囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「美人局」の読み方

2020年07月19日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

今となってはむかしのことだが ~ ぼうやよいこだねんねしな ~ 夫の無念 妻の願い そのゆく先は? の巻】

 

むかしむかし、ある県で

巡査の採用試験に「美人局(つつもたせ)」

の問題を出したところ

「電話交換局のこと」と答えた者が

何人もいた、という。


夫のある女が夫婦馴れ合いにして

財産や地位のある者と怪しげなことに至り

その男を脅かして金品をゆすり取る

などということが まれにあるらしい。

つつは「筒」のことだから

由来を書くのは

さすがに はばかられる。

 

         ◇

 

此家の内に、つつもたせあり (江戸小噺)


あるヒトが、遠方にまゐるとて

妻にいへるは

「われら留守には

身持いよいよ堅く持つべし」

といいきかせ、

旅装束をして出て行きけるが

しばらくありて、また立ちかへり

「先ほどもいふ通り、身持しごく堅く持つべし

それゆゑ大事の札を門口に張り置くなり

われら帰るまで、札かならずまくるべからず」

とて、つひに行けり。

 

妻もあまり念入りすぎる事と思ひ

亭主の張り置きし札をよみてみれば

「此家の内に、つつもたせあり」 

 

 

 



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