ギリシャ、緊縮策支持の第１・第３党が連立合意(読売新聞)＞2012.6.20

　　　　

ギリシャ、緊縮策支持の第１・第３党が連立合意(読売新聞) - goo ニュース

＜【アテネ＝三好範英】ギリシャ議会再選挙後の新政権樹立に向け、第１党となった新民主主義党（ＮＤ）のアントニス・サマラス党首と、第３党・全ギリシャ社会主義運動（ＰＡＳＯＫ）のエバンゲロス・ベニゼロス党首が１８日会談し、財政緊縮策支持派の両党で連立政権を発足させることで基本合意した。

　地元メディアによると、サマラス党首が新首相に就任することが有力視されており、１９日中にも新政権の骨格が固まる見通し。

　連立協議は同日午前も続けられ、緊縮反対派だった第６党・民主左派の政権参加が焦点になっている。緊縮策支持派の２党としては、緊縮反対派の中ではもっとも穏健な民主左派を取り込むことで、「救国政権」の形を取りたい考え。ベニゼロス党首と民主左派のフォティス・クベリス党首の会談後、同党首は連立参加に前向きの考えを示した＞







日教組の教師は「むかしむかし日本は悪かったのだ。だからアジアの人々には土下座して金を払えセヨ」と日本人の子供に教えるが、同じ「悪の枢軸国」だったドイツも小馬鹿にする。持ち上げるときは「ドイツは日本と違って罪を認めて謝罪した」とかの嘘を吐くときだけで、基本的に「大戦中、ドイツは破産しかけていて、車も段ボールで作っていた」などと貶めないと気が済まない。だから当時のドイツ車は雨の日には乗れないし、違法駐車も警察官が手で持ち上げて移動した、とか、「できるかな」でもあるまいし、ちょっと考えたら嘘だとわかる馬鹿をやる。

嘘の根拠は「トラバント」という旧東ドイツの自家用車だ。東ドイツも共産主義の限界、あっという間に財政が苦しくなって、東ドイツで大人気だった「トラバント」の品質が落ちた。それを西側諸国から「（質感が）段ボールみたい」と笑われたのがそれになる。ベルリンの壁崩壊後、東ドイツ国民は御自慢の「トラバント」を運転して、颯爽と国境検問所を通った。西側の連中、我が社会主義国の革新的技術に腰を抜かすぞ、と自信満々、西側の道路に走り出ると、そこには最新型のフォルクスワーゲン・ゴルフとかが走っていた。

うるさいだけの草刈り機みたいなエンジンを積んだ車に乗った彼らは、そこでも社会主義、共産主義とは何だったかを知る。競合メーカーがない、という事実は自家用車の品質、性能を数十年単位で退化させる、と骨身に染みた。

それをさも本当のように、嘘の肉付けをしたのは「デコイ」になる。これは戦車や戦闘機の「ハリボテ」のことで、敵にコレを攻撃させて消耗させる。コレは実際に戦争で使われた。日教組の教師は「社会主義が作ったトラバント」という都合の悪い部分を切り捨て、本当にあった戦争の兵器である「デコイ」の都合の良い部分を捏ね合わせて、尤もらしい嘘を作る。面白い話だと子供の喰いつきもよろしいし、口コミで広がるし、忘れ難い。コレをメディアも後押しする。嘘と本当を上手に混ぜて、出来上がりがすべて「日本腐し」になる。従軍慰安婦とか南京大虐殺、朝鮮人強制連行とか100人斬りは殿堂入り。他にもバターン死の行進などの連合国兵士に対する捕虜虐待とか、作品は無数にある。

最近もある。

「日本がギリシャのようになる」もそうだ。もちろん、本音は「日本は韓国になあれ」とか「日本は中国（の一部）になればいいのに」であるが、そんな連中が最近、日本がギリシャになる、とあれほど喧しくやるから、日本の18歳男子は12カ月の兵役が義務付けられ、陸海空の国軍でも設立されるのかと思ったら、なんでも、ギリシャみたいに貧乏して困るぞ、ということらしい。

なんで貧乏するのか？と問えばそれはいろいろあって、円高が止まらなくなって「日本のドル箱」である「輸出産業」が潰れて失業者が増えるとか、生活保護費でマンションのローンが組めなくなる芸人が困るとか、国の借金が増え続けて将来的には必ず破綻するとか、まあ、いずれにしても「日本は危ない」と言っておれば変人扱いはされない。職場でも「日本なんて、まだまだ大丈夫だろ」と言ったら、女性職員らからぽかんとされた。あんたテレビ見てないの？とでも言いたげだった。

呆れ果てる女性職員に「日本は何を輸出して儲けているの？」と聞いたら、それは車とかテレビでしょ、と教えてくれた。人に向かってテレビ見てないの？と言いたくなる気持ちがわかった。この人らはテレビしか見ていない。つまり、テレビを見ていないなんて！！と驚いているわけだ。でも、新聞やら関連する本を読めば、日本の輸出に関する情報は書いてあって、例えば日本の財別輸出シェアの7割以上は「資本財」と「工業用原料」とある。彼女らが言う「車とかテレビ」という「耐久消費財」は、ぜんぶ足しても2割に満たない。

テレビＣＭをみているとタレントやら俳優が出る。最近なら朝鮮タレントも出る。どっちかわからなくて「これナニ人？」と聞かねばならなくなって久しいが、国産の自動車や家電は「国内向け」にも宣伝広告をする。日本の企業が日本国民に対し「消費者」と言う認識を持っている証左だ。お菓子やらドリンク、化粧品やら薬品、健康食品やらもそうだ。だから朝鮮タレントを使う企業には右翼が脅迫して捕まるし、生活保護不正受給を出鱈目に擁護する漫才師が広告から消えたり、一般の善良な消費者から不買運動された企業が困ったりする。自明の理だ。

「信越化学工業」が流行のタレントを出演させて「世界最新、大容量の記憶が可能な不揮発性の半導体メモリだぜぇ。記憶するぜぇ。信越半導体のシリコンウェハーを使ったぜぇ。集積回路も作ったぜぇ。特定の複雑な機能を果たすために、多数の素子を一つにまとめたぜぇ。でも、それに電話番号しか入れてないぜぇ。ワイルドだろぉ」とテレビＣＭをやらないのは、テレビを見る我々個人が「購買者」ではないからだ。個人でジャンボジェットを買う人が増えたら川崎重工も三菱重工も「主翼はお任せ。信頼の技術」とか「ジェット機の胴体取り付け、困りますよねぇ～～」とかテレビＣＭでやる。

シリコンウェハーは「資本財」になる。信越半導体はシェア世界一、ちなみに2位の「SUMUCO」も日本メーカーだ。でも、普通、これらの企業のことは知らない。知らなくても困らない。コーナンで「半導体ください」はないからだ。

そして「資本財」を輸入しているのは海外の「耐久消費財」のメーカーになる。「備蓄」はあれども、日本から資本財の輸入が止まるとなれば、慌てるのは向こうだ。尖閣諸島の衝突事件の際、支那がレアメタルでやったのと同じだ。つまり、日本は「通貨高の影響を最も受けにくい分野」の輸出が7割を超えている。全体の売上（輸出高）が減っているのはそのまま、その海外の経済自体が不況だからだ。もう一度言う。日本はまだまだ、諸外国と比して、ぜんぜん大丈夫だ。

それをよりによって、このままだと日本はギリシャになる、とかやる。日本が警戒せねばならないのは「ドイツみたいになる」だ。これなら100歩譲ってわかる。ドイツが支援を嫌がってユーロ圏から脱出すればユーロは大下落する。復活したマルクは暴騰する。ドイツは日本と違い、本当に輸出大国だ。国家生産の3分の1を占める。こういうときにこそ「通貨高になれば輸出に影響して経済が悪化する」と言う。誰も異論は唱えない。

まあ、しかし、左巻きのくるくるぱーも安心していい。「日本がドイツみたいになる」場合だが、ドイツもナポレオンに占領された経験（自由戦争）から伝統的に徴兵制がある。これがユーロ圏に加盟した所為で軍事費縮小を迫られている。19万人の職業軍人も2万5千人の志願兵も「なくしましょう」という方向に政治は動いている。冷戦も済んだし、と。それから「良心的懲役拒否」も認められている。軍事訓練の代わりに同じ期間（6カ月）、老人介護施設で「社会貢献」すればよろしいとされている。「軍事訓練が社会貢献と並んでいる」とショックを受けるかもしれないが、いずれにしても「金がないから軍事を減らす」に変わりはない。結構なことではないか。

他の欧州諸国も考えた。2008年の金融危機があってブルガリアもポーランドもスウェーデンも徴兵制を廃止した。イギリスもイタリアもポルトガルも大幅に軍事費縮小、もちろん、ギリシャも続いた。白人国家も植民地支配ができなくなって、貧乏すれば武器を減らしたり、兵隊を雇わなかったりすればいいと知った。背に腹はなんとか、だ。

でも、日本の周囲にある＜公正と信義に信頼＞に足る＜平和を愛する諸国民＞とやらは、貧乏国なのに核兵器やミサイル実験をする。日本から金をむしり取って軍事費を拡大する国はパンダを1億円で貸してくれるが、核弾頭ミサイルをたくさん向けていたりもする。領民も領土も奪うし、領海侵犯もなんともない国もある。


第1党となったギリシャの「新民主主義党」は中道右派、保守主義とされる。連立政権を組む第3党の「全ギリシャ社会主義運動」はギリシャの共産党を「右寄り」と批判するほどの左巻き。それが形振り構わず手を組んだ。どこかで見たような気がするアレだが、最近、この底が抜けたような愚も聞こえてくる。「いつか来た道」よりも悪路を行こうとしている。

「日本がギリシャのようになる」は政治家の無能のことを言う。