koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

久々の安酒行脚・・・

2013年09月10日 22時34分48秒 | グルメ

MARS-英語読みならマーズ,ラテン語読みならマルス。
いずれも意味は同じで,ギリシァ神話の軍神マルス(農耕の神でもあるらしい)と,それを元にした火星の意味です。例えば,有名なホルスト作曲による組曲「惑星」の第1曲目は太陽系第3惑星である「火星」であり,「戦いの神」なる副題が付きます。
また3月を表すマーチも,語源はこのマルスからきているそうで,マーチ=行進曲→軍隊・・と,符合します・・・。


で,マルスなるウイスキーが我が国にあったとは,全く知りませんでした。
サントリーとニッカの他,キリンや宝もウイスキーを製造していますが,地ビールならぬ地ウイスキーが有ろうとは考えもつきませんでした・・・。
長野県下伊那郡宮田村にある本坊酒造
長野は極めて広い県ですので,北信,東信,南信・・・といった分け方以外に,旧郡名による分け方も有ることでしょう。
筑摩,高井,水内(みのち),更級(さらしな),埴科(はにしな),小県(ちいさがた),佐久,安曇,諏訪,木曽,そして伊那・・・といった具合でしょうが,長野県南部,静岡と愛知に接する地域は,諏訪湖から流れる天竜川が形成するV字谷が形成され,伊那谷と呼ばれていました。
そのやや北寄りに位置する駒ヶ根高原は,中央アルプスの主峰駒ヶ岳の麓に位置し,大田切川の清流と,豊かな伏流水に恵まれていることが想像されます。
そこで作られたウイスキーが不味い筈ありません。


本当は,ニッカのシングルモルトを1,200円程度で求めに行ったのですが,同じ価格帯ということで,大いに迷った結果,マルスの3&7を選びました。
7年モルトと3年グレーンという意味なので,ブレンデッドウイスキーですが,封を切ると豊潤な香りとこくに完全にやられました。
はっきり言って,実に美味しい。
シングルモルトに限る・・・と思っていましたが,これだけの味が出せる蒸留元侮り難しです。
もうちょっと上のランクだと,マルスアンバーなるサントリーロイヤルに似た瓶に入ったものも見つけたのですが,300円増しなので,次の楽しみにしたいと思います。


当時旧型電車の宝庫だった飯田線の完乗を目論んで,東海道線の大垣行き夜行(「鉄」御用達)を豊橋で乗り捨て,駒ヶ根高原に遊んだのは,まだ10代の頃でした。
緑なす高原の木々と爽やかな微風。
青々とした水を湛えた駒ヶ池と大沼湖。
氷を満たしたグラスに注げば信州の香り・・・。
今宵もついつい杯を重ねそうだ・・・。


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