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年賀状の季節になると
今年、鬼籍に入られた方々を思い出す。
:
佐藤忠良さんって言う彫刻家が
今年98歳亡くなられた。
義理の兄の師匠でもあった。
:
もう、25年も前になるか・・・
ひょんなことから、佐藤忠良さんのアトリエを訪ねる機会を得た。
東京は杉並にそのアトリエはあって。
2時間ほど、色々なお話をして下さったのが
昨日のことのように
思い出される。
:
お茶を出してくださった、その茶碗をひっくり返し糸尻を指して
「芸術ってこれなんだよね。
こんなもの誰も普段は見て居ない。
でも、人間にとって大事なものだと僕は思ってる。」
と言われた。
また
「人間の才能は100m競争の最後の瞬間にキラッと光るようなもので、
100m走れる力がまず必要なんだ。」
とか、
「兎に角、芸術だからといって具体的に教えられる先生でないとダメなんだ・・・
と言いながらスキーで滑降する真似をして・・・
ここでこういう風に体を使うとかね!
芸術でもそういう風に具体的なポイントを示さなければね。」
とか、
「一つの事を突き詰めて努力すれば報われるという信念を持たずに芸術は出来ない。」
とか。
「芸術浪人って僕は呼ぶんだが、ちょこっと文章を書いたり、ちょこっと器用に絵を
描いたりする連中は沢山いるよ。でも、それを抱いて死ぬ覚悟は無いよ。」
などなど。
当時の自分は40歳前で、なんとなく理解できたが
今こうして、佐藤さんのことを書いてみると
「信念と努力」
これに尽きることが一層深く判る。
:
昨年亡くなられた、囲碁界の巨星、藤沢秀行師の
死に至る最後の言葉も
「強烈な努力」
だった。
努力する・・・人生最高の指針なのか。
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