とても興味を持ってTV観戦してしまいました。東京オリンピックの女子マラソンの代表をかけた選考レースの1つ、大阪国際女子マラソンが行われ、松田瑞生選手が日本歴代6位となる2時間21分47秒のタイムで優勝しオリンピックの代表に大きく近づきました。
すでに、東京オリンピックの代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が2019年9月15日に東京で開かれ、前田穂南選手が2時間25分15秒で優勝。2位に鈴木亜由子選手が入り、この2人が東京オリンピック代表に内定しています。残り1枠を大阪国際女子マラソンと3月の名古屋ウィメンズマラソンで、設定記録の2時間22分22秒以内のタイムをマークした選手のうち、最も記録がよかった選手が内定することになっており、優勝した松田選手が現在の候補者筆頭に躍り出た状態になりました。
もちろん、東京オリンピックの女子マラソン第3代表が誰になるかの興味もありますが、最も興味を持ったのが、もちろん、足元です。現在、陸上長距離界はナイキの厚底シューズが席巻しており、男子のトップ選手のほとんどが使用し、箱根駅伝や全国都道府県駅伝では、「ナイキ展覧会」と言えるほどの選手が着用しています。
女子選手にも厚底シューズへの流れの中ですが、松田選手はニューバランスの「薄底シューズ」での優勝でした。
この結果は短絡的な考えかも知れませんが、厚底シューズではなく、薄底シューズでも結果が出せることを証明したものだとも言えるでしょう。
このほかの主な日本選手は、
山口遥選手:総合7位 / 日本人2位 2時間26分35秒
田中華絵選手:総合10位 / 日本人3位 2時間27分51秒
小原怜選手:総合13位 / 日本人4位 2時間28分12秒
福士加代子選手:棄権
という結果でした。
この中で、山口選手はリーボック、田中選手がナイキ、小原選手がアシックス、福士選手がアディダスでした。
松田選手は、今まで履いてきたシューズを信じて履き続けたこともよかったと思います(とはいっても松田選手の足型に合わせて作り直した特注品ではありますが)。
改めて、厚底シューズであれば誰でもいい成績が残せるということではなく、選手がそれぞれに合ったシューズを履くのが基本であり、厚い薄いは関係なく、練習を積み重ねて自信をつけることが大事だということでしょう。
また、厚底シューズの効果もあるでしょうけど、そのシューズの影響が幸いし、選手の技術も上がって来ているのもあると思います。
厚底シューズ禁止がウワサされている中で、東京オリンピックを目標としてさらにメーカーの競争も始まっていくことでしょうけど、主役としてはやっぱり選手に注目すべきでしょう。
この大阪国際女子マラソンでは松田選手に注目が集まりましたが、私は松田選手よりも、松田選手のお母さんにより注目してしまいました。