春 24回出場 39試合 15勝 24敗 0分 ベスト8; 5
夏 58回出場 93試合 35勝 58敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 2 ベスト8; 2
石川県とは日本の北陸地方にある県です。金沢県ではありません。太平洋ベルトに属する大都市などのいずれにも接しておらず、地理的に孤立しているため、北陸地方の県は基本的にどれも各種産業が比較的バランスよく発達しています。しかし、石川県は伝統工芸を除きこれといった特色を持たないため、知名度の高い金沢市に対して石川県の印象が薄く、「金沢なら知っているけど」という人が大量に存在する原因となっています。
一応、本当に「金沢県」が存在していた時期はあります。そして、両隣の県とくっついたり離れたりしながら現在の県域が確定した歴史なのです。
【勝手に選んだご当地ソング】
♪ 君と出逢った 香林坊の
酒場に赤い 灯がともる
ああ 金沢は 金沢は
三年前と おんなじ夜が
静かに俺を 待ってる町だ
忘れられよか 天神橋の
たもとにのこる 物語り
ああ あの女(ひと)も あの女(ひと)も
おもいの糸の 細白糸を
かけるか遠い 都の空に
(「加賀の女」 詞; 星野哲郎 / 唄; 北島三郎)
松井秀喜さんの出身校・星稜高のインパクトが強いからでしょうか、勝数が全国で39位、勝率は全国37位と数字だけ見れば決して強豪県ではありません。
星稜高がイメージに残るのは1979年夏の和歌山・箕島高との延長18回の死闘、1992年夏の高知・明徳義塾高での松井さん5打席連続敬遠、2014年夏には県大会決勝で9回裏に0-8から逆転サヨナラ勝ちするなど、度々球史に残る試合を演じてきたからでしょう。
この星稜高と、出場回数なら引けをとらない金沢高、2000年創部ながらすでに全国での経験も豊富な遊学館高の3校が引っ張る格好となっています。
なお、北陸では一足先に福井・敦賀気比高が甲子園(選抜)優勝を決めています。
【選抜大会出場回数ランキング】
1 星稜高 11回出場 17試合 6勝 11敗 0分 ベスト8; 2
2 金沢高 9回出場 17試合 8勝 9敗 0分 ベスト8; 3
3 金沢桜丘高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
4 遊学館高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
【選抜大会勝利数ランキング】
1 金沢高 9回出場 17試合 8勝 9敗 0分 ベスト8; 3
2 星稜高 11回出場 17試合 6勝 11敗 0分 ベスト8; 2
3 遊学館高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
4 金沢桜丘高 3回出場 3試合 0勝 3敗 0分
【選手権大会出場回数ランキング】
1 星稜高 18回出場 36試合 18勝 18敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 2
2 金沢高 13回出場 20試合 7勝 13敗 0分
3 遊学館高 6回出場 12試合 6勝 6敗 0分 ベスト8; 1
4 金沢泉丘高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
4 金沢桜丘高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
6 小松高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 小松工高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 金沢商高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
6 金沢市工高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
10 石川師範 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分 ベスト8; 1
10 日本航空石川高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
10 小松明峰高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 小松大谷高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
10 石川県工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選手権大会出場勝利数ランキング】
1 星稜高 18回出場 36試合 18勝 18敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 2
2 金沢高 13回出場 20試合 7勝 13敗 0分
3 遊学館高 6回出場 12試合 6勝 6敗 0分 ベスト8; 1
4 石川師範 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分 ベスト8; 1
4 金沢泉丘高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
4 金沢桜丘高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分
4 日本航空石川高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
8 小松高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
8 小松明峰高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 小松工高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
8 小松大谷高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 石川県工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 金沢商高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
8 金沢市工高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
【石川県出身者で打線を組んでみた】
一番 ⑨ 村松有人 (星稜高/福岡ダイエーホークスほか)
二番 ⑧ 金森栄治 (PL学園高/西武ライオンズほか)
三番 ④ 高須洋介 (金沢高/近鉄バファローズほか)
四番 ⑤ 松井秀喜 (星稜高/読売ジャイアンツほか)
五番 ⑦ 角中勝也 (日本航空第二高/千葉ロッテマリーンズ)
六番 ③ 大松尚逸 (金沢高/千葉ロッテマリーンズ)
七番 D 音重鎮 (星稜高/中日ドラゴンズほか)
八番 ② 笠間誠二 (金沢高/読売ジャイアンツほか)
九番 ⑥ 北安博 (星稜高/横浜ベイスターズほか)
① 小松辰雄 (星稜高/中日ドラゴンズ)
星稜高、金沢高はどちらも昔から、この県を代表する強豪校です。中でも松井秀喜さん(星稜高)は読売ジャイアンツの中軸を打ち、MLBでも活躍した強打者で、誰からも応援された選手です。「ゴジラ」の愛称は高校時代からで、名付け親はスポーツ紙の記者らしいのですが、言い得て妙とはこのことです。プロではレフトを守っていましたが、高校時代はサードでした。
その外野には角中勝也さん(日本航空第二高)、大松尚逸さん(金沢高)、金森栄治さん(大阪・PL学園高)、村松有人さん(星稜高)ら外野に人材揃い。ベテランの大松さんファーストにしました。
ピッチャーの小松辰雄さん(星稜高)は二年時から甲子園大会で剛腕を披露し、無名だった同校の名を高めました。
その星稜高が1979年に和歌山・箕島高と延長18回の名勝負をした時にショートを守っていたのが北安博さん。一年生ながら六番で先発出場していたのが音重鎮さんです。1985年夏の甲子園で準優勝した時の二年生エースが山本省吾さん。一年時から勇名を轟かせていた松井さんを始め、星稜高出身の選手は皆、下級生の時から活躍しています。
金沢高を代表するのは、大松さんとキャッチャーの笠間雄二さん、それにチャンスに強いバッティングを売り物に内野の要を任された高須洋介さん。堂上照さんは、中日ドラゴンズ・読売ジャイアンツの堂上兄弟の父親です。