読売ジャイアンツの高橋由伸監督が10月3日、公式戦終了を待たず、辞任を決断しました。
2016年の監督就任から3年間の在任期間のすべて、広島東洋カープに優勝をされ、1度も優勝できませんでした。ジャイアンツで1人の監督が3年続けて優勝を逃したのは、球団史上初めてでした。
山口オーナーは9月12日のオーナー会議の際、「十分にチームを整えて、腕を振るってもらいたい」と続投に前向きな発言をしていましたが、その後の試合で5勝7敗で12年ぶりのシーズン負け越しが決定し、2年連続で4位以下となれば球団史上2度目となります。
この高橋監督辞任については、大本営のスポーツ報知が2018年10月3日20時45分にWeb上で記事にしたのですが、実際には、その時間以前に「高橋由伸監督辞任」怪情報が拡散し、複数メディアが「速報→削除」の異常事態となっていたそうです。
まずは、日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム(阪神タイガース情報専門)」が2018年10月3日17時6分に、電撃ニュース！」と切り出し、「巨人はさきほど会見を開き、今季限りで高橋由伸監督が辞任すると発表しました」との情報を伝えました。ですが、投稿からわずか数分で、該当のツイートは削除されてしまいます。
極トラアカウントでは、上記の投稿から7分後に「阪神のことだけツイートします。さきほどツイートは削除します」とする報告ツイートがあったようですが、この投稿も、18時までに削除されてしまいます。
次に、西日本新聞(ウェブ版)もほぼ同時刻、「巨人高橋監督が今季限りで辞任」と題したニュース記事を配信します。しかし、この記事も公開直後に削除され、18時現在は閲覧できない状況となってしまいました。ただ、すでに記事は削除されているものの、グーグルの検索ページで確認できるキャッシュ(履歴)によれば、この記事には、「プロ野球巨人の山口寿一オーナー(61)は3日、東京・大手町の球団事務所で取材に応じ、高橋由伸監督が今季限りで辞任す...（以降は確認できず）」という一文がありました。
こうなってきますと、後任監督が誰になるかで、しばらく大騒ぎでしょう。ジャイアンツの場合、空白の期間をあまり長くしませんので、というか、ほとんどの場合には、すぐに後任監督が決まっています。
・川相昌弘二軍監督 △ 中日ドラゴンズOBであり、地味でもあり
・斎藤雅樹一軍投手コーチ △ 一軍コーチの責任上
・吉村禎章一軍打撃総合コーチ ✖ 一軍コーチの責任上
・阿部慎之助 ✖ 高橋監督の二の舞
・上原浩治 ✖ 高橋監督の二の舞
・桑田真澄 ✖ 火中の栗は拾わない
・江川卓 ✖ 阪神タイガースOB
・松井秀喜 ✖ やる気なさそう
・中畑清 △ やる気ありそうだが、横浜DeNAベイスターズで監督やったことが･･･
・原辰徳 〇 元監督。球団に頼まれれば･･･。でも、横浜DeNAベイスターズの監督も･･･
・落合博満 ✖ 中日ドラゴンズで監督やったことが･･･でも、球団に頼まれれば･･･
・鈴木尚広 ✖ 代走のスペシャリスト
私は案外、川相昌弘二軍監督の就任がありえそうな気がするのです。三軍監督→二軍監督と階段を上るように来ていますし、”その次”の阿部慎之助監督(助監督ではなく、監督)への”つなぎ”の役割もあり得るのではないでしょうか。でも、現実的に考えますと、原さん一本化で交渉でしょう。いくら、ベイスターズで監督やりたくても、先に声をかけられちゃえば、断る理由はないでしょうから。逆に、断ったとすると、ベイスターズ監督就任が濃いことにもなるでしょう。
さて、ベイスターズ、タイガースの総指揮官続投はどうなるのでしょう。そちらも気になります。
