今回は、キャラバンで大人気だったコンテンツについてお伝えします。
「木育キャラバン」ということばは、
NPO法人日本グッド・トイ委員会さんが行う、移動おもちゃ美術館の名称として
おもちゃコンサルタント業界(?)では一般的ですが
あえて、頭に〝ぎふ″をつけ、
岐阜県の木育のありかたを県民のみなさんにご理解いただくイベントとして今後使っていくことになった
「ぎふ木育キャラバン」。
今回のイベントは、その試金石となるようなもの。
前例もひな型もない中で、
たくさんの話し合いがもたれ、アイディアが練られていきました。
その中で明確になったのが
「ぎふの木」にとことんこだわること
豊かな森と清流のくに・岐阜の誇る木を
子ども達に全身で感じて欲しい。
子ども達だけでなく、来場の方みんなが
嬉しい・楽しい・心地よい空間を感じとって欲しい。
そんな思いで、テーマやコンテンツが決まって行きました。
前回挙げた「赤ちゃん木育ひろば」のあり方もそのひとつです。
会場に入ってまず目に飛び込むのは
入り口目の前にある、『かんなくずのプール』
『おうちごっこ』を壁にして、ひのきのかんなくずを中央に置く。
入り口には布をかけて「トンネル」をイメージ。
オープン直後はトイレットペーパーくらいの幅で色画用紙程度の固さだったものが
遊んで遊んで、細く柔らかくなり、
ふうわりと子ども達を包むようになって行きます。
この中にはいると、かおりと感触で、とっても落ち着きます。
鳥の巣ってこんな感じ??
こどもたちにとっては、写真のとおり、最高の遊び場でした。
一日ごとに取り換えられたかんなくずは、来場者がお持ち帰りしてくれました。これも、エコ(笑)
今の子達は、写真に撮られること、自分が写っている写真をみるのが大好き。
と、いうことで、「メタモックをかっこよくつくって記念写真を撮るコーナーを。
写真はともかく、
じっくり作り上げることができたので
大人の方が結構な時間をかけて大作をつくる様子が目撃されました。
この方は、今回アドヴァイザーとして参加くださった、木育キャラバン館長さん。本気です!!
そしてなんといっても大注目は
今年度グッドトイを受賞した「つみぼぼ」。
おもちゃの広場や森のおもちゃ美術館など、数々のイベントでも大人気のおもちゃ。
今回はつみぼぼの生みの親・白百合工房の上野さんが常駐。
つねにその場の尊敬を集めながら、様々なバリエーションを笑顔で積み上げる様子に
キッズたちからは大リスペクト!!
「名人!」と呼んで彼のそばから離れない子や
巨大タワーをつくる名人の助手よろしく、彼の手足の替わりになってつみぼぼを手渡す役を買って出る子が!
子ども達ひとりひとりの心にちゃんと向き合って、さらにあそびを通して輪をつくり輪を広げる
その姿勢が、こういうおもちゃをつくるのだ…ということが良くわかります。
某テレビ番組出演の時より高く!という無茶ブリに笑顔で応え、2メートル越タワーを作った名人。
基礎部分は名人の指示通りに置いた、子どもたちの作。
また、この「つみぼぼ」の積み上げ競争『つみぼぼつみ世界選手権』が行われ大盛り上がりを見せました。
「1分後、こいのぼり積みをしたつみぼぼが何個になっているか」で競うこの競技。
50秒経過で10こ積み上げていても、あと1こ積んだばっかりにバランスを崩して記録ゼロになってしまう人、
最後の数秒で、何かの拍子に全壊してしまった人、
練習ではたくさん積めたのに、緊張してうまくいかなかった人。
悲喜こもごもでありましたが
二日間でふたりのチャンピオンを輩出。
チャンピオン記録は初日は10こ、二日目は11こ。
それぞれ、金メダルならぬ「金のつみぼぼ」を授与され、とても誇らしい表情をみることが出来ました。
スタッフでリハーサル。真剣です!! こちらは本番。得も言われぬ緊張感が走っています。
このイベント、今後毎年続ける予定です。
今年来場してくれた子達が、また来年も楽しみにしてもらえるよう
『積み木バンク』というコンテンツを作りました。
おもちゃ作家さんのご協力を得て、端材を一定のサイズにカットしてもらったものを提供いただき
来場したみなさんに、その木っ端にヤスリをかけて「つみき」にする、
色をつけたり、スタンプを押したりのアレンジをして
来年再来年と続くキャラバンで使う積み木として預けてもらうシステム。
目印があれば、自分がつくったものだってわかるかな?
つみぼぼ選手権も積み木BANKも、未来につながるイベントコンテンツなのです。
「赤ちゃん木育寺子屋」「木育ひろば」「おもちゃの広場」や
ぎふの木のおもちゃを使ったイベントやワークショップ、講習会などの
支援やサポートを承っております。
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