俄ドビュッシーフリーク,止まりません・・・(爆)
2つしか無い演奏したことのある曲目の1つである「夜想曲」~第2曲,祭です(あと1曲は,アンリ・ビュッセルが編曲した「小組曲」。これについては,確か震災直前に述べた記憶が・・・)。
夜想曲=ノクターンですから,フランス語表記だとノクチュルヌとなるのでしょうか・・・。
いや~,堪りません。
冒頭の6/8拍子の刻みを聴いただけで,ぞくぞくします。
調製は,単純に考えると,長調と短調ですが,これなんてどちらにも属さない,所謂古代旋法を用いているので,何とも異次元の音楽のように響き,SFチックというか宇宙的というか,独特の世界観を以て聴き手に迫ってきます。
特に,一度盛り上がりを見せて,静まりかえった中,低弦とティンパニ+ハープによる刻みに乗せて,まるでエコーのようにミューティングしたトランペットによるアルペジオが舞台裏から聞こえ,各楽器が次々に増えてクライマックスに達する部分などは,筆致に尽くせぬエネルギーを感じます・・・。
「祭」という題名ではありますが,決してお祭り騒ぎを描いた標題音楽ではなく,作曲者の心象風景とも言うべきものなのでしょうか。
私が千余の言語を尽くしたとしても,絶対に語ることなど不可能なものがここにあります。せめて,断片的に思ったことを書き連ねてみます・・・。
夜の深い闇を切り裂くような雑踏と声,祭の中に割って入る行列,強烈な色彩に彩られた踊りのリズム,煌めく光,そして,宴の後のアンニュイ・・・。
CD棚を漁ると,4種類出てきました。
録音年代順だと,ブーレーズ指揮ニューフィルハーモニア管,アバド指揮ボストン響,マルティノン指揮フランス国立放送管,M・T・トーマス指揮フィルハーモニア管。
いずれも定評有るところですが,いずれもが中間部(上記の低弦の刻みの部分)に入っても,インテンポを崩しません。個人的には,ここでぐっとテンポを落とす演奏は好みではないです・・・。
貼ったリンクは,デュトワ指揮モントリオール響の定評有る演奏です。
先日物故した父が残したCD棚には,この演奏が有りました(何とゴールドCDだった)。
尤も,父はドビュッシーの管弦楽曲には殆ど関心を示さず,オーディオチェック用に高音質ということで買っただけなので,専ら聴いていたのは私でしたが・・・。
ついでに,アバドとスカラ座の演奏も貼っておきます。、
80年代でしょうか。
さすがに瞬発力があります。
但し,音質・画質共に???ですし,オケも今二つ・・・。
久しぶりにみるブログによって、長い時間が過ぎていったことを痛感しました。
いろいろ、お世話になりました。また、これからもよろしくお願いします。