高校野球で一番面白いのが「甲子園準々決勝」と言われていますが、準決勝も面白いです。
準々決勝は一日で四試合観られる、一番お得なバリューセットですが、準決勝も中一日休養後の ガチンコ・ハッピーセットです。
< 第一試合 宮城・仙台育英高 vs. 西東京・早稲田実高 >
仙台育英高は準優勝した1989年以来の26年ぶりのベスト4。
早稲田実業高は初優勝した2006年以来のベスト4。
なんとっても見どころは早稲田実高スーパー一年生清宮幸太郎選手と仙台育成高の今秋ドラフト候補・佐藤世那選手の対戦です。
もちろん、早稲田実高は清宮選手以外にも加藤雅樹選手、富田直希選手らの強力打線ですが、キーポイントは清宮選手であることは確か。
彼を抑えることで、打線の勢いを削ぐことが出来るかどうかにかかっていると考えます。
また、早稲田実高のエースの松本皓選手が甲子園に来て一試合ごとに成長しています。
予選の結果だけを見ますと、失礼ながらここまで好投するとは思えませんでした。安定したコントロールと変化球で、的を絞らせないピッチングは見事です。
仙台育英高の打線は今秋ドラフト候補の平沢大河選手を中心にして四試合連続2桁安打中。自信を持って振ることに集中しています。
個人的には仙台育英高の方が走攻守に分があると思います。
< 第二試合 神奈川・東海大相模高 vs. 東東京・関東一高 >
東海大相模高は準優勝した2010年以来5年ぶりのベスト4 。
関東第一高は6回目の夏にして初のベスト4。
東海大相模高は小笠原慎之介選手、吉田凌選手の二枚看板に注目が行きますが、打撃陣も強力。通算35本塁打の杉崎成輝選手、主将の長倉蓮選手、豊田寛選手ら、昨年からのレギュラーが5人残り、経験が豊富でありのは大舞台での強さをさらに発揮して行きそうです。準々決勝での花咲徳栄高戦での逆転、サヨナラ試合がそれを物語っているでしょう。
関東第一高はどうしても、オコエ瑠偉選手に注目が集まりますが、伊藤雅人選手を中心に足を絡めた攻撃が持ち味であり、さらに3投手による粘り強い継投で勝ち上がってきました。
両チームとも打線に切れ目がないだけに、継投のタイミングがポイントになるのではないかと思います。
いかにランナーをためずに繋ぐかです。ランナーを置いての打線の爆発力は共に高いですが、やや、総合力では東海大相模高が優勢だと考えます。
三回戦、準々決勝と東北対決を制して勝ち上がった仙台育英高が「今年こそ大旗の白河越え」を叶えるのか。
甲子園で一戦一戦成長してきた「100年の節目」を伝統の早稲田実高が制するのか。
育成功労賞を受賞した原貢元監督の魂を受け継ぐ、「攻撃野球」の東海大相模高が1970年以来25年ぶりの大旗を手にするのか。
「念願の初制覇」を目指す、関東第一高が高校野球新世紀の幕開けを飾るのか。
残り三試合にどんなドラマが用意されているのかは判りません。
舞台も役者も準備万端。
2015年の夏も大詰めです。
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まっくろくろすけ
上田の慎坊
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