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エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(その1・エミュレータ導入編)
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(その2・MS-DOS導入準備編)
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(その3・MS-DOSインストール編)
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(その4・最終回)
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(特別編・freeDOS(98)ってどうよ)
です。多分。
で,特別編では,MS-DOSなしで闘神都市2をプレイするために,freeDOS(98)導入済みのHDイメージ(起動可能状態)として,天文部南西支部のページで提供されている,「ツァイ メタ女」のHDイメージを利用させていただいています。
ただ,このイメージ,起動時に明らかにエラーメッセージを吐いている気がするので,確認してみます。
NP21に「ツァイ メタ女」のハードディスクイメージをセットして,起動します。
なお,起動プロセス確認のため,CONFIG.SYSの「DEVICE=・・・」の行をすべて「DEVICE?=・・・」と変更して,ロードするかどうかを起動時に確認する処理を施してあります。
すべてのDEVICEをロードさせながら起動すると,以下の画面のようになります(一覧性を優先して,連続する複数の画面を合成しています)。
CONFIG.SYSのプロセス毎に黄色い線で区切りを入れるとともに,黄色文字でメッセージの大まかな意味を書き加えました。
第1プロセス CONFIG.SYSより手前部分
第2プロセス NP2HMA.SYSをロード(成功)
第3プロセス NP2EMS.SYSをロード(成功)
第4プロセス FDXMS.SYSをロード(失敗)
第5プロセス EMM386.EXEをロード(失敗)
ご覧のとおり,FDXMS.SYSとEMM386.EXEはロードできていません。
ゲームをプレイする上では支障はないのですが,起動の度に,エラーが出るのは美しくありません。
エラーが出ないように修正できるでしょうか。
FDXMS.SYSのロードに失敗した理由は,「XMS is already insalled.」とのことです。
既にロードされていたNP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSがFDXMS.SYSとバッティングしているようです。
今度は,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSをロードせずに,FDXMS.SYSとEMM386.EXEをロードしてみます。
意外にも,FDXMS.SYSとEMM386.EXEの組み合わせもロードできるようです。
では,NP2HMA.SYS+NP2EMS.SYSと,FDXMS.SYS+EMM386.EXEの拡張メモリマネージャセットのどちらが多く空きメモリを確保してくれるのでしょうか。
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(特別編・freeDOS(98)ってどうよ)で作ったfdnp21.hdiを改良して空きメモリを確認してみます。
空きメモリを確認するために,CONFIG.SYSを修正します。
DiskExplore 上のHDイメージからCONFIG.SYSをドラッグアンドドロップでよそに引っ張り出すか,ファイル-取出して保存 で,Windows上で編集しましょう。
メモ帳か,日ごろからお使いのエディタソフトで良いでしょう。
内容は以下のとおり。
files=20
buffers=10
device?=np2hma.sys
device?=np2ems.sys
device?=fdxms.sys
device?=emm386.exe
shell=command.com
dos=high
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSとをロードして,COMMAND.COM内のMEMORYコマンドで空きメモリを確認します。
次に,FDXMS.SYSとEMM386.EXEとをロードして,COMMAND.COM内のMEMORYコマンドで空きメモリを確認するつもりが・・・。
エラーウィンドウが出て,NP21が異常終了してしまいました。
念のため,「ツァイ メタ女」と同様に,NP2HMA.SYS,NP2EMS.SYS,FDXMS.SYS,EMM386.EXEを全部ロードして,空きメモリを確認しましたが,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSだけをロードした場合と変わりありませんでした。そりゃそうですよね,FDXMS.SYSとEMM386.EXEはどうせロードされないんですから。
結局,freeDOS(98)用の拡張メモリマネージャとしては,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSだけで十分というわけです。
などと,分かったようなことを書きましたが,私の能力では,MEMORYコマンドで表示されてる内容がさっぱり分かりません。
追記・MEMORYコマンドは,COMMAND.COMの内部メモリの状況を示すもので空きメモリとは関係ない(-_-;)
今回の記事を書くのに,「とことんこだわるCONFIG.SYS NEC MS-DOS6.2対応」(寺口俊伸著・エーアイ出版'95/08/14)を読んでいたところ,兵藤嘉彦さんの開発された VMAPが紹介されており,平易なメモリマップ分析ができることが分かりましたので,こちらを使ってみます。
まず,DiskExplorerを用いてハードディスクイメージにこのVMAP.COMをコピーします。
次に,CONFIG.SYSの内容を,
files=20
buffers=10
device?=np2hma.sys
device?=np2ems.sys
shell=command.com
dos=high
と改めます。
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSのdevice=に?を付けているのは,これらを使用しない場合と使用時の違いを見比べるためです。
正確を期するため,VMAPはオプションnを付けて実行しました。
まず,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用しない場合のメモリマップです。
これに対して,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合のメモリマップです。
メモリマネージャを使用した方の下の画面では,コンベンショナル・メモリに加えて,EMSメモリ,XMSメモリの中身も示されています。
いわゆる空きメモリというのは,(多分)コンベンショナル・メモリ中の連続した空きエリアのことなので,それぞれ
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用しない場合 476768 Byte(約466KB)
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合 544320 Byte(約532KB)
の空きメモリがあることになります。
この差は,後者においては,メモリマネージャに加えて,CONFIG.SYSに記述した
DOS=HIGH
によって,DOSシステムのうち63KB分が,HMAメモリに組み込まれた結果です。
これは,後者にのみ表示されている
「----- XMS ver2.00 -----
HMA used: 63 KB by DOS」
から読み取れることです。
コンベンショナル・メモリは,いわゆるメインメモリで640KBしかなく,増設できない種類のメモリですから,今となっては顕微鏡単位にしか見えない63KBの解放といえども,大きな意味を持つわけです。
以上をまとめると,拡張メモリマネージャNP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSは使用すべきだし,かつ,それで足りるので,fdnp21.hdiのCONFIG.SYSとしておすすめする内容は,
files=20
buffers=10
device=np2hma.sys
device=np2ems.sys
shell=command.com
dos=high
また,ハードディスクイメージからはFDXMS.SYSとEMM386.EXEを削除してよい。
「ツァイ メタ女」のCONFIG.SYSも,
files=20
buffers=10
device=np2hma.sys
device=np2ems.sys
device=fdxms.sys
device=emm386.exe
shell=zai.exe
dos=high
とするのが正解くさい。
もっとも,今回,「ツァイ メタ女」をプレイしようとしてみたら,元々のハードディスクイメージでも,改訂したものでも,メーカーロゴ後早々にフリーズしてしまったので,正解も何も確認できませんでした・・・。
今回の分析は,エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(特別編・freeDOS(98)ってどうよ)の記事内にも反映させておきます。
2012/06/29追記
2012/06/29にもやしさんからいただいたコメントで,「Xnp2」の製作者の方がXnp2で公開されている「動作確認用バイナリ お察し下さい for Win32」上で,fdxms.sysとemm386.exeが動作するとの情報をいただき,確認できましたので,メモリマップを掲載しておきます。
fdxms.sysとemm386.exeを使用した場合のメモリマップがこちら。
これにより,空きメモリについて,
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYS等を使用しない場合 476768 Byte(約466KB)
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合 544320 Byte(約532KB)
FDXMS.SYSとEMM386.EXEを使用した場合 610832 Byte(約597KB)
という結果が得られましたので,Xnp2の「動作確認用バイナリ お察し下さい for Win32」を使う場合のCONFIG.SYSとしては,
files=20
buffers=10
device=np2hma.sys
device=np2ems.sys
device=fdxms.sys
device=emm386.exe
shell=command.com
(または)zai.exe
dos=high
とするのがおすすめということになります。
fdxms.sysとemm386.exeが使用可能となったことで,初めて「ツァイ メタ女」の起動に成功しました。
もやしさん,情報ありがとうございました。
けど,朗読する女の人の声が,途中からかなりノイズまみれになるんだよなあ。何でだろ?
(追記終了)
<<著作権に関して>>
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です。多分。
で,特別編では,MS-DOSなしで闘神都市2をプレイするために,freeDOS(98)導入済みのHDイメージ(起動可能状態)として,天文部南西支部のページで提供されている,「ツァイ メタ女」のHDイメージを利用させていただいています。
ただ,このイメージ,起動時に明らかにエラーメッセージを吐いている気がするので,確認してみます。
NP21に「ツァイ メタ女」のハードディスクイメージをセットして,起動します。
なお,起動プロセス確認のため,CONFIG.SYSの「DEVICE=・・・」の行をすべて「DEVICE?=・・・」と変更して,ロードするかどうかを起動時に確認する処理を施してあります。
すべてのDEVICEをロードさせながら起動すると,以下の画面のようになります(一覧性を優先して,連続する複数の画面を合成しています)。
CONFIG.SYSのプロセス毎に黄色い線で区切りを入れるとともに,黄色文字でメッセージの大まかな意味を書き加えました。
第1プロセス CONFIG.SYSより手前部分
第2プロセス NP2HMA.SYSをロード(成功)
第3プロセス NP2EMS.SYSをロード(成功)
第4プロセス FDXMS.SYSをロード(失敗)
第5プロセス EMM386.EXEをロード(失敗)
ご覧のとおり,FDXMS.SYSとEMM386.EXEはロードできていません。
ゲームをプレイする上では支障はないのですが,起動の度に,エラーが出るのは美しくありません。
エラーが出ないように修正できるでしょうか。
FDXMS.SYSのロードに失敗した理由は,「XMS is already insalled.」とのことです。
既にロードされていたNP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSがFDXMS.SYSとバッティングしているようです。
今度は,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSをロードせずに,FDXMS.SYSとEMM386.EXEをロードしてみます。
意外にも,FDXMS.SYSとEMM386.EXEの組み合わせもロードできるようです。
では,NP2HMA.SYS+NP2EMS.SYSと,FDXMS.SYS+EMM386.EXEの拡張メモリマネージャセットのどちらが多く空きメモリを確保してくれるのでしょうか。
エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(特別編・freeDOS(98)ってどうよ)で作ったfdnp21.hdiを改良して空きメモリを確認してみます。
空きメモリを確認するために,CONFIG.SYSを修正します。
DiskExplore 上のHDイメージからCONFIG.SYSをドラッグアンドドロップでよそに引っ張り出すか,ファイル-取出して保存 で,Windows上で編集しましょう。
メモ帳か,日ごろからお使いのエディタソフトで良いでしょう。
内容は以下のとおり。
files=20
buffers=10
device?=np2hma.sys
device?=np2ems.sys
device?=fdxms.sys
device?=emm386.exe
shell=command.com
dos=high
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSとをロードして,COMMAND.COM内のMEMORYコマンドで空きメモリを確認します。
次に,FDXMS.SYSとEMM386.EXEとをロードして,COMMAND.COM内のMEMORYコマンドで空きメモリを確認するつもりが・・・。
エラーウィンドウが出て,NP21が異常終了してしまいました。
念のため,「ツァイ メタ女」と同様に,NP2HMA.SYS,NP2EMS.SYS,FDXMS.SYS,EMM386.EXEを全部ロードして,空きメモリを確認しましたが,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSだけをロードした場合と変わりありませんでした。そりゃそうですよね,FDXMS.SYSとEMM386.EXEはどうせロードされないんですから。
結局,freeDOS(98)用の拡張メモリマネージャとしては,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSだけで十分というわけです。
などと,分かったようなことを書きましたが,私の能力では,MEMORYコマンドで表示されてる内容がさっぱり分かりません。
追記・MEMORYコマンドは,COMMAND.COMの内部メモリの状況を示すもので空きメモリとは関係ない(-_-;)
今回の記事を書くのに,「とことんこだわるCONFIG.SYS NEC MS-DOS6.2対応」(寺口俊伸著・エーアイ出版'95/08/14)を読んでいたところ,兵藤嘉彦さんの開発された VMAPが紹介されており,平易なメモリマップ分析ができることが分かりましたので,こちらを使ってみます。
まず,DiskExplorerを用いてハードディスクイメージにこのVMAP.COMをコピーします。
次に,CONFIG.SYSの内容を,
files=20
buffers=10
device?=np2hma.sys
device?=np2ems.sys
shell=command.com
dos=high
と改めます。
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSのdevice=に?を付けているのは,これらを使用しない場合と使用時の違いを見比べるためです。
正確を期するため,VMAPはオプションnを付けて実行しました。
まず,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用しない場合のメモリマップです。
これに対して,NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合のメモリマップです。
メモリマネージャを使用した方の下の画面では,コンベンショナル・メモリに加えて,EMSメモリ,XMSメモリの中身も示されています。
いわゆる空きメモリというのは,(多分)コンベンショナル・メモリ中の連続した空きエリアのことなので,それぞれ
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用しない場合 476768 Byte(約466KB)
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合 544320 Byte(約532KB)
の空きメモリがあることになります。
この差は,後者においては,メモリマネージャに加えて,CONFIG.SYSに記述した
DOS=HIGH
によって,DOSシステムのうち63KB分が,HMAメモリに組み込まれた結果です。
これは,後者にのみ表示されている
「----- XMS ver2.00 -----
HMA used: 63 KB by DOS」
から読み取れることです。
コンベンショナル・メモリは,いわゆるメインメモリで640KBしかなく,増設できない種類のメモリですから,今となっては顕微鏡単位にしか見えない63KBの解放といえども,大きな意味を持つわけです。
以上をまとめると,拡張メモリマネージャNP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSは使用すべきだし,かつ,それで足りるので,fdnp21.hdiのCONFIG.SYSとしておすすめする内容は,
files=20
buffers=10
device=np2hma.sys
device=np2ems.sys
shell=command.com
dos=high
また,ハードディスクイメージからはFDXMS.SYSとEMM386.EXEを削除してよい。
「ツァイ メタ女」のCONFIG.SYSも,
files=20
buffers=10
device=np2hma.sys
device=np2ems.sys
device=emm386.exe
shell=zai.exe
dos=high
とするのが正解くさい。
もっとも,今回,「ツァイ メタ女」をプレイしようとしてみたら,元々のハードディスクイメージでも,改訂したものでも,メーカーロゴ後早々にフリーズしてしまったので,正解も何も確認できませんでした・・・。
今回の分析は,エミュで闘神都市2をプレイしてみよう(特別編・freeDOS(98)ってどうよ)の記事内にも反映させておきます。
2012/06/29追記
2012/06/29にもやしさんからいただいたコメントで,「Xnp2」の製作者の方がXnp2で公開されている「動作確認用バイナリ お察し下さい for Win32」上で,fdxms.sysとemm386.exeが動作するとの情報をいただき,確認できましたので,メモリマップを掲載しておきます。
fdxms.sysとemm386.exeを使用した場合のメモリマップがこちら。
これにより,空きメモリについて,
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYS等を使用しない場合 476768 Byte(約466KB)
NP2HMA.SYSとNP2EMS.SYSを使用した場合 544320 Byte(約532KB)
FDXMS.SYSとEMM386.EXEを使用した場合 610832 Byte(約597KB)
という結果が得られましたので,Xnp2の「動作確認用バイナリ お察し下さい for Win32」を使う場合のCONFIG.SYSとしては,
files=20
buffers=10
device=np2ems.sys
device=fdxms.sys
device=emm386.exe
shell=command.com
(または)zai.exe
dos=high
とするのがおすすめということになります。
fdxms.sysとemm386.exeが使用可能となったことで,初めて「ツァイ メタ女」の起動に成功しました。
もやしさん,情報ありがとうございました。
けど,朗読する女の人の声が,途中からかなりノイズまみれになるんだよなあ。何でだろ?
(追記終了)
<<著作権に関して>>
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