第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝ラウンド第一試合の日本対プエルトリコ戦の結果は既にニュースなどで報道されているとおりの結果となりました。
今大会では1次ラウンドで韓国、2次ラウンドでキューバ、米国が敗退し、決勝ラウンドで日本が敗退という、世界ランキング上位4国が決勝戦を前に姿を消しました。
“強いところが勝つ”のではなく、結果として“勝つべき試合に勝てるところが強い”ということになります。
1次ラウンド、2次ラウンドと苦しみながら勝ち抜き、決勝ラウンドへ進んだこともあり、あまり前評判の高くなかった山本監督の評価もここへきて、急上昇していたのですが、この結果を受けて、また見直されることになるように考えられます。
まあ、代表監督うんぬんよりも、代表監督決定までの紆余曲折と候補メンバー選出にも問題があったように考えられますので、その関係者にも三連覇を逃した責任の一端はあるでしょう。
キューバはともかくとして韓国と米国も代表監督決定とメンバー選出がなかなか決まらないという同じような事情を持っていたとのことです。ということは、負けるべくして負けてしまったということになるのでしょう・・・すべては結果論になりますが。
そもそも、サッカーと違ってその国を代表して本気で(それは本気でしょうけど)大会三連覇を狙っていたのでしょうか。
サッカーほど国際試合はなく、またスケジュールの影響もあって、代表チームの常設化は非常に難しいものはあると考えます。それでも、監督、コーチらの首脳陣については、もっと早い時期から決定しておき、チーム作りについて方針を明確にしておくべきではないでしょうか。
また、日本での合宿中から話題に上がっていましたが、WBC公式ボールへの対応。
今回は代表候補に選ばれたピッチャーに昨年秋に一人について1ダース(12球)が支給されたそうです。WBC公式ボールへの対応について、今回も順応できずに悪戦苦闘している姿を見ていますと、第1回大会時から苦戦していたことに対して何の対策も取られてきていないようにも考えられます。明らかに支給数が足りなかったのではないでしょうか。
敗戦の原因と対策はこれからいろんなところで分析されていくことでしょう。
しかし、先日も書きましたが、トップ4国がその座であぐらをかいているうちに、ドミニカ、プエルトリコ、ベネズエラ、台湾などの準強豪国やオランダ、イタリア、ブラジル、中国などの野球新興国との差は完全に縮まってきています。
四年後に向けての戦いは既に始まっているのです。
井端が試合後のコメントで、「四年後、日本が再び優勝を狙うには何を補う必要があるか」と聞かれ、「もっと勝負強くなっていかないといけないと思います」と応えています。
いろいろな意味でそのとおりです。
でも、まあ、とりあえずは、お疲れ様でした。
今度はペナントレースで、熱い戦いを魅せて欲しいものです。
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