ニュースアプリでおもしろいエッセイがあったので、原本を読みました。
気になる書き方があったので見たら、2003年の本でした!
そりゃ足りない配慮もあるわ。
お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人
昔の本なので、今はどれくらい変化してるのかな?というのも気になるところ。
コンビニも、当時はないってことだったけど今はありそうだよね。
第一章 お金を出さずにあるモノで、心豊かな生活
第二章 自分を知っているからわかる、いるモノ、いらないモノ
お金がないのは当たり前。
それを貧しく思うか普通に思うかは心がけ次第。
日本は、プチ贅沢が沢山あるからついつい手が出ちゃうんだよね。
フランス人はそういうことはしないようです。
でも、日本に来たフランス人は欲しいものがありすぎて貧乏になった気がするらしい。
それって、日本社会にいる我々は終わってるじゃん・・・。
お金って十分持ってるとはなかなか思わないけど、それってこういうことなのかもね。
第三章 貯金とマイホームは時間をかけて
エパーニュ・ロジュモンという住宅貯金がフランスにはある。
それは、住宅購入のための資金を銀行で積み立てるということ。
積立期間が長いと銀行から融資を受けやすくなるシステム。
借りる本人の職業や頭金の額よりも、銀行で地道に積立した実績が高く評価される。
これってすごくない?日本にいたら、業種や年収によって住宅ローンの査定受けそうだけど、
フランスは全然違って、もっと当たり前にお金を貸してくれるんだ。
職業によって違うのが当たり前の社会に住んでいるので、衝撃でした。
第四章 お金をかけずに楽しいバカンス
成人したら家を出る、これがフランスの常識。
成人したら学生でも金銭的には独立する、だから学生は貧乏。
アパートの屋根裏に住んでる学生が、カップルになったら同棲のため引っ越す。
その家に誰かを招待することによって、一人前認定される。
お招きの文化は、ただの文化じゃなかったんだね。
カップル社会ってのがおもしろいです。
個人主義の国だけど、バカンスは意外と集団行動らしい。
交通費・宿泊費・食費がパックになったものが多く利用されている。
そうすると一緒になった人同士で仲良くなるので、ツアーの後も交流が続く。
当時は写真交換会なるものが開かれていたらしい。
今はほとんどデジタルだから現像することないし、すぐシェア出来る。
もう写真交換をネタに集まることもしてないのかな?
ディズニーは子供の遊び場って書いてあったけど、今もそうなのかしら。
第五章 子育てのエスプリ
教科書の使いまわしって、イギリスでもあったけど本当にいいと思う。
教科書なんて新しいのもらっても年度末には処分するし、ゴミが増えるだけ。
資源の無駄だよなぁと、このシステムを知ってから思うようになりました。
体操服の話でつくづく思ったのは、この同町圧力の高い日本社会は、
教育からできてる一面も大きいのでは、ということ。
そう思ったフランスの話は、学校での体育、体操服の話。
何もルールがなく、「動きやすい服」であれば何でもいい。
パパのトランクスでやる子もいれば、サイクリングパンツを着る子もいる。
これが当たり前の社会と、同じ服装をしてぴしっと並ぶのが当たり前の社会。
少しずれたり、体勢が崩れれば指導される授業。
そんなの、みんなと一緒を求めるのが当たり前になっちゃうよね。
「この違いはちょっとはそっとでは埋まらない」とはまさにその通り。
外面をしつけられる社会っていうのもおもしろかったです。
公共の場でのふるまい方をしっかりしつけられる。
周りの目があるということを意識させられる。
そして、子供を預かるとか、お泊り会が当たり前に開催されるので、
他のおうちで友達の両親のいうことを聞く、守るという貴重な機会。
当時は、男は男らしく、女は女らしくというのが当たり前だったけど、
今はどうなんだろう。
逆に、当時の日本の方が小学校位までは中性的に育てられて、
そこから男女に分かれていくって作者は認識しているようです。
日本にいる身としては、中世的でもないけどなぁと思うけど、
そう感じるほどフランスでの未就学児に対する性差のある扱い、教育、
そんなことが目についたんでしょうね。
週末のブランチはパパの仕事、小さいころからそれを見て当たり前だと思ってるから、
フランス人男性は週末の朝は彼女・妻を起こさず、何ならベッドまで食事を運んでくれる。
それに感動している国際結婚した日本人妻に、フランス人男性はそれくらい誰でもするのよ、
と心の中でつぶやく作者がおもしろかったです。
18歳になれば金銭的に自立しないといけない、ここをを読んでこの本を読みました。
「フランスでは親子の情愛とはちがう次元で、子供も18歳になれば金銭的に自立しなければならない」
なので、日本人留学生とつきあっているフランス人大学生は、彼の金銭感覚が信じられない。
どうして親にお金をもらおうとするの?どうして親は言われるがままにお金を送ってくるの?
「私だけでなく、友達はだれも親の助けをあてになんかしてない」
この違いは大きいなぁ。
日本では仕事を得て自分で稼ぐようになってからが一人前で、
そうなるまでは資金援助するのは当たり前だもの。
理解しあうことは難しいだろうね。
第六章 義理と冠婚葬祭にお金はいらない
フランスにはおかえしという習慣がない。
料理を詰めた容器は空で返ってくるし、日ごろの感謝を込めてプチギフトなんてやり取りしない。
今は分からないけど、結婚する時はご祝儀を現金で包むのではなく、
必要なものリストを登録した場所を教えられて、予算に合う贈り物をそこから選ぶ。
葬儀でも香典を包む文化はなく、かかるのはお花代位。
お花といっても、小さな花束なので3000円程度。
結婚した夫婦への、祖父母からの贈り物の話が素敵でした。
銀のカトラリーのフルセット。
自分が結婚した時にお母さんかららい、57年で2回銀メッキを直して使ってきたもの。
銀メッキって、直せるんだ!?ということにまずびっくり。
誰かを招いた時に使う、132本ものカトラリー。
おばあちゃんたちはもう招くほうになることは少ないから、
これから沢山の人を招くことになる孫にプレゼントなんですって。
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