【即興で夏の芸 ~ 仕込んだ技を見せ合いませう ~ あす碁会が再開 の巻】
■3カ月も休会続きだった本拠地同好会が
あす6日(土)から、ようやく再開となる。
100人規模の大所帯で、これまで70~80人規模でにぎわってきた。
だが今回はそうもいかず、小規模での「分割開催」となる。
四つのグループは棋力別で、棋力格差のある対局はなし。
ちょっと寂しくもあるが、やむを得ない。
ピンとキリが相まみえる機会はと言えば
疫病の一定の収束を待たねばならぬ。
■一(ぴん)から十(きり)まで、とは
すなわち最上から最下までの両極端を指す。
これは賭博で「正月」を ぴん といい、
「十二月」を桐(きり)とする言葉から生まれたとする説と
しかしまた一説には南方語のピン・キリ(端)から来た説と
この二つの説が有力である。
◇
江戸末期、
狂歌をもって世に知られた太田蜀山人に向かって
ある人が「夏の一番暑くて困っている時。
また涼しくて一番気持ちのよい時。
二つの歌を詠んでください」
と頼んだところ、
たちどころに次の狂歌をつくった。
西日さす 九尺二間に 肥(ふと)っちょう
背(せな)で子が泣く 飯はこげつく
庭に水 新しき畳 伊予すだれ
数寄屋縮(ちぢみ)に 色白のたぼ
たぼ【髱/髩】
1 日本髪で、襟足にそって背中の方に張り出した部分。関西では「つと」
2 若い女性をさす俗な言い方