野球小僧

出場できません

第103回全国高等学校野球選手権が阪神甲子園球場で2年ぶりに開催されています。新型コロナウイルス感染症の流行が続く状況下で6月下旬、南北海道の支部予選を皮切りに行われた今夏の地方大会。1ヶ月以上かけて49代表がでそろいましたが、相手チームとの試合で敗退する以前に、見えない相手に阻まれて試合ができずに出場辞退が相次ぎました。

今春の選抜大会を制した神奈川・東海大相模高では、野球部内で複数の陽性が判明。準々決勝を辞退し、春夏連覇の夢が絶たれました。春夏34度出場し、2度の夏準優勝の石川・星稜高も野球部内で集団感染(クラスター)が発生し、準々決勝を辞退。福井・福井商高と新潟・中越高の甲子園常連校でも部内に複数の陽性が確認され、ともに初戦を迎える前に出場辞退となってしまいました。

7月24日から開催されている全国高校総合体育大会(インターハイ)では、新型コロナウイルスの感染が理由で出場辞退するケースが相次いでいます。

バスケットボール男子では、7月28日までに3校が出場を辞退。部員に感染者が出たほか、同じ寮で生活する別の部の部員が感染し、バスケ部員が濃厚接触者に該当したことなどが理由。ソフトボール女子でも1校が出場を辞退しました。さらに5校の相撲部も出場を辞退したと発表されています。

8月8日から長野県長野市で始まっている柔道では計12校が出場を辞退したと発表されています。

大会規定では、公式練習日を含む「大会参加日」の2週間以内にチーム内で陽性者がでた場合、チーム全体が出場辞退となります。濃厚接触者や、発熱などの症状がある「感染疑い者」にすぎない場合でも、3日以内なら全体が辞退となります。2週間から4日前でも、検査での陰性確認や医師の診断が必要なのです。

ここでの「チーム」とは出場登録選手や監督に限らず、登録外の部員やマネージャー、送迎を担当する運転手などの関係者で移動などを共にするならチームの一員という位置付けです。接触が多い柔道などの競技、接触の少ない競技であっても基準は同じだそうです。

私個人的には、このインターハイの判断基準については非常に厳しいと思えます。インターハイ事務局は、「インターハイは教育活動の一環。より安全に主眼を置いている」と理解を求め、高体連も、「地方は都市部に比べ医療体制に差があり、オリンピックのような検査体制を整えることも難しい」と説明しており、事務局は「感染防止に努めながら大会を継続したい」としています。

インターハイの柔道では、1回目の唾液検査で陽性疑いが出た後、医療機関の検査で陰性になったとして出場を求めている高校がありましたが、出場が認められずに断念しています。主催者の全日本柔道連盟は、「感染者が再検査で全員陰性になっても当該校は出場できない(大会規定に基づいた判断。ウイルスの潜伏期間なども考慮すれば致し方ない)」との見解を示しています。

一方で、高校野球では学校関係者に陽性が判明し、いったんは出場を辞退したことが全国的な話題となった鳥取・米子松蔭高では、野球部員や部の関係者への感染がないことが確認され、大会日程にも余裕があったこともあり、県高野連が一転して出場を認めた例もありました。

また、甲子園出場後に登録メンバーが陽性判定を受けた栃木・作新学院高は、ほかの部員の陰性が確認され、日本高校野球連盟(日本高野連)から大会参加は可能と連絡があり、予定どおり出場。さらに陽性だった部員は3人は無症状で現在、自宅待機としており、2021年8月14日の初戦は、陽性判明から10日以上が過ぎるため、日本高野連と相談しながら登録メンバーに加えたままにするのか変更するのかを判断するとのことです。

選手や関係者に陽性が相次いだ東京オリンピックでは、チームメートが濃厚接触者となっても競技開始前6時間以内のPCR検査で陰性なら出場が可能でした。

オリンピックとインターハイを同一線上で議論すべきではありませんが、「オリンピックは特別なのか?」といわれていることも事実です。また、主催者が異なるものの、両者ともに「教育の一環」とうたっている同じ高校スポーツであるインターハイと高校野球での判断基準が違うこと、さらには同じ組織関係ではあるものの、地方大会と全国大会での判断基準が違っているというのは、なんとなくやるせない気持ちになるのも事実です。

今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。

今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。

どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

組織が違うので、判断がわかれることは仕方がないのかもしれませんが、もう少し・・・と思うところもあります。同じ組織内でもですけど。

いつまでこの状況が続くのでしょうね。

さて、ごめんなさい。長野県が先に4元号勝利を先に決めてしまいました。
eco坊主
おはようございます。

始まりましたね。長野県代表との頂上決戦は持ち越しになっちゃいましたけど。
今の状況では「なんらかの利権がからんでいるのでは?」と穿った見方をしてしまう情けない自分がいます。永田町&IOC・組織委員会などとは高野連は違うと思いたいのですが・・・本当にごめんなさい🙇

夏の甲子園・・・ 
観戦者いないけど感染者も無しで元気なプレーを見せて欲しいものです。


自分にできる事をしっかりやります!
笑顔の生活は戻って来ると信じて!!
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