中国人民解放軍には「六場戦争」と呼ばれる計画がある。例の如く、共産党政権の「公式見解ではない」とのことだが、計画は2020年から2060年にかけて6回の戦争を行い、大中華帝国の国土を回復するというものだ。
先ず、2020年から2025年で台湾に侵攻する。2028年から2030年でベトナムと戦争して南沙諸島を奪う。5年休憩して2035年から2040年でインドとの国境紛争を制する。アルナーチャル・プラデーシュ州だ。2040年から2045年で尖閣諸島と沖縄を日本から奪取。2045年から2050年で外モンゴル。また5年休んだら清からロシアに割譲された北満州を取り戻す。これらを2060年までに行うそうだが、いまは2022年。現実の国際状況を見るに「公式見解」はともかく、伊達や酔狂、冗談の類ではないとわかる。
毛沢東は「人民がズボンを履かなくても核武装する」と言ったが、結構な無茶をやりながらも実現はしている。いまの中国共産党も中身はガタガタかもしれないが、とても安心してはいられないと思う。人権どころか、人命も軽いところだ。ヤルと言ったらナニを犠牲にしてもやろうとするだろう。
いま、目に見え始めた危機に岸田政権は、国主導で弾薬の大量生産を行う工場を2023年に稼働する計画を発表したが、いまのところ、これに特定野党も声を上げていない。「防弾チョッキ」で大騒ぎする連中だ。「なんでも反対のこんな人ら」が静かにしているところからも事の重大さ、深刻さがわかる。
物価高に円安放置、国葬儀や旧統一教会で下がる支持率も、いざ「有事」となれば関係ない。岸田総理が強いリーダーシップが発揮できなければ、満を持して「国民世論の人気が高い」河野太郎が出てくるだけだ。いずれにしても立憲や共産党の出番はないが、マスコミも同じ穴のナントカで「河野太郎政権」に対する批判は刃引きするはずだ。つまり、強いリーダーシップの「ブロック太郎内閣」は支持率も高水準を維持して安定の媚中政権。日本端子は儲かり習近平は喜ぶだろう。
中西輝政氏は著書「日本人のこころとかたち」の中で「大国の衰退」の最後の決め手は「繁栄」による国民精神の荒廃、価値観の混乱、そしてそれらは「外来思想の蔓延」からだと書いている。今の日本だ。
ローマ帝国もカルタゴとの戦争に勝利したのち、ギリシャや東方の外来思想が蔓延り、ローマ人の中からルクレティウスみたいな「神々の否定」を説いて回る学者が出てきて「満つれば欠ける」状態になったとある。
要すれば国民を「自己否定」に陥らせる。「自虐史観」の植え付け作業だ。「頭が良い」というイメージを纏った連中が、己の国の成り立ち、歴史、伝統、文化に嫌悪感を示して偉そうに語る。己はなにもしないけど、自国のために粉骨砕身、尽力したリーダーを腐して悦に入る。いま、日本でもテレビをつけたらたくさんいるアレらだ。
「安倍元総理の国葬に出席しないで」という手紙を外国の大使館に出すのまでいる。もらった大使は困惑するほかないが、地方の首長にも「参列するな」と抗議行動をして住民監査請求まで出して嫌がらせをしているのがいる。昨日19日には代々木公園で「1万3千人（主催者発表）」が集まって「国葬反対」の抗議集会だったそうだ。まさに「国民精神の荒廃」はここまできている。言論の自由、集会の自由はよろしいが、多くの日本人がこれらに何も感じないなら、言いたくないが「世も末」だと思う。
国葬儀当日も反対の抗議集会の予定がある。「日米の中国への侵略を許さない」など意味不明を言いながら「武道館を取り囲む」と気勢をあげる。もはや「反対」ではなく「妨害」の宣言だ。安倍さんかどうかはともかく「追悼の儀式を妨害する」という行為に賛成も反対もないが、例えば「国葬を決めた」とされる張本人は、せめて「反対の意見は聞く力で受け入れるが、日本国が執り行う儀式の妨害は絶対に許さない」くらいを言わないから支持率はもっと下がる。求められているのは「強いリーダー」だ。誰の言うことでも聞く八方美人の昼行燈ではない。
シェークスピアは「ハムレット」でボローニアスに『己に対して忠実なれ、さすれば夜の昼に継ぐが如く、他人に対しても忠実ならん』と言わせた。先ずは自分に対して忠実に、誠実になれないと他人に対しても忠実、誠実にはなれない。日本は先ず、日本として日本国に忠実、誠実に向き合わないと、いずれは他国に対して従属、隷属するほかなくなる。外国に対して顔色を窺い、強固な軍事大国に忖度して卑屈を売りにしていると未来が無くなる。
支持率回復させたいなら、小さいことからでもいいから、例えば手始めに沖縄知事選で相手候補に銃弾投げつけた左巻きの阿呆を逮捕するとか、せめて、そのくらいできないか。