囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

京の街を照らす

2020年11月18日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

今年も 師走がやってくる の巻】

 


「仏妙会(ぶつみょうえ)」という行事がはじまったのは

平安朝の起こりの頃、仁明天皇(810~850年)の御代だった。

祖先の霊に対して今年最後の供養をするためのもので

法師(寺のお坊さん)は経をあげるのに檀家回りが忙しく

「師の走り月」という意味から、12月を「師走」と呼ぶようになった

といわれている。

 


もうひとつ。

日本歳時記に「十二月、しはすといふは、

四時のはつる月なればシハツといふこころならん、

ツとスと通音なり、四極月(しはつつき)なるべし、

豊後の国に四極山あり、この意にかなへり、

世俗に此の月を極月といへるものも、この意なり」とある。

つまり万事を「為果(しは)つる」から

「シハツ月」→「シハス月」に転じたとの説もある。

 

 


なにとなくしはすの空になりにけり

   あはれかさなる年の数かな      読人不知

 

 

 

         ◇

 

気忙しい日々を送った2020年もあとわずか。

365日のうち、あっという間に322日が過ぎた。

疫病蔓延のいまを、一時的とみるか、変化とみるか。

来年、再来年に「収束」「終息」となるのか、ならぬのか。

誰もが語るが、誰も知らない。

どうあれ、ともあれ、なんとか、かんとか、

ささやかな愉しみを探して生きていく。

 

 

▲1964年12月28日、京都タワーが開業した。当初のイメージは京都の街を照らす灯台。大きなお寺の近くであることから、ろうそくというイメージがついた=昨年11月に漂流男が撮影

 

本日、結婚記念の日。

田舎から大挙して親類縁者がやってきた。

明治生まれの祖母は初めての京都行きを愉しんでくれた。

遠い昔の大切な想い出である。

 

 

 

 



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