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W杯:北朝鮮監督「勝てば英雄、負ければ炭鉱送り」…中国報道

2010年06月22日 | 過去記事
W杯:北朝鮮監督「勝てば英雄、負ければ炭鉱送り」…中国報道

楚天都市報は15日、サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)で同日行われる北朝鮮−ブラジル戦で、勝敗により北朝鮮選手には「別の結末」が待っていると報じた。勝てば英雄、結果が悪ければ「厳罰が待っている可能性が大」と論じた。

 北朝鮮がW杯に出場するのは44年ぶり。これまで同国サッカー協会のソン・グァンホ副会長が「優勝する。親愛なる金正日(キム・ジョンイル)様が絶大な支持をしているからだ」、主力のひとり鄭大世(チョン・テセ)選手が「グループリーグでは毎試合、1ゴールしてみせる」などと、関係者・当事者が“超強気”発言を繰り返した。

 北朝鮮チームの選手にとって、W杯の決勝トーナメントに進出できただけでも44年前の「栄光を再現」したことになり、選手は「英雄扱い」になり、記念切手も発行されると考えられる。逆に結果が悪かった場合、彼らを待っているのは「厳罰」だ。

 これまでも、北朝鮮の監督が「もしも勝利すれば、選手は栄誉を手に入れる。負ければ、懲罰が待っている。炭鉱に送られ作業員にさせられるかもしれない」と述べたことがあるという。

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◆解説◆ 北朝鮮の監督発言には、大きな疑問が残る。「厳罰」の実例として「炭鉱での労働」を挙げているのは、どう考えても「職業差別」。しかも、社会主義を名乗る北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)での、一定の地位がある人物の発言だ。労働者のための国家体制との「建て前」すら忘れられていると判断することもできる。(編集担当:如月隼人)




映画なら北朝鮮が奇跡の優勝、世界のサッカーファンの後押しで金一家の独裁体制が崩壊などもありそうだが、北朝鮮は決勝トーナメントに出ることなく、選手らは炭鉱で働かされることになった。映画「クロッシング」でも石ころでサッカーしていたが、この代表選手らはせめて、炭鉱掘りの休憩時間には英雄になれるのだろうか。それにしても解説が秀逸だ(笑)。


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