初めて社会人として勤務し、最初に知る必要のあることを私なりにまとめてみます。
知る必要がある。というか、最初の取り組み方です。
(コンピュータの業界に偏った内容で申し訳ないですが...)
仕事を進めていく上での「考え方」「スタンス」はとても重要です。
具体的なことを研修期間にじっくりやっても、学生を抜けたばかりの社員さんにはただの「学習」にすぎません。
要は、一過性の情報として過ぎ去ってしまう物です。
(過去に、非常に優秀で、研修中のことをほとんど記憶していた女性もおられましたが、ごくまれだと思います。)
ですから、真っ白な頭に先ず入れないといけないのが、
- 考え方
- スタンス
- アプローチ方法
- 調査能力とその必要性
- 自分の頭で考えるやり方
- …
などになります。
「教えてもらう」のではなく、「体験する」という視点が重要になります。講義でキーワードを得たら、ただの言葉を「調査→自分なりの解釈→関連する事柄の調査→実際に触ってみる」などで「感じる」ようにし、可能な物は体験に変えていきます。
専門用語を(意味は説明せず、キーワードのみ)紹介し、自分なりに調査して発表してもらいますが、よくあるのは、調査した内容は記録しているけど、内容を全く(概要すら)記憶していないというパターンです。
調べることがメインになってしまい、「見つかった!よかった~」ということで、目的達成した瞬間に、内容を忘れてしまいます。
体験したことは、忘れません。もちろん、前述の女性のように、覚えてしまうようなことができるとそれで問題ありません。
しかし、大半の方は、簡単には覚えることが出来ませんので、「体験」が有効になります。
IT業界では、次から次へと新しい言葉が生まれ、それに知識を追随させる必要がありますので、「また勉強か~」と思うと、しんどくてやっていけません。
今の時代は、一人1台利用できるコンピュータがありますので、新しいことはとにかくやってみて、「体で覚える」というのがもっともよいです。
口では、うまく説明できないけど、感覚として理解しているような言葉は山ほどあります。(ちゃんとした定義もない専門用語も多く存在しますし)
子供がコンピュータやゲームに触れると、解説をまったく読まずに、どんどん使いこなしてしまいますが、その方法を実践する訳です。
もちろん、プロとしては、後でちゃんとした理論を習得しておく必要はあります。
こういったことが、理系で非常に優秀な人でなくとも、とんでもなく良くできるスーパープログラマ、スーパーエンジニアを生み出すのだと思います。
あとは、
最初の1年は、ごちゃごちゃ考えず突っ走る
全ての時間を仕事に向けてみる
(最初の3年で、自分のスタイルができあがる)
というあたりでしょうか。
最初にゆっくりと過ごしてしまうと、そういうクセがつき、抜けなくなります。
危機感のなか、「自分でやっていかないとダメだ」という感覚を最初に体が覚えてしまうと、自立型で想像力のある社員が生まれると思います。
若いときは、体力があり結構無茶ができますので、遊びたければ睡眠を削ってでも遊ぶのがよいと思います。
いかがでしょう?
たった1度しかない、「始めて正社員になった時期」を有意義に過ごし、全精力を傾けてみませんか?
せっかく働くなら、皆から期待される人になった方がよいのではないでしょうか。