「書初め(かきぞめ)」とは、新しい年が明けてから初めて毛筆で文字を書くことを言います。日本では古くからお正月の行事として親しまれていますが、現代では学校の宿題以外ではあまりなじみがないかも知れません。もちろん(?)、我が家では学校は卒業していますので、誰もやる人はいません。
一般的に書初めは1月2日に行われ、新年に向けた抱負やお願いをしたためることが多く、目標や努力を表す言葉などや、健康やしあわせなどを願う言葉を書くのが定番となっています。そして、1月15日の小正月に開催される「どんど焼き(左義長)」という行事で、門松やしめ縄などの正月飾りなどといっしょに燃やすのが習わしとなっているようです。
書初めは平安時代の宮中(今でいう皇居)行事の「吉書の奏(きっしょのそう)」という行事が起源のようです。吉書の奏とは、「改元」「代替わり」「年始」など、ものごとが改まった節目に、天皇陛下に文書を奏上するという、行政手続きのようなものだったそうです。そして、「鎌倉幕府」の武士の時代にも引き継がれ、「吉書始め」という新年の儀礼行事として、元日の朝に初めてくんだ水(若水)で墨をすり、新年の縁起のよい方角(恵方)に向かって祝賀や詩歌(「長生殿裏春秋富 不老門前日月遅」)などを書いていたそうです。その後、江戸時代に寺子屋(今でいう学校)が普及したことにより、広く親しまれるようになったと言われています。
なお、「書初」という言葉は江戸時代の京都の俳人・野々口立圃さんが著した俳諧論書「はなひ草(花火草)〈1636年〉」が最初だそうです。現在でも、宮中では「吉書初め(きっちょはじめ)」「筆はじめ」などの名前で書初めが行われているようです。
また、1月2日に書初めを行うと字が上手くなるという言い伝えがあり、さらにどんど焼きで書初めを燃やしたときに、炎が高く上がるほど字が上達するとも言い伝えられています。これは、新年に訪れる年神様が、どんど焼きの煙といっしょに天上へ帰ると信じられているためのようです。
さて、この写真は長野県松本市の松本蟻ケ崎高校書道部の書。毎年、スーパーのイベントホールで新年に行われる「新春書道パフォーマンス」にて揮毫(きごう:筆をふるって字や絵をかくこと)されたものです。
松本蟻ケ崎高校書道部は、毎年、愛媛県四国中央市で開かれている「書道パフォーマンス甲子園」で、2022年度の第15回大会で優勝し、大会史上初の3連覇を成し遂げています。ちなみに、準優勝はお笑い・安田大サーカスの団長安田さんの出身校の鳥取城北高校です。
書道パフォーマンス甲子園は、愛媛県四国中央市の四国中央紙まつりに行われる「全国高校書道パフォーマンス選手権大会」で、高校書道部員12人以内でチームを組み、4m×6m四方の大きな紙の上を音楽に合わせて手拍子やダンスをしながら書道をするという、文字どおりのパフォーマンス書道の大会です。TV放送(録画)されているのですが、私はTV CMでしか観ていません(いばって言うことでhないですね)。
もともとは、愛媛県立三島高校書道部が市内のショッピングモールなどで音楽にあわせて大きな紙に歌詞を揮毫する「書のデモンストレーション」として披露していたもので、その書道パフォーマンスの模様がTVで全国放送したところ好評だったため、日本テレビが「書道ガールズ甲子園」という大会を開催するようになり、その後、三島高校書道部をモデルに、「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」という映画も制作されています。
そして、映画が公開後には3~5校だった大会参加校が増え、第3回大会(2021年)では予選審査で12校に絞り込まれ、大会開催場所も栄町商店街から川之江体育館に変更したものの、当日は体育館に入りきれない人が出るほどであったそうです(現在の会場は伊予三島運動公園体育館)。
なお、「和風慶雲(わふうけいうん)」とは、もともとは、孔子さんの弟子の顔回(がんかい)さんを評した言葉で、「本来温厚な人格者を言い表した」ものです。「穏やかで和らいだ風とよいことが起きる前兆とされる雲(慶雲)のような存在という意味です。
寒い日が続いていますが、寒さに怯むことなく、輝きを放つ明るい未来にしたいですね。
一般的に書初めは1月2日に行われ、新年に向けた抱負やお願いをしたためることが多く、目標や努力を表す言葉などや、健康やしあわせなどを願う言葉を書くのが定番となっています。そして、1月15日の小正月に開催される「どんど焼き(左義長)」という行事で、門松やしめ縄などの正月飾りなどといっしょに燃やすのが習わしとなっているようです。
書初めは平安時代の宮中(今でいう皇居)行事の「吉書の奏(きっしょのそう)」という行事が起源のようです。吉書の奏とは、「改元」「代替わり」「年始」など、ものごとが改まった節目に、天皇陛下に文書を奏上するという、行政手続きのようなものだったそうです。そして、「鎌倉幕府」の武士の時代にも引き継がれ、「吉書始め」という新年の儀礼行事として、元日の朝に初めてくんだ水(若水)で墨をすり、新年の縁起のよい方角(恵方)に向かって祝賀や詩歌(「長生殿裏春秋富 不老門前日月遅」)などを書いていたそうです。その後、江戸時代に寺子屋(今でいう学校)が普及したことにより、広く親しまれるようになったと言われています。
なお、「書初」という言葉は江戸時代の京都の俳人・野々口立圃さんが著した俳諧論書「はなひ草(花火草)〈1636年〉」が最初だそうです。現在でも、宮中では「吉書初め(きっちょはじめ)」「筆はじめ」などの名前で書初めが行われているようです。
また、1月2日に書初めを行うと字が上手くなるという言い伝えがあり、さらにどんど焼きで書初めを燃やしたときに、炎が高く上がるほど字が上達するとも言い伝えられています。これは、新年に訪れる年神様が、どんど焼きの煙といっしょに天上へ帰ると信じられているためのようです。
さて、この写真は長野県松本市の松本蟻ケ崎高校書道部の書。毎年、スーパーのイベントホールで新年に行われる「新春書道パフォーマンス」にて揮毫(きごう:筆をふるって字や絵をかくこと)されたものです。
松本蟻ケ崎高校書道部は、毎年、愛媛県四国中央市で開かれている「書道パフォーマンス甲子園」で、2022年度の第15回大会で優勝し、大会史上初の3連覇を成し遂げています。ちなみに、準優勝はお笑い・安田大サーカスの団長安田さんの出身校の鳥取城北高校です。
書道パフォーマンス甲子園は、愛媛県四国中央市の四国中央紙まつりに行われる「全国高校書道パフォーマンス選手権大会」で、高校書道部員12人以内でチームを組み、4m×6m四方の大きな紙の上を音楽に合わせて手拍子やダンスをしながら書道をするという、文字どおりのパフォーマンス書道の大会です。TV放送(録画)されているのですが、私はTV CMでしか観ていません(いばって言うことでhないですね)。
もともとは、愛媛県立三島高校書道部が市内のショッピングモールなどで音楽にあわせて大きな紙に歌詞を揮毫する「書のデモンストレーション」として披露していたもので、その書道パフォーマンスの模様がTVで全国放送したところ好評だったため、日本テレビが「書道ガールズ甲子園」という大会を開催するようになり、その後、三島高校書道部をモデルに、「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」という映画も制作されています。
そして、映画が公開後には3~5校だった大会参加校が増え、第3回大会(2021年)では予選審査で12校に絞り込まれ、大会開催場所も栄町商店街から川之江体育館に変更したものの、当日は体育館に入りきれない人が出るほどであったそうです(現在の会場は伊予三島運動公園体育館)。
なお、「和風慶雲(わふうけいうん)」とは、もともとは、孔子さんの弟子の顔回(がんかい)さんを評した言葉で、「本来温厚な人格者を言い表した」ものです。「穏やかで和らいだ風とよいことが起きる前兆とされる雲(慶雲)のような存在という意味です。
寒い日が続いていますが、寒さに怯むことなく、輝きを放つ明るい未来にしたいですね。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。