高校サッカー、高校ラグビー、高校バレーと冬の高校スポーツが終わり、あと3ヶ月ほどすれば新入生を迎えて、新しいシーズンが始まります。
既に新しく進学する場所で、どの部活動に入ろうかと決めている中学生もいると思います。
多くの競技種目のなかで、高校生に人気のある種目は何か。2015年度と全国高等学校体育連盟(高体連)と日本高等学校野球連盟(高野連)の2015年度の調査結果を見てみました。
高体連には36競技1,253,705人。高野連は2競技で179,205人が登録されています。男女合計で競技人数の多い順です。
1位 サッカー / 178,576人
2位 野球(硬式) / 168,898人
3位 バスケットボール / 161,305人
4位 バドミントン / 109,924人
5位 陸上競技 / 109,635人
6位 テニス(硬式) / 107,965人
7位 バレーボール / 101,302人
ここまでが10万人以上の競技者がいる運動部です。
以下、ソフトテニス、卓球、弓道、剣道、ハンドボール、水泳(競泳)、ソフトボール、、ラグビーフットボール、柔道、登山、野球(軟式)までが1万人以上であり、それ以下が空手、体操、ボート、アーチェリー、ホッケー、少林寺拳法、新体操、ボクシング、フェンシング、スキー、レスリング、自転車、ウェイトリフティング、カヌー、水泳(水球)、なぎなた、ヨット、スケート、相撲、水泳(飛込)です。
高体連での全国部員数の統計は2003年からが発表されています。高野連はそれよりも古く1982年からがまとめられています。これらのデーターをざっと見ますと、競技人口の比率が大きく二極化しているのが判ります。
競技人数が年代によって違うことと、年々子どもの人数が減ってきていることを考慮して、2003年を1としての比率で見てみますと、サッカー、陸上競技、水泳は2015年には2003年度比で約1.2倍近く部員数を増やしています。しかも、面白いことに、この3競技とも2004~2007年までは部員数が減少していて、2008年から右から上がりで増加しています。
逆に剣道、ラグビー、柔道は2003年度比で約0.8倍以下で部員数は減少する一方です。しかも、柔道に至っては約0.6倍となっていて、ほぼ半減状態です。バレーボールは2013年には0.8倍まで減りましたが、2014年、2015年と増加してきています。
昨年は剣道世界選手権で日本が優勝し、ラグビーワールドカップでも日本が旋風を起こし、日本柔道もリオデジャネイロオリンピックに向けて復活を目指し、盛り上げていくところ。
高校の部活動で部員が多くても、それが将来の世界大会レベルでなかなか通用していないのも事実であって、部員数が少数精鋭の部活動の方が将来の世界レベルに通用している。単純にそれだけで比較・論じてはいけないでしょうけど。
野球(硬式)は比率的にはほとんど横ばいです。ただ、こちらは一極集中というか、多いところは多い。そうそう上手くは行かないものです。