ニートの人たちは、働かない、働きたくないのではなく、働けないのだということを本で読みました。
結果主義で、捉えるとどちらも差はありません。
ですが、心の動きからは随分違う状態だと思います。
たいていは、コミュニケーションが苦手なほうだということです。
その本に書いてありましたが、「いつの間にか、コミュニケーションがスキルとなってしまった」。
そうですよね。人と人がふれあう・話し合うことが(人同士の)コミュニケーションであって、そこに特別なスキル(技能)は必要ありません。
ところが、社会で働くときには、それを技能として扱い、必要な物として人に要求することになります。(技能にフォーカスすることは、とても重要です)
コミュニケーションスキルが高いというのは、たいていの場合、話すのが上手。を言っているのだと思います。社会人の大多数がそう評価されているからだと思います。
しかし、人として本来の姿を考えれば、「話すのがうまい」というのは、コミュニケーション全体から考えればほんの一部にしか過ぎません。
「聞き上手」の数は、多分少なく、そのスキルの方がよほど価値があるように思います。
話を「働けない」に戻します。
労働場所を選ぶときにマッチする場所が見つからず、結果的に働けなくなった人たち。その延長線上にニートという状態があるのかもしれません。
その状態に入る入らないは、14才頃の労働に対する意識(経験)が影響しているという話もあります。その頃に、地域社会の労働を経験することで、大変貴重な体験が得られ、労働への壁を低くするようです。
兵庫県で、大震災の後にはじめられたそうで、地域の会社に1週間体験就労します(トライやるウィーク)。
ニートという状態を無くすことがよいかどうか、判断できませんが、減少させるためには、心のケアと社会の受入れが必要になると思います。
会社が「働けない」状態にある人を雇用するためには、かなり概念を変化させる必要があるかもしれません。
具体的な方法は、なかなか難しいですが、より広い視点で労働という物を見つめることが重要になると思います。
労働の「楽しさ・大切さ・幸福感」にもう一度フォーカスして、「視点」を変化させることが大切と思います。
先ずは、自分の会社からですが。