囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ピンからキリまで

2020年06月05日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

即興で夏の芸 ~ 仕込んだ技を見せ合いませう ~ あす碁会が再開 の巻】

 


■3カ月も休会続きだった本拠地同好会が

あす6日(土)から、ようやく再開となる。

100人規模の大所帯で、これまで70~80人規模でにぎわってきた。

だが今回はそうもいかず、小規模での「分割開催」となる。

四つのグループは棋力別で、棋力格差のある対局はなし。

ちょっと寂しくもあるが、やむを得ない。

ピンとキリが相まみえる機会はと言えば

疫病の一定の収束を待たねばならぬ。

 


■一(ぴん)から十(きり)まで、とは

すなわち最上から最下までの両極端を指す。

これは賭博で「正月」を ぴん といい、

「十二月」を桐(きり)とする言葉から生まれたとする説と

しかしまた一説には南方語のピン・キリ(端)から来た説と

この二つの説が有力である。


         ◇


江戸末期、

狂歌をもって世に知られた太田蜀山人に向かって

ある人が「夏の一番暑くて困っている時。

また涼しくて一番気持ちのよい時。

二つの歌を詠んでください」

と頼んだところ、

たちどころに次の狂歌をつくった。


西日さす 九尺二間に 肥(ふと)っちょう
   背(せな)で子が泣く 飯はこげつく

庭に水 新しき畳 伊予すだれ
   数寄屋縮(ちぢみ)に 色白のたぼ

 


たぼ【髱/髩】  
1 日本髪で、襟足にそって背中の方に張り出した部分。関西では「つと」
2 若い女性をさす俗な言い方

 



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