昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第92回 神戸東京12日間 その21 谷根千3

2015年05月13日 | 建築

谷根千の道はどこまでも続きます。

込み入ってる町、坂のある町はおもしろいものの宝庫ですな。

 

 

がんばって坂道沿いに造った、「キリコ・シャッター」(笑)

 

 

坂道沿いの角物件。坂があると、必然的にキリコ物件が生まれてしまいますな。

 

 

「駐車」と言われても……。

この不気味さ、水木しげる先生の漫画に出てくる妖怪みたい(笑)

 

 

上り坂です。

造りは新しいです。

それでもやっぱりキリコ塀です。

 

 

スマートな角物件。

けど、道路標識が傾いてるんですけど……。

 

 

うーん、整地された解放区。ここまで行くとトマソンと言っていいのか、うーん。

 

 

おお、大きなお屋敷の前に、何かいわれのある高価そうな石が……。

 

 

みごとなお屋敷。扉の模様(これも欄間というのか)手が込んでますな。

 

 

これは、このお宅の御主人にとって失礼きわまりない。

「東京都選挙管理」まで、字が確認できます。ぷんぷん!

 

 

都会にいながらにして、紅葉が……、なんと贅をつくしたというか。

さて、お屋敷をあとにします。

 

 

敷地内の映像を撮影してるというので、敷地には入りませんでした。

その代わり、

 

 

煉瓦造りに誤魔化されてはいけません。

明治か大正のころにはすでにあったような、水飲み場にして洗い場、という多目的水場を発見。さすが早稲田の芋学生秀才さんの寮ですな。

話は逸れますが、わたしはかつて公立高校の教員をしていました。あるクラスの担任(女性)に、そのクラスのいちびり(関西ではお調子者というくらいの意味)が、

「先生、早稲田ですよね?」

と言ったら、その先生は、

「いいえ! 慶応ですっ!」

と言って起こったとか。幼稚舎から慶応に通ったわけでもないのに……。ちなみにその先生、校長になってゆきました。プライドだけは高かったようです。そのクラスの不登校の生徒が、退学してゆくのを他人事みたいに見ていただけなのに。

 

 

この2枚の写真、どうってことないと思われるかもしれませんが、

場所は谷根千の下町……。

とにかく目立ってなんぼ、という建築物を、

ヤンキー系

と呼ぶことにします。要は、ラブホやら結婚式場と同じ造りなのです。

 

 

私有地ですよ。赤いコーン(というのかな?)を置いてあるから、車は進入禁止と言うことでしょう。歩行者や自転車はOK、でいいのかな。

優しさにあふれた解放区ですね。

 

 

これらは、ヤンキー系とは言い難い。そのうち、下町の住宅が相続されることになり、銀行から借金をしてこのような家が建てられて行くのでしょう。お金の借り入れは、相続税対策です。

 

 

ポスターのある角物件。寄って見ましょう。

 

 

公明党と共産党には票はいれないことにしますっ!

塀沿いに、右の方へ行くと……

 

 

おお、なんとすばらしい。石を積んでできている蔵ですよ。

いいなあ。

ぼくの家にも蔵はあるんです。人はヨドコウの物置といいますけど。

 

さて、歩いて行くと……、何だ?

 

 

庇を支えている柱ですが、この模様は?

 

 

ステンドグラスですか?

 

 

反対側もこの通り。

なんか、あまり意味のない装飾です。耐震補強するとか、別のところにお金をかける方がいいのにね。

 

 

猫よけのすごいのを発見。こういうの、ホームセンターで買えるのかな?

 

 

ちょっと斜めに撮れてしまいましたが、左右の家の境界は確かに分かる。

けど、右の家のブロック塀の一部が左の家を防御?している。

所有権が分からない物件に出会いましたけど、仲よきことは美しきかなでしょうねえ。

 

 

「せんだぎ くらしのみち」

車はゆっくり走りなさい、の意味で亀の画?

徐行と書いた方がドライバーに分かりやすいと思いますけど。

 

 

よくみてください。いわば坂の下の方というかくぼんでるほうに、シャッターの着いたガレージらしきものがあります。

もう一度よくみてください。シャッターの前にブロックが一個。車庫入れの邪魔にならないのでしょうか。

いずれにせよ、命がけの車庫入れになりそうです。

 

 

満足稲荷と読むのでしょうか?

 

 

あってました(笑)

 

 

ここで、不自然さを感じたらあなたには神社検定三級をあげます。(そんな検定ないですよ。)

稲といえばお遣わし(メッセンジャーというか下働き)は、狐なのです。このお稲荷さんは、狛犬ですよ。

 

 

これまた立派。手を浄めるところ(専門的には何というのか知りません(泣))。

しかし、柄杓が一個もない、お稲荷さんかわいそうですよ。

と、嘆きつつまた歩きます。

 

 

廃屋? 物置?

 

 

なんと廃材の下には灯籠が!それに、この青いもの、昔の手洗い場にあったようなものと、MILKと書かれた白い箱。

下町の掃きだめでしょうかね。掃きだめに鶴とはいいますが、普通掃きだめには誰もいないのです。ぼくのような変な趣味の人間以外は。

 

 

頑丈さが唯一取り柄の角物件。しかし、目立つように鉄の板を張り、黄色いペンキが塗られています。そしてそもそも、この板を貼りつけるためにコンクリートで造作してあります。

律儀で曲がったことが大嫌い、という下町のおじさんが造作したよう。

やっぱり、共産党には票はいれませんっ!

右の方に移動。

 

 

ブロック塀が耐震補強しあるところなんかみると、やっぱり律儀な人の造作でしょう。

金子てるよし、吉良よし子、この二名、戦争反対だけど、節操も反対。あら、おやじギャグでしたね。

 

 

なにやら悲しい角物件。

黄色い阿部定タイプも見受けられます。

塀のあな、なになのか非常に気になります。

 

 

塀の補強としか言えませんが、なかなかアートになってますな。

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第91回 神戸東京12日間 その20 谷根千2

2015年05月13日 | 建築

谷根千の、ぶらぶら歩きは続きます。

しかし、どこまでが谷中で、どこからが根津、千駄木か分かりません(汗)

 

 

竹かごの翠屋さん、最近は中国や東南アジアなどからの輸入物に押され気味なのではないでしょうか?

伝統を守ってる。それだけで偉いです。多分、アフターケアもしてくれそうですね。

 

 

ディスプレイにこんなのが。うーっ、この小鳥のかごの出来の良さには泣けますな。

 

 

これなんか変? 分かったら偉いですよ(笑)

 

 

ガードレールのキリコ物件! 初めて見ました。

 

 

庭師だから庭司、そのままやないけ!

 

 

またまた、理解不可能なスペースが……。

もう少し入り込んで撮っておくべきでした。

 

 

郵便受け? 水道か電気のメーターみたいですね。

こんな素朴な木の家にすんでみたいなあ、と小さすぎますな。

 

 

不法投棄、と思いきや、ぎりぎり私有地に放置されている(多分)廃棄物。

 

 

撮ってからだいぶ経つせいもあり、この緑の柵、なにから塀を守ってるのでしょう?

トマソンにしか見えません。

 

 

左側の家が角を切ってあるのでしょうか?

それに甘えて、右側の家は出入口を設けた?

 

 

質屋もお地蔵様やラブホと並んで気になる物件です。

 

 

   下町や増改築の夢のあと

 

 

わーい、お地蔵様。なかなかグレードの高いお地蔵様のようです。

 

 

縁側がある! 縁台というほうがいいのかな。下町ならではですな。

 

 

かなり規模の大きな解放区です。

しかし、税金対策に駐車場になり、その後、色気もなにもない近代建築が建ってゆくのですよ。

 

 

紙の専門店。大泉産業さん。

二階部の、鉄の窓枠いいですな。

 

 

またまた所有権の不明な土地が……。こういうところに限って入り組んでるのです。

 

 

そうだ。わたしは、街灯も蒐集してます。もちろん、もぎ取って持ってくるわけじゃないけど。

かわいいな……。

 

 

上り坂。若い人は何とも思わないかもしれないけど、お年寄りにはかなりきついと思います。

 

 

赤い車、アクセル踏み切って思い切りバックしたら、したの道路の「ま」の字のあたりに落ちますね。

 

 

さっきの駐車場の、元出入口?

なんかやる気のない閉鎖の仕方ですな。

 

 

さっきの駐車場の右隣だと思います。

坂道に車を停めるのたいへんそうだな。

みんなAT車でしょう。

そんなことより、機械を使わずに描いたしましまが微笑ましい。

 

 

一見、純粋階段に見えました。

最初の一段目、高すぎるのでしょうか。石が置いてあります。でも、公道じゃないのかなあ。

 

 

   染みが塀は、苔の生すまで

 

 

なんてことはない、下町らしいお宅ですが、

扉右の出っ張り、なになのでしょうか?

 

 

お洒落な角物件。町並みにあわせてありますね。

 

 

謎の石群。もともとは大きなお屋敷の塀の一部だったのでしょうか?

 

 

ブロック塀のこのような装飾は初めて見ました。

角物件としてもなかなかよいですね。

 

 

大きなお屋敷がありましたとさ……。

 

 

しめ縄の代わりにリースが!(2014年12月12日に撮影)。

お正月にはしめ縄に変わるんでしょうか?

 

 

字体からもうかがえますが、なかなか几帳面な住人のようです。

メール便!の指定をしてるのは初めて見ました。

2015年3月末を持ってメール便もなくなりましたけど。

 

 

全景。いやあ、立派なお住まい。愉しませていただきました。m(_ _)mペコリ

 

 

と、まだ続きが残ってました。

この太い木は桜の木でしょうか?

灯籠がちょこっと頭を見せてます。

うーん、敷地も広い。下町にしては一等級のお住まいですな。

相続税気になりますけど。

 

 

塀のキリコ物件? いえいえ、塀のキュビズム物件のようですな。

 

 

鳩や猫に困ってるのはよく分かりました。恐いですぞ、ここまでやると。

 

 

門の右側。つまり、扉はちゃんと写さなかったけど、八の字に塀が造作してあるのです。

右側の緑のお宅との境界はよく分かります。しかし、それゆえ、大幅に空間が空いていて、もったいない気も。

 

 

上り坂ゆえの、キリコ塀(笑)

 

知らない人は知らないけれど、東京は元もと坂の多いところですね。

谷中 谷の中

四谷 四つの谷

谷の着く地名が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第90回 神戸東京12日間 その19 谷根千1

2015年05月07日 | 建築

場所を変えて、谷根千へ。

いわずとしれた、谷中、根津、千駄木の下町。

日暮里の駅で降りる。撮影しながらゆるゆると坂を下り、不忍の池まで行こうというのが今回のコース。

どこで撮ったのか忘れたけど、駅近くで見つけたもの。

 

 

左の扉は開くのでしょうか? 右の扉、開かないとしても、つっかえの棒外せば楽勝そうですけど……。

 

谷中の墓地(谷中霊園)に入ってゆきます。

漱石の小説にもこの名前は出てきますが、地方在住のわたしにとっては架空の場所でした(笑)。

ん?

 

 

なんだなんだ、生意気な小学生が作ったタイムカプセルのような幼稚なこの建造物は?

表に回って確認します。

 

 

途中、こんな墓が。中村さんのお墓。狭いながらも一戸建て、と言いたいですが、廃墟と化したお墓です。

墓の囲いはなく、門柱みたいな二本の石柱がわびさびですな。

 

 

塩野さんのお墓。これこそ、狭いながらも楽しいお墓。かなり狭いです。住宅難なんですね。

関係ないですけど、むかーし、雑誌『ビックリハウス』のご教訓カレンダーにこんな、コピーを投稿しました。

「居間ひとつさえないですね―住宅難」

塩野さん、何か几帳面な人なのでしょうか? そんな気しませんか?

 

 

ここも、ガードの堅そうなお墓です。出入口(?)に鎖までありますよ。

花が供えられていないのがさみしい……。

 

 

この、旧オウム真理教の施設を思わせる丸い建物は、

東京大学医学部の納骨堂、とのこと。

しかし、センスないなあ。いちおう、国費でこの霊園の土地を購入したのでしょうか?

それに、無宗教で祀ってないと憲法違反ですよ。

 

 

まあ、悪くはないですな。

しかし、谷中の墓地には不似合いですよ。

 

墓地をあとにします。

 

 

町歩きをしていて、お地蔵様を見かけるとほっとします。

きれいに祀られていると気持ちがいいですな。

 

 

坐禅の会、よりこのコンクリートの装飾に注目。やはりいにしえのお墓なんですねえ。

 

さてさて、

 

 

名づけて、ガンつけ狸。

 

 

「水用火防 會町寺王天」 時代を感じさせる物品。

水草まで入れてもらって、金魚、かわいいな。

 

 

どこへ行っても、ヒップホップ調の落書きを見かけますが、主に、その下手くそな落書きを、わたしは、

ヤンキーアート

と命名しています。

そのヤンキーアート4点。

 

1枚目、絵描き歌か何かの画?

4枚目、かバってなんだ? バカ!!

 

 

道を間違えて駅まで戻ってきてしまいました(汗)

 

気を取り直して……、

 

 

ちょっとお洒落な街灯。

 

 

駅周辺、しかも場所が日暮里だけあって、入るところを人に見られたらかなり恥ずかしい感じの、ラブホがありました。

最近は、ハッピーホテルなどともいうんだそうです。

なまえが「愛♡」、うーん、飯島愛、福原愛……。

 

表には、ご宿泊¥○○○ ご休憩¥○○○ などと書かれているはず。洋風の入口にはなってるけど、部屋は畳敷きで、固いベッドが置いてある。冷蔵庫のなかには、聞いたことのないような名前のオレンジドリンク……。

そんなことを想像しながら次へ。

 

 

波形トタンの屋根を見て、ようやく生きた心地がしました(笑)

機能していない、謎の建築物ですか?

 

 

おー、このバルコニー何とも言えませんな。

わたしは田舎に住んでるので、こういういわゆるヤンキー系の建築物を県道沿いでよく見かけます。

だいたい、この手の建築物は、

1 ラブホ

2 結婚式場

3 セレモニーホール(葬儀屋の経営する葬儀場)

それに加えるなら、

4 幼稚園の建物

のどれかです。まあ、中では似たようなことをやってるわけですから(笑)。

ちょっと下ネタ系の話が続くので、下ネタ系のクイズをします。

 

「体の部分で、穴で、まわりに毛が生えていて、閉じたり開いたりするところで、いつも

湿っていて、こすると体液が出て、男性にとって一番魅力的なところで、血が混じるこ

とがあって、ガーゼや綿をあてることがあって、そこ専門のお医者さんがいて、こども

が入ってることがあって、関東では、ま○こ 関西では、おめ○、ってなーんだ?」

答えはこの記事の最後に(笑)

 

バルコニーの話でした。うん、これが普通の住居のようなのですよ・・・。なんか、大阪仕事ですね(笑)

 

 

どうやら、今は人が住んでいなくて表札をはがしたあとに、コンクリートの板を貼りつけたようです。

 

 

郵便受け跡でしょうか? よく見てみてください。奥に金網状のものがあります。

 

 

意味不明の煉瓦塀の段差。

 

 

さあ、下町歩きも順調に進んできたぞという一枚。

 

 

安全横丁、はいいけど、ここは正規のごみ集積場なのかなあ?

 

 

左隣の掲示板状のもの。この鳥居のマーク、諏訪だから? 立ちション禁止?

 

 

車が歩行者に注意してくれるのは助かりますが、なんかこの看板、車の運転席から見れば上過ぎるし、看板を支えているこの無骨な鉄の柱、税金の無駄遣いですよ。

 

 

出たー。わたしは滅多に取り上げないVOWネタ。

言わずもがなですね。

 

 

 

 

少し撮り方がまずかったですが、

斜面沿いに商店らしき建物の出入口があり、斜面へと斜めにスロープを作ってるんです。

このような、日本の貧乏な技術力、大好きです。

 

 

件のお店。なかなかレトロな感じ、いいですね。右の方の、台形の石、goodです。

 

 

なんか、道に迷ったかな?

 

 

ようやく見つけた、「質 おじさん」の通用口。

 

 

このごちゃごちゃした植物群、あー下町ですな。

 

 

つっこみどころ満載、

カラオケスタジオ にっぽん

カラオケスタジオだから、飲食は控えなくてはいけないのでしょうかね。

ネーミング、平仮名で「にっぽん」。大阪仕事ですな。

オール、ナーイト、ニーッポーン 鶴光でおまーっ。

 

 

侮れないです。読めない字で書かれた中華料理屋。

東大生が通う定食屋だからでしょうか?(笑)

 

 

鉄柵で、解放区が現れています。

自転車用にスロープをつけたものの、ダウンヒルをやるガキどもが出てきて、

慌てて鉄柵をつけ、スロープの途中にプランターを作った、

というところでしょうか?

 

(ダウンヒル 自転車を思いっきり漕ぎながら坂道を下る遊び)

 

 

スロープ途中。階段が踊り場になっているところまで行ってみました。

にわか作りのプランターと、プランター用にアスファルトが四角く切り取られています。

この四角く切り取るあたり、やはり貧乏なハイテクを感じさせます。

 

それより坂を下りきったところに、盛られているものは何なのでしょう?

 

 

階段を見上げます。自転車所有者ならば、これくらいの幅のスロープで無事坂の上に上がれます。

白いズボンのおじさん、イカしてます(笑)。

 

 

坂を下りきったところ、

夕やけだんだん

……。

やはり、下町には大阪仕事が似合いますな。

 

 

角石でもないですよ。置いてあるのが、角じゃないから。

うーん、この菊の花の模様風の、元はれっきとした建物の一分だったのでしょう。

今は、何かの重し?

 

 

閉まってますけど、時間が早かったのでしょう。

ところで、鮨屋とは分かるのですが、草書体で書かれると分からない(笑)。

魚て津 ?

 

 

これも大阪仕事ですな。下町情緒たっぷりですよ。

しかし、タレがまずそう(笑)

 

 

とまあ、こんな風に下町の徘徊が始まったのでした。ん、竹かご……、次回に続きます。

 

クイズの答え。

「まなこ」「おめめ」

でした。目の中に入れても痛くない、というでしょう(笑)

 

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第89回 神戸東京12日間 その18 曳舟4(最終回)

2015年05月06日 | 建築

曳舟もそろそろおいとまするころです。

 

 

角物件。

建物の持ち主、きちんとした考えの持ち主のようです。ブロックで囲ってあります。

 

 

ブロックの内側、木の覆いをとると……、特になにもないようでした。水道のメーターくらい期待したのですが、

私立解放区?

 

 

左端が件の角物件。増築して物置を作ったのでしょう。で、角物件のトマソンができてしまったと。

丸い街灯をつける位置がなんか変。

 

 

多分、いなり寿司と海苔巻きのお寿司を売っているお寿司屋さん。

生ものは、扱わないってところでしょうか。

 

 

地味なお寿司屋さんと侮ってはいけません。この斬新なタイル模様。元色町ならではでしょうか?

 

 

四角のタイルを斜めに貼ってゆくという感性、いいなあ。

 

 

目を降ろしてくると、角物件。

何でもない鉄のポール。折れ曲がってますけど。それよりも、空き缶の灰皿が拘束されてます。

 

 

昔の、ごみだめ。もちろん私有地にありその家のもの。真新しいほうきがあります。現役なんですね。

都のゴミ袋に入れないといけないのでは……。

 

 

ごみだめを見上げると、わたしの大好きなトタン建築。一方通行の標識がそってますが、どうやってそったのでしょう? 

大型の車が入れるわけでもないし……。

 

 

ごみだめの真下から見上げたところ。うーん、三次元解放区といったらいいのか……。

 

 

古い民家を生かした喫茶と軽食の店。庶民の食べる価格じゃないですよ。

ひょっとして、元遊郭として、観光資源化しようとしてるのでしょうか? 

「ポークジンジャー丼」、豚肉のしょうが焼きをご飯にのっけただけじゃないのかなあ? 高すぎる……。

 

 

お店の窓の片隅にこのようなものが、っていいますが、素人目には何の会員のことか分かりません(泣)

 

 

かなり狭いガラスの扉?

 

 

まあ、この格子に時代があるとは思いますが、……、

 

 

二階部はこんな感じ。元遊郭ではないでしょう。残念ながら。

それよりも隣のあかい幌の建物……、

 

 

この緑色をおびた板の貼りつけ方が気になりました。

 

 

あらためて、喫茶軽食の店の看板。昭和2年の長屋ですか。うーん……。

求めるのはカフェじゃなく、カフェーなんだけどなあ。

 

 

トタン建築、謎の扉? 謎の丸印……。

 

 

でもないようです。改築を重ね、トマソン的な凹みができたってところでしょうか。

 

 

扉の横に小窓が……、考え過ぎかなあ。

その右にさらに小さい窓らしきものが……、もう少し詳しく撮っておくべきでした。

 

 

楽しいな、こういう装飾。

 

 

さりげなくアールを見せ、元戸袋らしきところにはなんと、

 

 

現代絵画が描かれていました。

 

 

また、違うおたくですが、やはり扉の横に小窓!やっぱり元遊郭の建物に違いない!

ステンドグラスのさらに小さい窓が。

だいたい、ステンドグラスが、このような下町の建築資材として使われるのはわけありなのです。

すごく高価らしいですよ。

 

 

これは何なのでしょう? 新聞受けなら濡れてしまうし、牛乳入れなら日に当たってしまうし、

とりあえずトマソン、かな?

 

 

おー、わがふるさとの風景。

 

 

それにしても、その場しのぎの修理や改築が半端じゃないですな。

 

 

石柱がなげやりに(?)ステンレスの物体(?)を支えている(笑)。

 

 

封印された郵便受けと、その下の謎のコンクリートの出っ張り。

 

 

横からのぞいてみました。正体不明の出っ張り。

 

 

昔は掲示板だったのでしょうか? 今は指定ごみ置き場のようです。ほうきが二本も。

 

 

昔は、たいそうなおたくだったのでしょうか。この石柱の立派なこと。

 

 

ごみは分別して日にちを守ってだしましょう。

 

 

掲示板から右の方を見ると、電柱の腹巻きにヤンキーアートが。

 

 

トタンもだいぶ老朽化の模様ですね。

 

 

これは多分、ごみの入ったレジ袋を引っかけるもの。下町の大発明ですな。

 

 

もはや、水平や垂直という概念の成り立たない一画です。

 

 

機能してる掲示板。

まさかAKBの女の子の出ているポスターが貼られているわけでもないのに、持ち去り厳禁(笑)

客引き行為NO! このポスター欲しかったなあ。

 

 

場所は変わって、みごとなまでのトタン建築。

いや、これは美しいです。植木鉢の多さも、トタン建築につきものですな。

波形トタンはキュビズム建築を可能にするようです。

 

 

頭部以外は高級そうなにゃんこ。

 

 

閉鎖された窓。

何か、この造作を見ると、すんでいた人、封鎖した人はなにかすごく温厚で優しい人のような気がしますが、

読者のみなさまいかがですか?

 

 

ぼくが何度も指摘している、木でできた菱形扉。

こういう風に木を組むのは限界があるんです。

しかし、車の出入りはちゃんとあるようです。偉い。

 

 

炭焼焼肉の「ぱだ」。

韓国語でしょうかねえ?

 

 

塩(JTによる専売制ももうなくなっている)のしみじみした看板に、泣く児も黙るオリコの広告。

ちょっと目立ちました。

 

 

一台だけとめられるパーキング。

小さな家が解体されると、こんな変わったパーキングが現れる。

不思議と月極は見たことないです。

 

 

知らない人は知らないけれど、釣り人ならば知ってるヘラブナ釣りの道具の専門店。

元釣りマニアとしては、道具を見てるだけで楽しい。閉まってましたけど。

 

 

そんなに背が高くないのに、避雷針を設けてる慎重派。

 

 

久々に見た、トイレの空気抜き。なつかしいなあ。

 

 

二階にトイレを増設したのでしょうか。この出っ張りすきだなあ。キュビズム建築認定。

 

 

何の機械か分からないけど、いかにも下町らしいです。

 

 

雨樋の管と思いきや、上の出っ張りを四本で支えているよう。

もう少し、写真を撮っておくべきでした。

 

 

よほど、土地持ちなんでしょうね。

 

 

キュビズム建築の名作。屋根左端に注目。

 

 

と、もっともらしいことが書かれてますが……、

 

 

そこの階段のところには無造作に二宮金次郎の像が……。

ペンキついてるし……。

 

このにょきにょきと塀をはう管、さしずめチュビズム建築ですな。

なんか、見てはいけないものを見てしまったというか、

知らない女性の裸をはからずも見てしまったというか、そんな気分になりませんか?

 

 

きれいな、トタン。傘がかけてあるのがキュートですね。

曳舟おしまい。