中日ドラゴンズの・加藤秀司チーフバッティング兼野手総合コーチが、このシーズンオフに若手野手陣に重さ920~930gのバット、約1000gのトレーニングバット、長尺バットを発注するように指示し、沖縄キャンプまでに、それぞれのバットを「しっかり振り込んでくるように!」とのお達しを出しています。最近のトレンドは軽めのバットをいかに速くスイングするかになっていて、900g前後が多いです。中には800g台のバットを使用する選手もいますが、あえて重いバットでパワーアップを狙っていくというのです。
あえて、重いトレーニングバットを振る目的は「スイングスピードの向上」にあると思います。実際に重いトレーニングバットを使って、その後に普段使用しているバットを使うとスイングスピードが上がったように感じます。実際には、それは「筋肉が付いた」のではなく「筋パワーが付いた」という状態なのだそうです。また、以前書いたとおり、重いバットを振っても、返ってスイングスピードが遅くなる可能性もあります。原因としては速筋が遅く動かすことに慣れてしまうからです。ですから、パワーが上がったのに、そのスピードに筋肉が慣れてしまい、スピードが出せなくなってしまっているのです。ですから、「重いバットを振った後に軽いバットをスイングする」ことが大事なのです。
とはいっても、重いバットを振るだけの基礎体力と技術がないとフォームを崩す原因にもなってしまいます。そうなってしまうと、元も子もありません。
ということで、重いトレーニングバットを使って、超スロー素振りをやってみます。これは女子プロゴルファーの宮里藍選手がよくやっていることで知られていますが、これは正しい動作を身体に教え込ませるのが目的になります。実際にやってみますとよく判りますが、普通のスイングの時にはダメなところが見えず、ごまかしが効いていたところに気が付きやすいものです。また、体幹を主体にしてゆっくり振ると相当きつくて、数分やっただけでも結構汗をかく練習になります。このときに、一つひとつのポイントをチェックしながらやれば、効果的だと思います。
さて、トレーニングバットはお店では通常1000g~1200gです。それ以上の重さになると、ほとんどお店には置かれていません。
我が家にも、最重量1200gのトレーニングバットまでしかありません。そこで、新しく手に入れたのが、これです。
懐かしの「虎印」の美津和タイガーブランドです。この効果が出るかどうかは、もうあと数か月後。
それでも、今年も(?)年明けの瞬間は素振りで迎えていました。
イチロー選手は高校時代に砂場で素振りをしていたそうです。本当ならば、スロー素振りを砂場でやれば効果的なのでしょうけど。
そう、♪ 砂の上 刻むステップ ほんのひとり遊び ・・・ 出逢いは スローモーション 軽いめまい 誘うほどに ♪という感じで。