第98回全国高等学校野球選手権大会の甲子園練習で2日、大分・大分高の女子マネジャーがユニホームを着てグラウンドに立ち、練習を手伝ったところ、大会関係者から注意を受けてベンチに下がったというニュースがありました。
大会規定の参加資格には「その学校に在籍する男子生徒」となっていて、練習もそれに準ずる形で行われているとのことです。学校側の勘違いでおこった事態だったとのことですが、何やら監督さんと部長さんは知っていてやったのではないかと思えるようなニュースもありました。もしも、知っていてのことでしたら、私は監督さんと部長さんの超ファインプレーだったと思います。
たった、15分であっても、一緒に甲子園を目指してきたマネージャーに甲子園の土を踏ませてあげることが出来たのですから。
マネジャーは「緊張して手が震えました。(注意を受けた時は)やっぱりダメなんだと思いました」、監督さんは「一緒に頑張ってきたので、甲子園のグラウンド立たせてあげたかった」と話しています。
これに対して、今の世の中の反応は早いものです。早速、ネット上では大会運営側に非難が殺到しているそうです。
2008年の選抜大会の甲子園練習では、山口・華陵高の女子部員の練習参加が認められませんでした。甲子園練習に参加できないと知らされたのは練習日の前夜で「夜はずっと泣きました。朝も泣いてました」そうですが、チームの甲子園練習ではベンチでタイムキーパーとして補助に専念していました。
7月3日に神宮球場で行われた東東京地区大会で駒場高の女子部員がなんとユニホームを着てベンチ入りしていました。
一緒にやって来たチームメイトをフェンス越しにいつも応援する姿を見て、監督さんがスコアラーではなく、助監督として登録して、何とベンチ入りすることが出来たそうです。さらに、試合前の外野ノックにも挑戦したそうです(こちらは力不足で断念したそうですが)。ちなみに、この助監督ですが小学四年生から野球を始め、中学三年時には全日本女子軟式野球大会中高生の部でベスト8になっているそうです。
ということは、選手、マネージャー以外ならば道はありそうですね。
また、地方大会では女子部員がボールボーイ(?)、ボールガールを許可してくれたところがあったそうですが、甲子園では、まだダメなんだそうです。
女子部員の数は増えてきていると思います。女子プロ野球も発足し、女子高校硬式野球の大会もありますので、いつまでも、このままという訳には行かないでしょう。どうでしょう、八田会長。検討してみては。歴史に名前が残りますよ。何はともあれ、そろそろ規定を見直してもいいのではないかと思います。ただ、そうなると、女子高校野球との住み分けは・・・なんて細かいことはともかく、 一緒に甲子園を目指してきた仲間なんですから。
でも、もちろん、無条件という訳には行かないでしょう。
野球経験のあるなし、選手なのかマネージャーなのかなどで、ボールに対する反応も違ってくるでしょうから、もちろん、安全面には十二分に配慮した形でなければならないと考えます。
こういう、支えてくれる部員にもスポットライトを当てて、やりがいのある、より魅力のある高校野球にしていくのが務めだと私は思います。
それこそが、「高校野球は教育の一環」と胸を張って言えるのではないでしょうか。
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