goo blog サービス終了のお知らせ 

囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

時代劇つまみ食い1

2021年05月24日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 

ロケ地になった洛西の寺社

 ~ 京都にみいだした江戸の情景 の巻】

 


かつてキネマの天地がここにあった。

京都市中心部の西方、太秦(うずまさ)周辺には

映画製作各社の撮影所があり

右京区・西京区、さらに先の一帯は

時代劇の絶好のロケ地になっていた。

 


「わざわざ京都で撮影する利点は

撮影所のオープンセットがしっかりしているのと

優秀な技術スタッフがいるのと

セットの図面を美術の西岡善信さんが引いてくれる、

いろんな意味で魅力がありました」

(鬼平犯科帳など多くの時代劇を企画推進した故・能村庸一プロデューサー)

 


「大沢池」に屋形船を浮かべれば「隅田川」になり

「御室・仁和寺」の八重桜は「浅草寺」の春景色となる。

密偵や盗賊が「大井川」に飛び込む絵を撮るのに

「嵐山・中之島の太鼓橋」は絶好のロケーションである。

 


そして、鬼平犯科帳のエンディングシーン。

ジプシー・キングス(仏)のギターの音色に彩られ

江戸情緒たっぷりのカットが次々と映し出される。

「浅草寺」の雷門を思わせる参道の賑わいは

実は「嵯峨釈迦堂」の仁王門越しに撮られている。

 

 

         ◇

 

 

◆光明寺(京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1、境内参拝自由、紅葉時期500円)

 大岡越前、必殺仕置人、必殺仕事人、水戸黄門、鬼平犯科帳、遠山の金さん、子連れ狼など(他にも多くの時代劇のロケ地となっている)

 

 

総門の高麗門をくぐり抜けると

一段一段の奥行の深い階段で構成する

長く緩やかな絵画的構成の参道が現れる

木々が枝を低く重ねて石積みの階段に垂れ

春夏の濃い緑、秋の紅葉を愛でる極上の光景

名シーンの数々を想い出す向きもあろう

 

 

劇場的な石段をのぼり終えると

目先は宏壮な本堂・御影堂である

現在の建物は宝暦3(1753)年の再建

応仁の乱や山崎の合戦などで焼失を繰り返し

他の建築の多くも江戸後期につくられた

 

 

帰路は方丈から薬医門に至る道をゆく

石畳と砂利敷きの小径も閑静なたたずまい

嵯峨野の絵画的光景にも似た趣きがある

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。