囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

碁の俗語<は行>

2021年03月01日 | 雑観の森/芸術・スポーツ

 


昭和40年発行「囲碁百科辞典」を紐解けば。 の巻】

 


■ヒキ 賭け碁打ちの仲間。観戦して助言したり、符丁でやったりし、ズルで応援する。天井裏にひそんで、こっそり手を教えることも。


■百万光年 木谷実九段の得意のセリフ。難しいところでは「百万光年考えてもわからない」と独り言をいう。

 

 

■豚の子 太らせて取れ。石は小さいと取りにいっても捨てられる。取りにいくのが楽しみのある石に育ててから取るべし。

 

 

■下手な写真 ピンボケ。中途半端な手、どうもピンとこない手。


■ヘボ 下手な碁のこと。ヘボ碁。ヘボ形、ヘボ手、ヘボなり、などと使う。

 

 

■本因坊夫婦づれ 必敗の人をからかう言葉。本因坊が夫婦連れできても挽回の余地がないという意味。

 

 

        ◇

 

 

「ひゃくまんこうねん」は使えそう。

木谷実といえば、呉清源と並ぶ昭和の大スター。

木谷道場という「トッププロ製造装置」を創った

碁界最大の教育者でもある。

ロマンチストに相応しい美しい表現。

 

「ぶたのこ」は、はじめてきいた。

攻めの基本であり、わすれてならぬ格言である。

 

「ぶたのこ」「へたなしゃしん」「ヘボ」

ちょっときがるにはつかえない。

さしさわりあろうな。

 



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