・既成事実とは、既に起こったことで今さら戻したり反対したりすることができないこと
・既成概念とは、長い間経験などを通じて身につけてきた特定のものの考え方や態度
・固定観念とは、あるものがこうあるべきだと考え、他の考え方は排除する思考傾向
ゼロベース思考とは
「既成概念や固定観念に捉われなく、何もない状況から最善の答え(解決策)を見つけ出す」
という考え方とのことです。
つまり、既成概念に捉われて考えるということは、今まで自分の中で構築されてきた考え方により、先入観というフィルターをとおして物事を見てしまうため、事実を観察して考えることが難しくなります。固定観念と同じようなものですから、問題が起こったときに解決に繋がらなくなってしまう可能性があるということです。
で、話が難しくなるので、こんな例えがあります。
九回裏でリードされている場面。得点差は何点でもいいのですが4点としておきます。
監督から選手へのよくある話として「思い切って振ってこい!!」という言葉。
それは
「九回裏」「リードされている」という既成事実の上で
「このチャンスをいかせないと機会はない」「初球は必ずストレートがくる」「相手のピッチャーは強い」「自分はこういった場面に弱い」などの既成概念や固定観念
によって、本来持っている実力を出させるために、リラックスさせるための監督からのサインです。
このときの「思い切って振ってこい!!」は既成事実や既成観念、固定概念などの考え方を捨てて、「自分を白紙状態に戻して力を出してこい」ということなのです。
さらに「逆転ランナーが塁に出ている」、「前の打席で三振」なんてことになると、「相手ピッチャーは何を投げてくるか?」ということで、同じボールを投げてくるか、違うボールで勝負に来るか・・・などと迷っているうちに、チャンスを逃がしてしまうことがあると考えます。
つまり、既成事実、既成概念に捉われすぎてしまって「思い切って振ってこい!!」という監督の指示を忘れ、勝負に負けてしまいますのです。
よく、ヒーローインタビューなどで「来たボールを思い切り打っただけです」というコメントがありますが、これがゼロベース思考ということなのです。
「ゼロベース思考」を行使してみるのも勝負に勝つ手段になるかもしれません。
しかし、すべてをゼロベース思考で進めればいいということはないでしょう。
「何も考えていない」ということで、逆にチャンスを見逃してしまうことだって考えられますから。
例えば相手ピッチャーの癖が判っている場合や場面やカウントによって投げてくるボールも判っているという場合だってあります。
これが「狙い球を絞っていけ」「○○(ボールの種類)を狙っていけ」という指示のとき。この時はゼロベース思考でなく、しっかりと考えて行くことになります。
(ゼロベース思考というと、この方しか思い浮かびません。でも、実際には、いろいろと考えていたに違いないでしょう)
なお、ゼロベース思考とは「何も考えない」というのとはちょっと違いますので、そこのところを良い子は間違えないようにしてください。
ゼロベース思考のコツ
・これまでの習慣や常識を疑ってみる
・「できない」「無理」と決めつけずに新たな方法を考えてみる
・どうなったらいいのか(目標)を見直おす
・別の視点から考えてみる
(なお、寝る前にゼロベース思考過ぎると、期待と不安が入り混じって寝られなくなっちゃうかも知れませんが、他よりはいいかも知れません)
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まっくろくろすけ
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