実は子どもの頃,酷い偏食だった。
好きな食べ物は,とんかつと焼肉と思っていたし,魚も野菜も嫌いだった。
当時の小学校の給食は,胡瓜一本とかトマト一個とか結構豪快な献立の日があった。
また,病原大腸菌騒ぎも無かったので,加熱しない生野菜がしょっちゅう出た。
そうした日の給食の時間が,極めて憂鬱であったことは言うまでもない。
さらに私は梅干しが大の苦手で,遠足のおにぎりの具が梅干しだったりしたときは,せっかくの楽しさも半減,といった具合だった。
ただ,さすがにこのままではいけない,と思うようになった。
栄養が偏ることで起こる様々な弊害を考えると,野菜を食べないわけにはいかないことは頭では分かっていたが,なかなかそれを変えていくのは骨が折れた。
しかし,その繰り返しによって偏食は徐々に解消されていった・・・。
決定的だったのは,飲むことを覚えたことだった。
これで完全に食の嗜好が覆った。
それまでは味の濃い肉系や揚げ物が好きだったのだが,飲むことを覚えてからは,食材本来の味や香りを生かしたものを好むようになってきた。
生魚とか生野菜,漬け物といったそれまでは間違っても自分から食すことのないものを食すようになり,今に至っている。
では,もう一つの苦手である梅干しはどうなったか。
勤め始めの若い頃,県南部の町で数年独り暮らしをしたことがあったが,その町の特産品が梅干しであり,連日食した結果見事に梅干し嫌いも解消したのだった。
サラダや冷やしうどんに果肉を散らしても良いし,練り梅をかけた梅豆腐もいける。
中華スープに滅法合うことも覚えたし,梅干しがおかずだったら三杯は軽く食べられる(食うな)・・・。
・・・で,またしても例によって愚にも付かない文章を書いたかというと,梅干しの生産が全国一である和歌山県JA紀南の青年部が,地域の小学校の新入学児童全員に梅干しを配ったという記事を読んだからである。
小学生の,それこそ梅干しを食した直後のような表情が目に浮かび,当時の私とオーバーラップするが,地域の特産品への理解を深めて大切な食育を行うという意図なら,素晴らしい限りである。
最近は安価な中国産が多く出回っていて,国産はどうしても値が張るが,紀州産の南高梅の美味さは,食して初めて分かるというものだろう。
最近朝食はパンが多いのだが,明日は義父が天日に干した手作りの梅干しで,ご飯を一膳食して出かけたいものである・・・。
好きな食べ物は,とんかつと焼肉と思っていたし,魚も野菜も嫌いだった。
当時の小学校の給食は,胡瓜一本とかトマト一個とか結構豪快な献立の日があった。
また,病原大腸菌騒ぎも無かったので,加熱しない生野菜がしょっちゅう出た。
そうした日の給食の時間が,極めて憂鬱であったことは言うまでもない。
さらに私は梅干しが大の苦手で,遠足のおにぎりの具が梅干しだったりしたときは,せっかくの楽しさも半減,といった具合だった。
ただ,さすがにこのままではいけない,と思うようになった。
栄養が偏ることで起こる様々な弊害を考えると,野菜を食べないわけにはいかないことは頭では分かっていたが,なかなかそれを変えていくのは骨が折れた。
しかし,その繰り返しによって偏食は徐々に解消されていった・・・。
決定的だったのは,飲むことを覚えたことだった。
これで完全に食の嗜好が覆った。
それまでは味の濃い肉系や揚げ物が好きだったのだが,飲むことを覚えてからは,食材本来の味や香りを生かしたものを好むようになってきた。
生魚とか生野菜,漬け物といったそれまでは間違っても自分から食すことのないものを食すようになり,今に至っている。
では,もう一つの苦手である梅干しはどうなったか。
勤め始めの若い頃,県南部の町で数年独り暮らしをしたことがあったが,その町の特産品が梅干しであり,連日食した結果見事に梅干し嫌いも解消したのだった。
サラダや冷やしうどんに果肉を散らしても良いし,練り梅をかけた梅豆腐もいける。
中華スープに滅法合うことも覚えたし,梅干しがおかずだったら三杯は軽く食べられる(食うな)・・・。
・・・で,またしても例によって愚にも付かない文章を書いたかというと,梅干しの生産が全国一である和歌山県JA紀南の青年部が,地域の小学校の新入学児童全員に梅干しを配ったという記事を読んだからである。
小学生の,それこそ梅干しを食した直後のような表情が目に浮かび,当時の私とオーバーラップするが,地域の特産品への理解を深めて大切な食育を行うという意図なら,素晴らしい限りである。
最近は安価な中国産が多く出回っていて,国産はどうしても値が張るが,紀州産の南高梅の美味さは,食して初めて分かるというものだろう。
最近朝食はパンが多いのだが,明日は義父が天日に干した手作りの梅干しで,ご飯を一膳食して出かけたいものである・・・。
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