袋井市カメラクラブ

ダイビングによる水中映像や陸上の写真など。

ダウンカレント

2009-05-08 08:28:00 | スキューバダイビング
今日は、ダウンカレント(ほんの一例)の紹介です。
と言ってもまだまだ私は、ほんの一部しか知らない。
ダウンカレントとは、深い水深に向かう潮の流れのこと。
一般的に潮(カレント)は、水面に対し水平方向(横)に流れるのが普通ですが、
ダウンカレントは下へ向かって流れます。
強さに差はあるものの、大瀬崎柵下や先端でも発生します。
またこれとは逆に「アップカレント」なんてのも存在します。その名の通り上(水面)に向かって流れます。
写真は、先日5/2に行ってきた神子元での写真。
モデルは私ですが!(笑)

ダウンカレント水中写真
当日の神子元 高根のほぼ頂上です。
私の吐いた泡が急カーブを描いて、完全に下に向って落ちて行きます。
特筆すべきは、「全ての泡が」というとこでしょうか。
全ての泡がこのように下に向かうのは、けっこう流れている時だと思います。
この時顔に受ける潮の強さは、フードの両サイドに潮の流れが入りこみ膨らんでいました。ちょっとフードが外れそうな感じがしました。
もちろん、下手に横を向くとマスクが外れます。
ニザダイ成魚も、潮に負けて吹っ飛ばされて一瞬で飛んでいきます。なかなか見ない光景。
これを見ると、人間の力が及ばぬ世界だということがよく分かります。
そして、楽しいような・・・この後どうしようか?・・・ちょっとドキドキする感じ。(※1が予想される為)
でも、両手を使えば岩を掴んで前にも横にも進めるのでまだいい。進めない時もある。
流れに慣れているお客様でないと、こんな場所に案内できないです。

※1(当日の状況)
岩を離した瞬間から、BCの給気ボタンを一気に押し続けパンパンに入れます。
同時に真上に向かってフィンキック!
それでも落ちていく水深。
ま、根から飛びだす方向を変えることである程度避けられるのですが、今日はあえてダウンカレントを楽しみます。
ダウンカレントから抜け出し、フロートを打ち上げます。
(更に潮が速い時は、フロートは上に上がらず、吹っ飛ばされて紛失することもあるらしい。まだまだ知らない世界は山ほどある。)
もちろんパンパンにエアの入ったフロートを持ちながら安全停止(-5m)をしているにも関わらず
またもやダウンカレントで、フロートも私も一緒に-7mくらいまで引きづり込まれます。
危ない危ないとフィンキックして-5mをキープ。
しかし、吐いた泡が周りにまとわりついて視界が遮られます。
そう、近くに根なんて全くないようなこんな場所でも潮が巻いているんですね。

ダウンカレント水中写真
一部の泡は、上へまたは下へ。
この位だと、普段潜られているお客様でしたら潮の流れを楽しめます。

ダウンカレント水中写真
ほんの少しダウンカレントも見られますが、ダウンカレントというより、普通に横に流れている感じ。
まずは、この位から楽しみませんか?

今年も神子元へのツアーを開催します。
当店の普段のダイビングスタイルとは全く異なる神子元。
ダイナミックなダイビングスタイルは、癖になる人続出中。
しかし、潮の流れを体験するにはそれなりのスキルも必要です。
ファンシーでは、神子元を楽しむ為の学科講習を2時間、実技を1日行っています。
ぜひ皆さんも受けてみて下さい。
今迄とは違うダイビングもしてみませんか!