今年も早くも残すところ今日と明日を残すだけになりました。
ということで、今年は(まだありますが)今までと違うことを何かひとつでもできましたでしょうか?
今日は”普段の生活の中での小さなひとつの思いやりや行動。それが自分の力となり、気持ちの強さを作ることができる”という話を紹介します。
2010年の甲子園春夏連覇を果たした興南、同じく2010年の選抜21世紀枠で出場し、夏にもまた甲子園に戻ってきた山形中央ナインの話です。
春夏連覇した興南。
この時の興南は島袋のピッチングと強打のチームという印象が強いチームでしたが、やっぱり、そこは高校野球。送るべきところでは送りバントをキチンと決めていて、基本が出来ていてこその勝利でした。
その送りバント。その成功率の高さの秘訣について我如古主将(当時)はこう答えたと言います。
「普段からチームでボランティア活動に積極的に参加してゴミ拾いをやっているのですが、ゴミ拾いをしているとバントが上手くなるんです」
正直、このままでは意味不明な話です。でも、これには続きがあるのです。
「ゴミって小さいじゃないですか。そういうのに気遣っていると、小さいことに気付けるようになる。それでバントがうまくなるんです」
つまり、日常からの小さな心掛けが野球につながるというのです。
こう書いてしまうと「なんだそんなことか」となるのですが、それを続け、実践し、結果を残したのだから重みがあります。
「誰でもできることを一生懸命できる選手は大舞台でも力が発揮できる」
これは、その興南高校を率いている我喜屋監督の言葉です。
春の選抜に21世紀枠で出場した山形中央高校。
21世紀枠というと失礼ながら”おまけ”のような感じになりがちですが、この山形中央高校は夏の地区大会を勝ち進んで甲子園に戻ってきています。
春は一回戦で日大三と対戦して、残念ながら大敗して甲子園を後にしたのですが、試合後に奈良崎主将(当時)がこんな話をしていました。
「日常生活でも普段の練習からでも入り方を大切にしてきました。朝の挨拶をしっかりするとか。練習のスタートからしっかりするということですね。ずっとそれを心がけてきたのでこういう舞台でもうまく入れたと思う」
なるほどです。
この2つの話をもう一度考え直してみると、実に奥が深いのが判ります。
人の行動や考え方というものは突然変えることはできません。
普段からの癖や習慣というものは、過去の育ち方、経験、体験や性格などによって培われてきたものでもありますから、突如変わるということは、まずありません。変わったと思えても、それは表面上だけであることもあります。
変わるためには、変えるためには、相当な努力が必要です。
でも、日々の積み重ねによって、こうして結果として記すことができるのも、これまた事実なのです。
最近は甲子園にはちょっと距離のある、この二校ですが、今後、どのような取り組みで日常生活を送って、そして甲子園に戻ってくることが出来るのでしょうか。この話を聴いた後、非常に興味深くなりました。
技術を高めることは大切です。
それがあって結果が得られます。ですが、それ以上に技術以外にも大事なことがあるのです。
何か一つ。通学、通勤時の自然の変化でもいいでしょう。
一つでも日常で自分の力になる行動を見つけてみる必要があります。
来年はそんなことに心掛けてみようかと考えます。
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