坊主刈りとは、髪型の一種で「お坊さんカット」という意味です。しかし、「刈る(カットする)」と言っているように、本当のお坊さんのようにカミソリでそり上げてしまうわけではなく、お坊さんに限りなく近く短く調髪するスタイルを言います。戦争時は髪の毛を洗っている余裕がないので、洗っても洗わなくても大差ないこの髪型を多くの軍隊が取り入れています。
なお、同じ「ぼうずがり」という音であるが「坊主狩り」と書きますと、別の意味になってしまいます。注意しましょう。
確かに髪の毛は短い方がいろいろと便利です。私も会社に入るまでは坊主刈りでした。快適と言えば快適です。現在は坊主頭ではありません。たぶん、その筋の方と間違えられそうなので…
さて、坊主刈りってメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、シャンプー代が少なく済むとか、リンスが要らないとか、雨が降ってきたときに、毛の多い人よりも早く感じるとか、寝ぐせがつかないとか。
デメリットとしては、夏の日差しが暑すぎるとか、冬の風が冷たいとか、毛がないけどケガしやすいとか。
ちなみに、日本では悪いことをしたときに反省の念を込めて坊主刈りにする文化があります。でも冷静に考えるとなぜ坊主にすることが謝罪・反省につながるのかですが、古来より仏教では、己への戒めとして「頭を丸める」ことは悟りの境地へ達する"解脱"への第一歩とされていたそうです。剃髪の由来はお釈迦さまに倣ったもので、古代インドでは頭髪を剃るのは最大の恥辱とされていて、重罪を犯した者に対する一種の刑罰でしたが、お釈迦さまは自らの解脱のため進んで剃髪し、それに弟子たちも従ったものでなのです。なお、罪人の髪を剃る刑罰は中国の髠刑や日本の天つ罪に対する禊など広く見られるものでした。
なお、一口に坊主刈りと言っても長さはいろいろあります。関東地方では分/厘、近畿地方では枚(バリカンに取り付けるスペーサーの枚数に由来)を用いることが多いそうです。分や厘は尺貫法が基本ですが、バリカンの目盛により必ずしも対応していない場合があるそうです。
関東地方
1厘刈り:0.3mm
5厘刈り:1.5mm
1分刈り:3mm
3分刈り:6mm
5分刈り:9mm
7分刈り:12mm
近畿地方
5厘刈り:刃なし
1枚刈り:2mm
2枚刈り:5mm
3枚刈り:8mm
4枚刈り:11mm
5枚刈り:13mm
時代は「坊主」を求めている…!!