エッセイ

雑記

…泣けた

2018-01-31 20:35:47 | 日記
夕べ、久しぶりに酒場に出た。
「久しぶり」といっても、一年未満、数か月ぶりのことだ。
だが、これまでの人生で、これだけの期間ネオン街に繰り出さなかったことはない。
まったく知らない店に初めて入店した。
そもそも、ここ九州自体知らん。
海を渡るだけに、念のためにパスポートを持って上陸したほどだ。
店に入ると、客が一人いた。
やたらとおどおどしながら飲んでいたため、当初、手配犯かなにかかと思った。
そのうち、そいつが、カウンターに隠しながら、手元でなにやらゴソゴソと始めた。
動きから、当初、銃のチェンバーに弾丸を込めようとしたものの弾詰まりを起こし、それを回避するためガチャガチャやっているのかと思ったが、その割には金属音がしない。
何事かと思い横目で伺うと、そいつはオレの視線に気づき、驚いた。
驚いたのはオレの方だ。
そいつが弄っていたのは、銃は銃でも、「裸のガン」だった。
「お前、オレが見えているのか?」
ときた。
話を聞き、総合するに、どうやら自分を透明人間だと思っていて、それをいいことに店の女を肴にマスターベーションしていたようだ。
そいつに悟られないようとりあえず店の女に話をしパトカーを呼んでもらった。
パトが到着するまでの間、男に話を合わせ会話を弾ませていたうえに、なにより九州の街は知らないでも警察は顔見知りだったこともありオレも同行され、取り調べを受け、今帰宅した。
…そんな変態と同類に見られてことで、とりあえず泣けた。

4人目の同乗者

2018-01-05 13:50:43 | 日記
かつての舎弟に連れられ、久しぶりに福井に行った。
元々出身は北海道だが、福井はオレの故郷だ。
行ったのは、ある目的からだ。
福井に在籍当時、一度だけ行ったことがあるとある廃墟に、再び足を踏み入れるためだ。
当時、よくそうした場に駆り出されていた。
いわゆる「霊感」が強いためだ。
酔っていると、目の前にいる奴が生きている人間か死んでいる人間か見分けがつかないほど見える。
いわば、毒に塗れた場所に、毒の濃度を確かめるため最初に投入されるカナリアのようなモンだ。
その廃墟は、唯一オレが途中で逃げた場所だった。
当時、あまりにも怖すぎて逃げた。
銃を持ってはいたものの、とうに死んでいる人間に、そんなものは役に立たない。
いわば「リベンジ」だ。
福井にいくまでの車中で、すでに酔っていた。
ベロベロの状態だ。
もちろん、運転は舎弟。
久々に来てみると、「進入禁止」のテープが貼ってあった。
当然、そんなもん、お構いなしだ。
なにせ、酔っている。
相手がクマでも、イケそうだ。
元舎弟と、その連れの女とともに、足を踏み入れた。
入るなり舎弟が、「寒いっすね。きつけにシャブでもないんすか?」ときたので殴ってやった。
先にそいつを歩かせ、往年の「川口探検隊」の如く、いかにも「オレが最初に踏み入った」と言わんばかりに足を進めた。
舎弟が突き当りを曲がったところで、いきなり悲鳴を揚げた。
死体でも出たのかと思いいくと壁を指差し、「血文字…。”呪ってやる”って…」
指差す方向を見ると、確かに柱に赤の文字が書いてあった。
だが、「呪ってやる」ではない。
「祝って殺る」となっている。
部首を間違っている。
それで大笑いし、緊張がほぐれた。
舎弟も女もビビっていた中、建物をくまなく周り、車に戻った。
「当時、あれだけビビっていたのはなんだったのか…」
車中に戻るなり、そう自問した。
「さて、戻ろうか」
そういい何気なくバックミラーに視線を向けると、後部座席、オレの横に知らない女がいた。
いるはずのない4人目の同乗者。
振り返ると同時に消えた。
…久しぶりに、ホンキで怖かった。


大牟田動物園

2018-01-04 15:07:55 | 日記
念願の「大牟田動物園」に初めて行った。
流れ流れてココ九州は大牟田まで来て、「観光地」をネットで調べいろいろとヒットした中、唯一「行きたい」と思ったところが動物園だった。
「ネコ」とか「犬」が好きだ。
よく考えたら、当然、動物園にそうした動物はいない。
かつての舎弟とその女を伴い、行った。
完全に、ハリウッドのヤバイ映画か「東映Vシネマ」のノリの格好だった。
上下レザーに、ブーツだ。
意識していたわけではない。
自然とそうなった。
「ホワイトタイガー」が、キャッチのひとつになっている園のようだ。
それよりもオレは、「レッサーパンダ」に会いたかった。
初めて生で「レッサーパンダ」を観た。
感激した。
「Youtube」で、安物のモニター越しに観るのとは、訳が違う。
そう能書きを垂れているオレに、かつての舎弟が、「よくそれで人を痛めつけてきましたよね」ときた。
確かにそうだ。
殺ってはいないが、寸前だった者はいくらでもいる。

もう一回、業界に戻ろうかな ♪



「時間」について

2018-01-02 17:04:31 | 日記
「ダイアナ号Ⅱ」が直ったところで、久しぶりに20km先の隣り町(でもないか?)の大牟田に出かけた。
その距離、約20km。
原付きだと、約1時間かかる。
久しぶりに「イオン」に行くのが目的だった。
普段ろくなモンを喰っていないところから、たまには美味いモンを喰おうと、イオンの中の店で喰うつもりだった。
あまりにも人が多く、諦めた。
並んでまで喰いもんにありつこうとは思わない。
そんなマネをするくらいなら、コンビニの菓子パンでも喰っていた方がマシだ。
時間がもったいない。
いつも思うが、ああして並んでいる連中はみんな、時間の大切さをわからないのだろうか?