
高尾紳ちゃんの師匠は、かの有名な藤沢秀行名誉棋聖・・・
とくれば
師匠譲りのポカと無縁であろう筈がなく・・・
夕刻になって勝負どころでとんでもないミスが出た!
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あ!終ったと思って暗い気分で街へ写真撮りに出る。
まぁ~後6局あることだし
このうちで4つ勝てば良いんだから。
:
しかし気分がふさぎ込んでいて暗い写真ばかり撮ってしまう。
海は荒れてるしさぁ~
何処見ても寒そうなんだよなぁ。
ま、今が一番寒い時期だからしゃぁねぇか。
電車撮ってやろうと思ってもなかなか来ないので諦めた。
風をシノいで街中に入れば
しょうもねぇ景色しかないぢゃないか。
商店街美化のため駐輪禁止と書いてあった看板がひっくり返ってて
前には自転車が停めてあったな。
メチャクチャな写真だ。
:
家に帰って風呂に入り今日は早く寝ようと
茶碗酒を呷って・・・
そうだ!
紳ちゃんの投了場面でも確認して寝よう。
冷え切ったオイラの部屋。
ブ~ンとパソコンのファンが回る。
棋聖戦中継チャネルを選んで対局場面を検索。
あれぇ?
まだやってるぞ。
往生際が悪いんぢゃないの?紳ちゃん・・・
なんだか細かい所のヨセなんか打ってるな!
やがて終局となった・・・
△印が最後の手。
あれぇ???
これ、ひょっとして・・・・紳ちゃん!勝ったんぢゃないか?
軽く目算してみると黒に残ってる!!
わっ!カッタ、カッタと下駄の音なんていう九州の碁敵の憎まれ口が
頭の中を嬉しくコダマする。
終局宣言があって黒番、高尾紳路九段の二目半勝ちと出た!
やったねぇ・・・
やっぱり素人とは次元が違いまくったヨミをしてたんだ。
とすると、写真を撮りに行く前の手はポカではなくて
読み筋だったということになるの?
凄いねぇ。
いや、なにね。
その
オイラがポカだぁ!と思った手までは紳ちゃん
実にぶ厚い手を連発してたんだ。
一見ハタラキに乏しいように見えるが厚い手というのがある。
その厚い手は終盤になってジワジワと相手へのボディ・ブローとして利くんだ。
相手は寄り付けないし
逆に相手へのプレッシャーとして不気味な力を発揮する。
これまた藤沢秀行師匠の持ち味でもあった。
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丸二日掛けて一局の碁を打った二人の表情からは
盤面の厳しさよりも
戦い抜いた爽やかさのようなものが窺える。
良きライバルってのはかくありたしと思いましたな。
敗北した張羽(本当は木偏に羽と書く)棋聖
運良く勝てた高尾紳ちゃん
良くやったね!
お爺さん、感動しましたよ。
ありがとう。
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囲碁の写真以外は、Olympus E-PL1s/CANON FD 24mm-35mm f3.5 Aspherical
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