「3つの整数 2342、2894、3561 を、1以外の整数 ア で割ると余りがどれも イ になります。ア と イ を答えなさい。」 2023
言い換えると、
① ア になにかをかけた「積」に イ をたすと2342
② ア になにかをかけた「積」に イ をたすと2894
③ ア になにかをかけた「積」に イ をたすと3561
ということになろう
①の積に イ をたした数と ②の積に イ をたした数の差は、
(2894+ イ) ー (2342+ イ)=552
②の積に イ をたした数と ③の積に イ をたした数の差は、
(3561+ イ) ー (2894+ イ)=667
ユークリッド互除法を用いると、
667÷552は、1あまり115
552÷115は、4あまり92
115÷92は、1あまり23
92÷23は、4
したがって、最大公約数は23(公約数は他に1。パッと見て23は素数なので)
となり、①②③の積を必ず割り切る1以外の整数である ア は、23(答え)
イ について試してみると、
2342÷23=101・・・19
2894÷23=125・・・19
3561÷23=154・・・19
したがって、イ は19(答え)
これもやりかたを知らなけりゃ、厄介だろうな
こういった設問は難しくもなく簡単でもない。まさに厄介な設問だ。
たとえば、
▢ ある数とある数を割り切るその数は、ある数とある数の差も必ず割り切る。言い換えれば、その数の倍数とその数の倍数の差は、必ずその数の倍数である。
▢ たとえば、ニック18、クック81。差は63で9の倍数。当然のことながら、どぢらもその数を重ね足しているに過ぎないのだから。
こういうのを数の性質といおうか。数のもつ観念、数的観念な。