忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2009.2.5

2009年02月05日 | 過去記事
「論点すり替えによる恫喝」はヤクザの常套手段である。例えば、法外な金利で貸し付け、それを取り立てる際には「知ってて借りたんやろ?」と「正論」を吐く。そして「値段を知りつつ注文し、支払いをせぬのは無銭飲食」などと「すり替え」る。あとは「無銭飲食」「食い逃げ」の一点張りだ。だんだんと、こちらが悪いような気にもなる。▼しかし、国会の場でそんなことが観られるとは思わなかった。民主党の前原副代表だ。麻生総理を「ヤルヤル詐欺」だと罵り、委員長から注意を受けても「委員長こそが私に無礼だ」とやり返す。さらに「そんな答弁なら家で寝てたほうがいい。税金泥棒だ」とまくし立てる。▼いずれにしてもお粗末極まりない。国民は「政府与党の悪口」なんぞどうでもいいはずだ。相手を罵倒するパフォーマンスも芸がなければつまらない。ひと昔前、どこかの売国議員が放った「疑惑の総合デパート」などのほうが秀逸だ。▼過日の「漢字テスト」も低レベルを晒したが、民主党は大丈夫なのか?TBSは「エース級対麻生総理」とテロップをつけて盛り上げようと必死だし、筑紫のあとのキャスターも「4番バッターを並べて挑んだが、空振りが目立った」と持ち上げながらフォローしていたが、民主の支持者はその程度なのだろうか。▼朝日も社説で「えりすぐりの論客」と称しているが、もう、皮肉かどうかわからない。前原氏の質問に対する麻生総理の答弁に「耳を疑った」と驚いておられるが、多くの国民は最大野党の「えりすぐり」の低レベルさに「民主党を疑った」のではないかと思う。と同時に「日本の野党の限界」と「マスコミの限界」、並びに「支援団体の限界」なども。その正体も含めて露呈され始めているのではないか。▼いずれにしても、「本当の有事」の際、あのようなスラップスティックを見せられてはたまらないだろう。

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