昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第66回 北千住 13 ありがたい、ありがたい、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

2014年02月24日 | 建築

はじめにご紹介する物件は、千住界隈のレトロな建物を紹介した小冊子にも登場していたいい物件。

 

まずはご覧あれ。

 

 

なんか、雰囲気ありそうです。

 

 

玄関。サツキとメイの家の洋館部分みたいです。

 

とにかくこれは見逃せないと思い、じっくりと撮らせていただきましたm(_ _)m。

 

窓の部分再び。

 

 

何度も手入れをしながら今日にまで至った建物です。この植木(名前はちょっと知らないのですが)

家が建てられたころに植えられたとしたら、すごくモダンであったはず。

家自体はいうまでもありません。

なにげに窓枠のところの植木鉢がかわいいですね。

 

 

玄関真正面。お分かりかもしれませんが、歯医者さんです。

千住の街に代々営まれてきたお家でしょう。

ひょっとして遊郭の女性も来た!?

 

 

この一枚、大好きです。地元商店街が各お店の前にあんどんをつけるようにしているのですが、

歯医者さんなのにあんどんがついている! 院長さんは庶民的な人なんだろうなと思います。

 

 

洋風の診察室の背後には立派な和風のお家が。

やっぱり、サツキとメイの家!?

ちょっとカメラをずらします。

 

 

洋と和がうまくとけあっていますね。

それにしてもこのとんがり屋根いいなあ。

 

未練がありましたが、少し歩きました。

 

 

喫茶店だったと思うのですが、ステンドグラスがきれいなお店でした。

 

 

 

 

わたしが注目したのは、ステンドグラスそのものではなく、窓枠でした。

かなり古びた窓枠、時代を感じさせます。

それを承知の上でステンドグラスを見るとまた見方が変わってきます。

 

ステンドグラス、一枚あたりの単価はかなり高いはず。そうそう、つくるわけにもいかないでしょう。

もしや、元カフェーにあったものを窓枠ごと購入した、というのは想像のしすぎでしょうか?

 

 

張り紙いっぱいのお店。これはこれで独特の風情がありますね。

人の行き交う繁華街によくあっています。

 

 

えー、この写真を撮ったのは、やはり三階部分の出っ張りがなんのためにあるのかという関心があったからです。

誰か、ご存じないですか?

 

ちょっと、イケナイ横道にそれますね。

 

 

彼方にはこのような看板が……。

 

 

キャバクラでした(笑)。

そのお隣も、ちょっと一見さんには入りづらい店構え……。

 

 

女性専用で、名前がLでっせ。(どういうわけか、関西弁)

それとそのとなり、千住小町というネーミング、鳴きたくなるくらいの人情じゃありませんか!?

FBにこの3枚をアップしたら、いろいろコメントが集まったので、blogでもアップすることにしました。

 

この近くに、千寿小学校という学校もありなんです。

滝田ゆうさんの漫画に出てくるような少年がこの辺にいそうな気がしました。

 

お寺のお墓の塀です。

 

 

これこれ、落書きはいけません。

それにヒップホップ調の落書きにしたら下手すぎだし、カラーペイント単色はNGですよ。

 

さてお寺に行きました。「金蔵寺(こんぞうじ)」という名前のお寺です。

区の教育委員会が建てた看板がありました。

 

 

遊女たちが無縁仏として供養されている!

わたしはとにかく写真を撮りまくりましたよ。

 

 

無縁仏の塔。

 

 

仏様。

 

 

やはり無縁仏の供養の塔。

 

お寺の人に怒られるのを覚悟に塔の裏面の写真を撮りました。

 

 

 

 

 

ずっと信女の名前がつづきます。2枚目の写真、「松村屋」の文字が見えます。

きっと遊郭の名前なんでしょう。

 

永井荷風は遺言書に、無名の遊女たちの墓の間に自分の墓碑を建ててほしいと言っていたそうですが、

なんか、その気持ち少しわかります。わたしは次男で結婚歴なし、兄夫婦はちゃんと男児をもうけている。

無縁仏として供養してもらえるなら、何ら不平はありません。

しかし、荷風のような体験をわたしはまったくしたことがないのです(笑)。

 

かつての、文学上の師であるK先生は、

にんべんに夢と書いて儚いと書く、そしてそれは墓無いという意味のことなのだ、

とおっしゃってました。

 

南無阿弥陀仏、ありがたい、ありがたい。

 

 

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第65回 北千住 12

2014年02月24日 | 建築

さる方から、抗議のメッセージをいただき、「古い」「ぼろい」……、という言葉に気分を害したとのこと。

そんなに使ってる言葉かなと思ったのですが、

「ぼろい」はそれほど使う言葉でもなく、

「古い」は愛着を込めて使ってる言葉だしやはりそれほども使う言葉でもない。

ただ、「貧乏な」というのは、案外使ってるような気がしています。

 

そもそも、「古い」建物を見つけて写真を撮っているのですから、

意見の食い違いはでてくるだろうなと想像しています。

来るべき震災の前に、残しておきたい映像というものはあるのです。

 

しかし、読んで不快を感じさせないような文面にして行きたいと思います。

 

 

包丁の専門店はよく見かけますが、なんと砥石の専門店。千住ならではかな?

 

 

隣家との境界はこのブロック塀跡なのでしょう。

消化器、こんなところにおいたら役に立たないと思うのですが。

 

 

実に端正な面持ちです。こういうきれいな物件も撮ることは撮るんですよ(笑)。

 

 

 

町中にして、立派な植木のあるお宅。

もう少し寄ってみました。

 

 

いの一番ってなんでしたっけ? 味の素みたいなものだとは思うのですが。

 

 

いの一番の裏側は、プラッシー!

元お米屋さんなのでした。

蜜柑の果肉というのか(?)、あれがプラッシーには残っており、こども心にすごくおいしそうに思えたものです。

 

 

今でも塩を商う権利を持っているということでしょうか?

塩の売買に関しては自由化されたのでは?

 

 

きれいに物干し台を作ってあります。

左下にいる人は、絵を描いているようでした。

写真と絵筆の違いこそあれ、似た趣味の人に会った気がしました。

 

 

器用に作られたガレージ。

 

 

お医者さんですが、何代もつづいてるのでしょう。

 

 

鉄の手すりや格子だけで、一つのコレクションができそうですね。

こういうのをみると、放っておけないのですよ。

 

 

お医者さんの一階部に戻ってきました。

特に必要性のない塀だと思いましたが……。

 

 

角には角にあわせた塀が。

 

 

これもレトロなつくりの手すり。

 

 

これも。

 

 

つくづく、下町だなあと思いました。

 

 

これは塀ではなく壁だったように思いますが、それにしても巨大すぎる。

 

 

玄関先の、名オブジェといったところでしょうか。

 

 

敷地にめいっぱいに建てるとこうなりますね。

赤い色がかなり目立ちます。

 

 

千住の旅も、そろそろ終わりに近づいてきましたが、まだ未公開の面白い写真も残してあります。

お楽しみに。

 

 

 


昭和建築学会 第64回 北千住 11

2014年02月23日 | 建築

千住の町の徘徊もだいぶつづいた。

 

 

あの、ガラスが割れて、カーテンがでてるんですけど。

こういうところに一方通行の標識もなぜか似合わないです。

 

 

何気なく撮ったつもりなのに、おばあちゃんがこっち見てました。

それにしても、屋根が水平でないのですね。

 

 

腕木の部分のカーブが美しい……。

 

 

 

レトロな手すり。

 

 

一階部。

 

 

元は居酒屋さんだったのでしょうか。昔の色町だけに、こういうの見るとどきっとしますよ。

 

 

元何屋さんか想像できません。

 

 

別のお宅。レトロですねえ。

 

 

東京にも、舗装されていない道が……。

 

 

建った当時は「遊び心に満ちた」といわれたんでしょうけど、

今はただのぼろいビルです。

 

 

にゃんこがじーっとこちらを見てました。

 

 

こういう鉄の格子を見るのは初めてです。

 

 

ちょっとよってみましょう。

 

 

おー、このロゴなんとも言えませんな。

 

 

丸岡さんのご自宅の表札。木彫りで由緒があるよう。

 

 

階段あたり、なんとも言えず複雑になってます。

それに階段部に戸をつけるものなのでしょうか?

 

 

横方向から。

 

 

「いてください」と書いてあったので、僕はいました。

五分くらいいたけど何も起こりませんでしたよ。

 

 

煙草に悪いイメージがあるけど、なんときれいでかわいいたばこ屋さんでしょう。

撮影したのはまだ一月のこと。羽子板がきれいですね。

 

 

住宅街の中に突如あらわれた「ブティックJOY」。

 

 

二階はこんなになってますよ。

エアコンの室外機は斜めにおかない方がいいと思います。

 

 

こんなところにまでレトロな鉄の格子が……。

 

 

戸が傾いているのではありません。

 

 

最初から平行四辺形に作られてます。

貧乏を感じさせますね。

 

 

千住の街だけに、こういう照明に名前が書かれたのを見るとちょっとどきっとしますね。

 

 

 

 


昭和建築学会 第63回 北千住 10

2014年02月16日 | 建築

千住の町からちょっとそれてしまったので、ちょっと面白くない風景が続きます。

 

 

 

わたしも、いろんな波形トタン建築を見てきましたが、これほど悲惨な建築はありません。

波形トタンを貼りつけてあるというより、乗せてある、というところです。

それに、なんと、ガムテープで留めてある。

ちょっと間違えば、ごみの山ですよ、これは。

 

 

上の方アップ。看板が貼りつけてあるのですが、イメージダウンにしかなりません。

 

 

普通のお宅のようですが、欄間と丸い街灯が悩ましいです。

 

 

悩ましいけど、増改築しまくってあり風情はありません。

 

 

レトロな鉄の格子。

 

 

これは、戸としかいいようないですな。

庇が傾いてるんですけど……。

 

 

またレトロな、手すり。

 

 

元商店でしょう。しかし、物干し台が置いてあるんですけど。

日当たり悪そうだし乾かないと思うのですが。

 

 

わたしのパソコンでは、「俳句論」と変換されてしまいました(笑)

けど、「ハイクロンA」って何なんでしょう? オロナミンCみたいなもの?

 

 

とりあえず、増築されて出入りができるようになっているところ、としか言いようありませんな。

 

 

どう見ても、波形トタンの建物が増築されたようにしか見えないんですけど……。

 

 

 

波形トタンの家、庇(?)あたりに工夫がありますね。

 

 

 

ん?

 

 

毎度おなじみ、キリコ物件でした。

 

 

あまり気にすることないと思いますが、変な名前です。

 

 

波形トタンで増改築を繰り返した果てでしょう。

 

 

これも増改築しまくったお宅?

 

 

「茶みき」って何かなと思いました。「喫茶みき」でした。

ガムテープで補修するのもどうかと思いますが。

 

 

出入口にバリケード。

 

 

室外機と屋内のエアコン、なんかおざなりな接続の仕方ですね。

 

 

ガラスがわれて、カーテン(?)が表に出てますよ。

 

なんか、貧乏物件が多いですね。実は、4号線を越えて千住の町から出張しているのです。

北千住の駅の周辺が、銀座通りと呼ばれるのには理由があると思いました。

 

 


昭和建築学会 第62回 北千住 9

2014年02月15日 | 建築

ちょっとネタもつきてきた感じです。

でも、がんばってまいりましょう。

 

 

偶然、こんなお宅をみっけ。

何か家全体がオブジェのようです。

オブジェハウスと命名しました。ハウスは英語だから、オブジェクトハウス? フランス語でハウスはなんていうのか知りません。

どんな人が住んでるんだろ。

 

 

二階へ昇る階段部。アパートなのでしょうか?

 

 

別のお宅。セールスお断りだそうです。

何もペットボトルに入れなくても。

防水を考えた果てのことでしょうか。

紙切れを入れにくかったことが想像できますね。

 

 

これではちょっとわかりにくいですけど、

 

 

うだつ風の腕木?がお見事な物件。

 

 

真ん中の家、増改築してますね。

屋根が斜なのに、無理して増築してる。

これも貧乏度が高いですな。

 

 

何気なく見過ごしそうですけど、

普通なら、門柱のコンクリートの延長のところに郵便受けがあるのです。

板塀に設けてあるとは。ちょっと珍しい。

 

 

はてー? また正体不明な、しかも自然木の板が貼りつけてある。

 

 

なんてないお宅ですが、玄関が2つ、エアコンの室外機も2つ、しかももちろん棟続き、長屋?

 

 

一階部、ただのガレージなのに妙に威圧感があります。

二階は普通のお宅のようですね。

 

 

ここまで頑丈に一階部を作ったのはなぜなのでしょうか?

 

 

普通のお宅ですけど、入口部分のアーチがただならぬものを感じさせます。

 

 

洋風建築なのですが-、この一階部の突出しているのはなぜなんでしょう?

元お店?

 

 

でました、ガラスブロック。しかも郵便受けつきです。

しかし、どこから入るのでしょう?

 

 

頑丈な門。しかし、勝手口みたいなのが設けられていますよ。

 

 

真ん中の家、やはり増改築されてますな。

屋根の上にベランダ、何か寂しいものを感じさせます。

 

 

人一人、横向きにならないと入れない通用口。

 

 

メーター室でしたか。失礼しました。

 

 

洋風の元お店に、錆びた波形トタンが……。

演歌ですなあ。

こういうところに限って政党のビラ貼られちゃうんですよ。

 

 

件の元お店正面。二階部が洋風でかっこいいです。

 

 

おっと、洋風部分の石に装飾がしてありました。

 

 

波形トタン部はこんなですけどねー。

 

 

窓の鉄枠がレトロなので1枚。

 

 

これは、この玄関部の装飾、きれいだな。傘が干してありますけどね。

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第61回 北千住 8

2014年02月11日 | 建築

前回は、貧乏が見せるアートを少しご紹介しました。

 

 

無用門の美麗物件です。アートだなあ。

 

 

なんと二カ所も。

 

 

左の上の屋根の突起がすごく気になるんですけど……。

 

 

ブロックとトタンの見せるアートですな。

坂道沿いにあるわけでもないのに、ブロックを段々にする必要はないと思うのですが。

消化器、入ってなさそうな感じ(笑)

 

 

トタン部アップ。

無理にブロックとの間を塞ごうとしているから、

貧乏度、急に上昇してますよ。

 

 

にょきにょきと出た雨樋のパイプも貧乏度アップ。

2本のパイプを無理やりねじ込んだところなんて相当貧乏。

しかし、塀の外ということでしょう。公道にこのパイプはみ出しているんじゃないですか?

 

 

しばし歩いてこんな民家が。

以前は食料品やお菓子を置いていた店で、今は清涼飲料水を置いているのでしょう。

ところで……、

 

 

コンクリートの方の腕木はいいとして、もう一つ上にある庇の腕木、なげやりですな。

電気のコードも来ていて、しかも使われてない。

雨樋パイプに巻いてある電線状のものはなんなのでしょう?

 

 

こんなお宅がなにげにありました。

玄関先にタイル!

カフェーの建築をまねたのでしょうか?

 

 

しかも、けっこう色鮮やかですね。

とても今の建築じゃあありません。

 

 


昭和建築学会 第60回 北千住 7

2014年02月11日 | 建築

北千住の徘徊は続きます。

 

 

あまり塀を作る意味がなさそうなお家。

右のベランダ部分は増築したのでしょうか?

 

 

自然木を取り入れたなかなか立派な門です。

 

 

ベランダの格子がきれいですね。

 

 

玄関口がなかなか乙です。

そんなことより、玄関とは別にドアがあるのはなぜなのでしょう?

 

 

ガラスのブロックを多用したお家。

壁面の黒い汚れが気になるところですね。

 

 

右側もガラスブロックが。

 

 

二階は平凡なお家、といきたかったのですが、戸袋に菱形の装飾をみっけ。

 

 

件のお家。やはりもとお店でしょうね。換気扇の煙で壁が汚れたのでしょう。

レトロさを装った腕木が怪しい……。

 

 

普通のお宅ですが、街灯や表札を庇が覆う優しいお宅ですね。

なんか、家自体が傾いて見えますけど。

 

 

一見、なんの変哲もありません。

 

 

左の方にまわってみました。庇の腕木部分と、左の庇部分が巧妙につながっています。

日本人は器用です。

 

ちょっと面白いものを発見。

 

 

塀のラインいっぱいに、一階部に張り出しているスペースがあるのですが、

ちょっと壊しちゃえというわけにもいかなかったのでしょうか。

 

窓に、実に奇妙な格子が作られているのです。

 

 

庇から、斜めに伸びる雨樋のパイプもなんかそそられますね。

貧乏は人を器用にさせるようですね。

 

それにしても、右端に見える元塀の名残と、元塀の行方が気になります。

 

 

 


昭和建築学会 第59回 北千住 6

2014年02月11日 | 建築

「千住の町の写真を撮ってきた」と東京に住む知人に言ったら、

「北千住? 南千住?」と聞かれた。

「千住の町」といえば、最寄りの駅が北千住である町のこと。

知人曰く、「南千住は、吉原のこと」とのこと。

 

吉原は、落語にも出てくる古い遊郭街で今もソープランドが並んでいるが、戦争で一度は焼けている。

ちょっと行く勇気がでない。

 

大阪の飛田の遊郭には、一度観光客として行ったことがある。

案内してくれた知人の話によると、30分で¥12000だとか。

 

その辺の料金のことは高いのか安いのかよく分からないが、

飛田は、もちろん古い遊郭街であり、かつ昔の面影を残し現役だそうだ。

 

前置きが長くなったが、北千住の徘徊に戻ろう。

 

 

 

どうってことない家。

 

 

冬なのに、風鈴が揺れてました。

貧乏な一コマです。

 

 

ちょっと古い感じのお宅です。

 

 

洋風で、ちょっとした装飾がレトロですね。

左部分の出っ張りは、トイレ? しかし、玄関すぐ横ですよ。

 

 

岡野さんというお宅。

元遊郭街というので、あんどんに名前が書いてあるというだけでどきっとしました(笑)。

 

 

古い、感じのいい窓枠と格子ですね。

 

 

カメラを寄せてみました。

左へ少し傾いているところ、これを歴史といいます。

 

 

庇のほうですね。

こぎれいな洋風建築でした。

こういう遊郭跡でもない、こぎれいな洋風建築は、千住界隈に探せばちゃんとあるのだそうです。

その一部をわたしはカメラに収めてきました。

 

 

その建物の、右の建物。

ひび割れと補修後が演歌ですなあ。アルミサッシも泣いてるぜ。

 

 

異様に広く窓すらない二階部。元何かのお店だったのでしょう。

 

 

離れでしょうか?

なんか増築されて孤独に立っているという印象がしました。

そんなに古くはないけど、正直な日本建築。

 

 

その右隣のお宅のベランダです。

どうってことない? しかし、ちょっとだけあるのですよ。

手すりに注目。

 

 

この装飾を施された手すりの格子の木。

これは手すり用に装飾したのではなく、家具用に作られて余ってしまった木を利用したというところじゃないでしょうか?

 

 

先ほどの離れとの境界です。

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第58回 北千住 5

2014年02月10日 | 建築

今日も北千住の徘徊は続く。

ふと、東京の下町に詳しい人に聞いたのだが、北千住(千住)のあたりは、この一帯の銀座通りとでもいうべきところらしい。

あとは、推して知るべしの変に再開発されてしまった住宅街が多いのだろうか?

わたしは、同じく元遊郭のあった亀戸でそのような街並みを見てきたのである。

 

気を取り直し……、

 

 

茶色い塗料で塗られてしまった普通のブロック塀もさることながら、その向こうの建物は、

何回も増改築されたのでしょう。

増改築された建物には独特の美しさと貧乏さがありますね。

 

 

別の角度から見れば、かなりぼろい家ですよ。

 

 

資金繰りがよくなかったのに増築したのでしょうか。禁断の波形トタンを使っています。左の方ね。

こんなところで日本を取り戻すといわれても、嫌です。

 

 

テープの貼られている窓って……。(笑)

げんこつをあげている、都会議員の高島なおきさんの看板の横に、高島月極駐車場の看板が。

ひょっとしてご自宅ですか?

 

それにしても庭は荒れているし、波形トタンは錆びてるし。

 

 

閉ざされて、開きそうにない門。

どこから入るのでしょう?

 

 

ねぇ……。

 

 

ここまでくるともう、庭木とは呼べず、藪の中の廃屋ですよ。

 

 

僕は都民じゃないけど、こういう人に都政まかせていいのかなあ?

 

少し歩きましょう。

 

 

どうってことない写真ですけど、木の格子と違って、鉄の格子はいろいろなデザインがなされるので観察していて飽きないです。

 

 

むむ、これはアパート?

表札が左右についているのも気になります。

 

 

二階部。パラボラアンテナがついているから、とりあえず廃墟ではなさそうです。

青い手すりがきれいですね。

 

 

門の左の方にまわってみました。

無用門の美麗物件を発見。

 

元門柱があって、こちらの門は使わなくなったのでコンクリートブロックで閉鎖したといったところでしょう。

 

元門柱(右の方)に表札の跡があることに注意。

 

 

また、そぞろあるきして、昔風の床屋さんを発見。

いいなあ、「山崎理容所」という名前とこのロゴ。

木の窓枠と曇りガラスがナイスです。

 

腕のいいおじさんが頭を刈ってくれるのでしょう。

ちょっと頑固な職人肌だったりしてね。

 

 

山崎理容所の二階部分。

落ち着いた洋風の建築です。赤青白のくるくるもちゃんとまわっていました。

 

 

何やら少し昔風の洋風建築ですが……、

 

 

正面から。廃屋でしょうか?

右隣は古い建物を壊して作った駐車場ですね。建物の右横の部分が荒れていたはずです。

 

 

件の建物の左側に、かわいそうになるくらい小さな家が建っていました。

居住人の有無は未確認。

 

 

件のたてものと左隣のちっちゃな建物の境界はどこにあるのでしょう?

きわめてわかりにくいところに、ちっちゃな建物の主の作ったと思われるコンクリート塀があります。

で、それにもかかわらず件の建物の階段があるのです。

 

 

 

件の建物右横側。駐車場から撮りました。

今は駐車場でも、その昔はちゃんと建物が建っていたはずですから、この右側の壁は誰にも見られなかったはずです。

 

女性と暮らすようになって、初めてその女性の化粧を落とした顔を見るのと同じですよ。いやいや、女性の皆さん、ごめんなさい。

 

まあ、今回は特に面白みなしです。この建物になんかこだわったけど、にもかかわらずというところでしょうか?

 

 

それにしても、いい車、みんな乗るんですね。

 

 

 


昭和建築学会 第57回 北千住 4

2014年02月08日 | 建築

前回は盛り上がって投稿したが、また地味な北千住の旅に戻る。

 

前回、ぱあまやさん、というパーマ屋さんをバカにしたのだが、

 

 

わりといい建物である。

「ぱあまやさん」というネーミングは田舎っぽいが、そこそこに垢抜けた外観。

まあ、そこそこに、ですけど。

 

くどいように、長音記号まで用いて、「PAMAYASAN」と赤い庇に書いてある。

 

まあ、そこそこは、そこそこにして……、

 

 

2階部分をクローズアップ。

いい感じの洋風建築である。

 

少し歩く。

 

 

おお、旅館ですよ。

北千住にして、なにゆえ舞鶴なのか?

 

 

このゴミ袋の貧乏さから見て、やっぱり御休憩のありそうな旅館です。

 

 

庭には灯籠もあるのに、勝手に車を留めてあるし。

 

舞鶴さんを後にしました。

 

 

この格子の建物、やはり古い街道沿いの街の伝統でしょう。

ところがです。

2階部分を見てみると……、

 

 

なんと両隣とつながってますよ。

物干し竿が、演歌を唄ってます。

 

右隣の青い瓦看板が気になります。

 

 

撮ってみましたが、特に面白みないですね。

先に行きましょう。

 

 

おお、立派な門柱に鉄の扉。植木も手入れが整っています。

しかしです。門柱の右が気になります。

 

 

どう見ても素人が書いた「青山駐車場」のロゴ(笑)

「出入口のため駐車ご遠慮ください」は、精一杯がんばって明朝にしたというところでしょうか。

 

それに、看板の並びがかなり適当で雑なのです。

 

その右に、ごみの看板。

「捨てるな」と命令形なのに、丸ゴシック。

下町の人情でしょうか?

 

一番右にも、ごみの看板。

千住四丁目町会保健衛生部は何かしつこいなあ。

看板をくくりつけている針金も雑だし……。

 

 

また路地に入りましたよ。

 

 

ここは、通っていいのかびくびくしながら通りました。

私道って書いてあるけど、マンホールだってあるじゃないですか……。

 

車は通行禁止だけど、この駐輪してある自転車はかなり邪魔だと思いますが。

 

 

私道のついたての横っちょにちょっと面白い仕掛けが……。

一種のキリコ物件でしょうかね。

 

種明かし。

 

 

土地家屋の持ち主は、やっぱり神経質なんでしょうか?

 

 

全然関係ないですけど、路上に石たたき(はくせきれい)が……。

かわいいな……。

 

 

うむ、高級そうな車ですね。

しかし、こんな貧乏そうなガレージに入れて……。

足立ナンバーが何より笑えます。

 

 

そのとなり。

品川ナンバーのBMW。

 

しかし、貧乏なガレージにはかわりはないのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第56回 北千住 3 必見・すまれらけぬ 旧遊郭を発見

2014年02月07日 | 建築

北千住つづき。

わたしはついに、発見しました。旧遊郭の建物を(涙)。

北千住まで電車代を出したかいがありました。

ご紹介します。

 

北千住の街をぶらぶら歩いていると……、

 

 

現在足場を組んでリフォーム中のようですが、丸い窓。

「!」

まごうことなき、遊郭の窓ですよ。

 

とにかく興奮して、写真を撮りました。

 

 

これだけを見るとどうってことないかもしれませんが、

丸い窓にして、玄関庇部のこの装飾!

 

わたしは興奮しました。

 

 

ああ、この古い窓枠。

 

 

二階部の曲線が何とも言えませんな。

 

 

今は、普通の民家になっていて、多分表札とチャイムのボタンのところでしょう。

これは、最近、洒落で作られたものではないかと思われるのですが……、

 

 

見てください。この鮮やかな紺色の亀甲タイル。

そして、玄関の全貌。

 

 

この古びたドアーにして、旧カフェーであったこと、円い窓にして元遊郭であったことが明らかなのです。

北千住まで来たかいがあったー 涙、涙、涙。

 

興奮したあげく、国道四号線まで飛び出してしまいました。

 

 

 

国道沿いに見つけた、カミソリ物件です。

 

気を取り直して……。

 

 

本物の遊郭跡を発見したからには、このような玄関部の装飾には何とも思えません(笑)。

 

 

このように、枯れたつたが絡んでいるのも、町歩きするときの目標の一つです。

面白い物件の可能性がありますよ。

 

 

同じ建物。

 

 

その横の喫茶店ですが、まあどうってことなかったです。

 

 

しかし、喫茶店の右隣まで来ると、

このつたの根っこはいったいどこにあるのかという疑問がわいてきます。

 

 

おそらくもう営業していない、飲み屋のようですね。

 

 

いや、喫茶店の右一軒おいて隣で、しんばし屋は健在。

 

飲み屋だから、準備中は当たり前。

撮影したのは、正午近かったと思います。

 

 

しんばし屋全景。

ところで、今まで何気なく見過ごしてきたのですが、

軒にあんどんがありますよ。

これは北千住の商店街あげての、ことらしいのです。

 

何屋さんかまったくわからず、個人の家にしか見えないのに、あんどんがありました。

 

 

鯨岡さんの家です。

何か意味不明のあんどんですね、この絵の正体は分かりませんでした。

 

 

鯨岡さん全景。

玄関が二つもあるのは怪しい。

 

右のドアーはなにがしかの夜のお店の入口でしょう。

 

 

一台だけ留められる駐車場?

 

 

普通の民家の勝手口でしょうか。

この鉄の格子から、神経質な人が住んでいるような気がします。

 

 

前回も、不動産屋さんを紹介しましたが、この廃アパートからも地上げ屋のにおいがプンプンします。

うさんくさそう……。

 

 

(有)サントエックスさんの、ビニール看板自体がかなり古いんですけど……。

 

 

カメラを引いたところ。

神経質そうな人は今はすんでませんでした。

それにしても、貧乏っぽい一画ですね。

 

 

 

徘徊していると、こんなレトロな窓の格子がありました。

 

 

でも、普通のお宅ですね。

 

 

ぱあまやさん、と書かれていました。田舎っぽい(笑)

この街灯、レトロっぽく作ってあって全然面白くありません。

 

今回は、これまでにしておきますね。

とにかく遊郭跡、再見に値しますよ。

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第55回 北千住 2

2014年02月07日 | 建築

北千住の徘徊は当分続きます。

 

 

「千寿七福神」と書いてありました。大黒さん以外に、福禄寿とか恵比寿さんとか……、見かけませんでしたけど。

 

でも、つい入ってしまう町中の神社。

 

 

手を清めるところですね。

実はネタが隠されているんです。

 

 

獅子の口から水が出るようになっているのですが……、これは遠くから撮ったところ。

近づくと……、

 

 

あら不思議、細い水道管丸見えの獅子が、ゲロ、水を出すのですよ。

 

 

ありました。赤外線センサー(笑)

節水に心がける、貧乏な、地球に優しい大黒さんなのでした。

 

狛犬が見事なのですが、FB友だちの方が狛犬の写真を撮っているので、思わずパチリ。

 

   

 

なんとなくカメラをむけたくなる、角の古びたビル……。

 

 

不動やさんのようですが……。

 

 

この曇りガラスのドア、怪しくもあり、レトロですね。

角に植木がありますが、なんとブロックが五角形に組まれています。

歯医者さんの、看板もナイスです。見てるだけで奥歯が疼いてきました。

 

 

こういう、正統派の洋風建築を見つけました。

非常に、気持ちのいいものですよ。正統派は。

 

 

三階建てでした。

しかし、場所は北千住であることを忘れてはなりません。

3枚続けてご覧ください。

 

 

 

 

もう二階に行くための階段がないのですよ。

住居人はもはや退出して、売りに出されている物件だとはわかるのですが、

このロープの張り方が何ともなげやりな。

 

少し歩きます。とある駐車場のところに、こんな自販機が唐突に建っていました。

 

 

ポップコーン¥220、ちょっと高いなあ。

しかし、何の思惑があってこんなところにポップコーンの自販機が?

駐車場で車から降りて、「いやー、今日も疲れたな」といいながら、ポップコーンを買うのでしょうか?

この自販機、駐車場の脇の路地にありました。

誘われるように路地に入ってゆくと……、

 

 

10メートルも離れていないところに、避妊具の自販機が。

なんか、演歌的ですね。

 

わたしは、これはいけると思いました。

さらに路地の奥に入ってゆきました。

 

 

でも、こんなのがあっただけ。

御休憩の旅館を期待したのですけど……。

 

こんな、便所に、化粧室もないでしょう。

幅は、半間もないのです。

 

まあ、期待せずにぶらぶら歩き。

 

 

郵便受けが、頑固に封鎖されていました。

波形トタンもなかなかいい味を出しています。

 

 

北千住界隈で、「ソレイユ」もないでしょう(笑)

 

しかし、この家、よほど不当投棄があるようですね。

ここに捨てて下さいと、よそから来たわたしには見えてしまいます。

 

このドアらしき、木の板とおざなりに崩されたコンクリートブロック、へなへなの有刺鉄線、これぞ北千住の醍醐味でしょう。

 

 

 

「ソレイユ千寿」です。エアコンの室外機がまだ新しそう。

廃墟ではないのですね。

 

二階の屋根になびいているのは、梱包用のロープでしょうか?

 

ちなみに、「千住」を「千寿」と書くのは、当たり前のようでした。

この北千住界隈に、小学校があったのですが、「千寿小学校」と書いてありました。

 

 

この建物の、細長い部分は何なのでしょう。

やっぱりトイレのスペースなのでしょうか?

 

 

着物屋さんです。

元遊郭→着物屋、ちょっと安易な想像でしょうか?

遊女なら、そんなに金も持ってなかっただろうし。

 

 

着物屋さんといっても、着付けじゃありません。

「染織」と書いてあります。

 

オーダーで着物を作れば、高そう……。

遊女の手には届きませんな。

 

 

のれんのある、由緒ある着物屋さんでした。

 

案外、遊女がプライベートで買う一張羅の着物を作っていたのかも……、

想像は自由ですよ。

永井荷風みたいに、名もなき遊女を愛することになにやらあわれを感じますな。

 


昭和建築学会 第54回 北千住 1

2014年02月02日 | 建築

北千住の街を徘徊してきた。

今回初めて知ったのですが、北千住という地名はないとのこと、千住といえば北千住の駅の界隈とのこと、南千住の駅の界隈は千住と呼ばないとのこと……、などなど。

 

北千住は宿場町で、元遊郭街。やはりそれを期待して半日徘徊をしてきました。

 

 

まずは山路医院さん。この看板の立っているのって公道じゃないですか?

そのくせ、変に堂々と立っています。

看板の後側にまわってみました。

 

 

なんと木の柱で堂々と支えてある。

おまけに植木鉢の護衛つき。

 

この街はいける、とわたしは直感しました。

連続でご覧ください。

 

 

 

 

 

どうです。歯医者さんがこんな看板を設けている。

普通なら、オールタイム¥5000とか書かれるはずの、電光の看板ですよ。

ポップだなあ。

 

 

なんと、東京の大通りからは絶えて久しいコンクリートブロックの道。

もし、ここで街頭闘争が起こったら(起こらないって(笑))どうなるんでしょう?

 

 

ちょっと、ちょっと、右手奥の建物が公道にはみ出してるんじゃないですか?

 

 

荒木町も路地の街だったけど、北千住も路地の街。

人が一人かろうじて通れる路地です。

こんな路地が入り組んでいるんです。

 

 

古い商店でしょうか?もちろん営業はしていません。

木の窓枠ですよ。

左手の木の棚に関心が向いてしまいます。

 

 

商店2階。人は住んでないのかな……。

宿場町、街道沿いによくあるように、格子がちゃんと作られています。

庇のしたに、ぼん、ぼん、ぼん、と突き出た柱(とはいいませんね(笑))、とりあえず木といっておきましょう、

が何か頑固そうです。

 

青と白のビニール庇がレトロですね。

 

 

おっと、でました。旅館。ごみごみした商店街や飲み屋、飲食店があるのに、こんな旅館もありなんです。

さすがもと宿場町です。きっと御休憩¥4700~というような看板もあるはず。

 

 

旅館 福水さんです。

御休憩の看板はなかったです。

それなりにプライドがあるのかな……。

 

 

福水さん、入口。さっと表の門から入って身を隠せるようになってます。

門の正面に玄関はないのです。

 

連れ込み旅館、ラブホテル等の伝統ですね。

 

 

玄関右の板塀が面白かったです。

互い違いに板がはめ込んであるのですが、釘で打ちつけてある板の間の板は、無理やりねじ込んだ風です。

 

 

もっと寄って見ました。この羽目板のつくりの強引さに、官能的なものを読み取ったわたしは変態でしょうか?(笑)

 

時間は前後するのですが、福水旅館に至るまでに、面白い物件がありました。

 

 

玄関の欄間がなまめかしいですね。

それと裸電球。元々は裸ではなく、球状の覆いがあったはず。

これはいささかなまめかしい……。

郵便受け付きの白壁も、年代を感じさせますね。

 

 

件のお宅の、二階方面。

 

 

件のお宅の左側。やはりきめ細かい格子がなまめかしいです。

 

こんなものを見つけました。

 

 

これは椅子?

元火鉢らしいものが存在感を主張してます。

 

「ご自由におもちかえりください☆」と書かれ、パンフがありました。

わたしは帰りの電車の中で見ようと思ってポケットに突っ込みました。

 

しかし、そのあげく、重要な古い建築物を多く見落としたことに気づいたのでした。

このパンフにはいかにもいわれのあるような、戦前に建てられたような洋館が地図とともに載っていたのでした。

NTT千住ビル、大橋眼科……、これらの写真を撮れずちょっと悔しかったなあ。

 

でも、わたしの撮影の極意は徘徊にありますから、××という物件を目指してゆくというルールは度外視してるんですっ、と負け惜しみ。

 

北千住の徘徊、しばらく続きます。

 

 

 

 


昭和建築学会 第53回 四谷荒木町 8(拾遺)

2014年02月01日 | 建築

外苑東通りから、再び荒木町に戻ってきた。

荒木町のめぼしいものはたいていカメラに収めてしまったので、

四谷荒木町 8 は拾遺集である。

 

あまり面白くないですよ(^_^;

 

 

曙橋から見えた、何か刑務所を思わせる陰気なコンクリート建築。

コンクリートのこのような古び方、なかなか好みなんです (^.^)

 

ごり押しでもう1枚。

 

 

四谷荒木町といういい土地に、こういう空き地を放置しておくのはもったいない気がしますね。

 

 

これ、分かるでしょうか?

 

 

わたしの好きなキリコ物件なのでした(笑)

 

 

窓の、格子の役割をする、鉄の丸を散りばめたデザインがちょっと珍しい。

 

 

でました。腕木の美品。

このカーブが、荒木町っぽいですな。

 

 

これも荒木町っぽいのでしょうか?

雨水をためているだけなんですけど……。

 

 

植物は強しですね。

 

しばらく何枚かご覧いただきたいです。

 

 

 

 

 

 

どうです?

このような装飾のある物件をラブホ物件と呼ぶことにしました。

アールには萌えますが、ラブホ物件のアールは何とも思いませんな。

 

5枚目の写真、ごみ置き場ですけど、扉の開閉はちゃんとできるのでしょうか?

 

 

特にこれといった物件ではないのですが、荒木町では目立つポップな建築物です。

 

 

斜面に建造物を建てるのは難しいのでしょうね。

結果的にかなり凝ったつくりになっています。

 

 

うん、これは特筆に値する物件。

逆八の字に建てられたガレージです。

車庫入れ、楽そうです。

 

それにしてもこの家、増改築を繰り返したようですね。

 

 

メーターを見るための穴であることは分かるのですが、

何ともぞんざいな穴のあけ方です。

こんなところに貧乏の匂いがしますよ。

 

これで、四谷荒木町の徘徊はおしまいです。

次回からは、北千住の街を連載します。