忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

2001.15[4]

2009年01月15日 | 過去記事
「派遣切られ」の再就職がなかなか決まらないと読売新聞に載っていた。理由は<募集中の仕事はいっぱいあるんですが、今までやったことのない業種ばかりで・・・><給料が安く、将来につながらない><自分は人見知り。営業や居酒屋の店員などは難しい>というものだ。▼125人が求職の登録をしたが決まったのは、なんと、数人。いやはや、なかなか難しいようだが、今、東京の旅館でご静養されている残りの派遣様もご心配されていることだろう。▼「従業員とは家族のこと。家計が苦しいといって家族を追い出す家庭があるか?」といって「ひとりも切らず」に会社を再建したのは出光興業の出光佐三だ。今、温泉で疲れた羽を休めておられる派遣様からすれば、この御仁こそ「経営者の鏡」だとガソリンを買いに走るかもしれない。▼だが、心無い私からすれば、そんなものは偽善極まりない無責任な放言であると悪口を書いておく。人間は「家族でも切る」ではないか。今も昔も、家族が生き残るためになさねばならぬ無慈悲はある。▼要は、その「痛み」があるのかないのか。問題はその一点だ。経験の有無で仕事を選んでいる場合ではない者、将来性を悲観し可能性を見出そうとしない者、自分にレッテルを貼付しチャレンジ精神の死んだ甘えた者、これらの「役立たず」を切る場合においても心は痛むものだ。そして、それらは「切らねばならぬ者たち」である。でなければ、その他大勢の「家族」が危険に晒されることになる。▼「経営者にとって人を切ることほど辛い決断はない。だが、人を切ることを楽しむ者、人を切れない者は経営者になってはいけない」(ジョン・ウェルチ)

2 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2009-01-18 18:32:02
ねこママ様、いらっしゃいませ。


そうですね。ただでさえ、フラフラのモチベーションがぽきりと折れるでしょうねww


いやはや・・
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やっぱ、働いたら負けぇW (ねこママ)
2009-01-17 08:27:35
旅館待遇で生保貰ってたら働く気なんかなくすわ~と思います。
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