男子団体銀メダルの吉村真晴さんは茨城県出身。リオデジャネイロオリンピックでは群馬県出身のメダリストはいませんでしたが、冬季オリンピックスピードスケートの黒岩彰さん、敏幸さんやノルディックスキー複合の荻原健司さん、次晴さんのようなレジェンドを生んでいます。
この順位が高いから良いというものではなく、低いからダメということもないです。
人と同じことで、良し悪しなんてつけられるものではありませんから。