東大近辺、続きます。
焼き鳥屋さん、でしょうか。「鳥勝」。僕は焼き鳥が大好きなので、看板にある「丸焼」というのを食べてみたかったです。
問題は、この排気孔を通り越して煙突となっている青いトタン作りのオブジェ。
かなり、きっちりと設計されてできている模様です。
2階、3階を汚さず、ご近所様にも迷惑をかけず……、しかし、焼き鳥屋さんの前を通るときのにおいのときめきは残しておきたいですね。
元たばこ屋さん、と思ったら、「洋食 ライフ」の文字が……。
近づいてみましょう。
まあ、いずれにせよ、廃業し人も住まなくなって久しいようです。ご町内の掲示板、壁にもたせかけられています。
そのくせ、掲示板のポスターの類はけっこう新しめ。下町の義理人情を観じる物件ですな。
この写真を撮ったのは、11月下旬ころ。
「歳末・地域福祉たすけあい運動 12月1日~15日」
「もちつき大会 12月14日 午前10時集合」
ね、ちゃんと機能している掲示板なのですよ。
緑のペンキは、後ろの家屋より少し新しい感じさえします。
右手にまわってみましたが、クローザーがたぶんついているドア、もう使われなくなって久しいようです。
が!
このちりとりとほうきの真新しさはなんだ!? ママチャリも現役でしょう。植木もあって、人は住んではいるようです。
侮ってはいけませんな。
というわけで、少し戻って2階部を撮ってみました。
ああ、やはり人のいる気配。
少し歩きました。
タイル張りのわりといい感じの建物なのに、裏口の開き戸がけっこうずさんにつくってあって、投げやり風に「猫よけ」の障害物がつけられて
います。
下には、コンクリートブロックの割れたのが置いてあるし……、奥の緑の金網もかなりいい加減……。
今、開き戸といったけど、開き戸じゃないです。ついたてのようなもの。廃業した喫茶店からもらってきたのでしょうか?
なんと、スナックか何かだと思うのですが「ノマド」というお店が……。
旧制一校生のプライドを刺激する、哲学的な名前のお店。
あ、すみません。哲学的なのは「モナド」でした。(汗)
ノマドとは、「遊牧民」を意味するそうです。
調べてみたらこのお店はカフェとのこと。
無造作に巻き付けられている電気のコード、カラオケ関係のものではないのでしょうか……。
増築に増築を重ね継ぎ足すことによって、独特の美しさを見せる建物です。
3階部には、波形トタンの一個建てまで……。
このような建築を、「挿し木建築」と呼びたいとおもいます。
挿し木建築の右手、喫茶店です。どうやら現役のようですね。
常連さんだけで成り立っているお店といったところでしょうか。
この建物は挿し木建築には含まれませんが、左側壁面のコンクリートブロックの造型、おみごとです。
さあ、以前少しだけ紹介した、東京大学農学部の横にある謎の旅館「札幌旅館」です。
蔦がはびこってますね。人の手がはいっていない証拠です。
正面。
歓迎されてしまいました。
扉やその奥のカーテンの具合を見ると、中に人が住んでいるようですね。
灯籠がかわいいな。
見上げてみました。この写真だけだと、人は不在のようです。
玄関左手。
タイル張りがなにやらいわくありげ。
ともかく、旅館は廃業していてもいいから、
① 人が住んでるのかどうか。
② かつては、普通の旅館だったのか、連れ込み宿だったのか。
が、関心ごとです。
しかし、じっくり見てもかいもく見当がつきませんでした。m(_ _)m
アールの扉、美麗物件。
もうちょっと行くと、
アールの塀、おみごとです!
瓦屋根もあって、みごとな和洋折衷。
発泡スチロールの、(たぶん)不法な投棄。
街路樹を囲んでいた石の建造物。今はトマソンになってしまった。
同じく。これは阿部定タイプのトマソン?
木によけいなことをするから、枯れてしまうんです!プンプン
水を流し川に見立ててのことだろうけど、下水管で全部排水処理した方がいいですよ。
よけいなことをするから、こんな不細工なことしないといけなくなるんです。
この公園を設計した人、あまり優秀とは言えない……。
最後は、美しく(笑)
元は壺庭か壺庭になる運命だったかもしれないのに、ちゃんとブロックの柄もそろえてもらって蓋を閉めてもらってある物件。
こういうのを、都会の人の優しさという。本当かいな?