
相棒の爺様から、待てど暮らせど連絡がない。
たしか、こないだ彼の店に寄った時には、また電話するわ!と言ってたのになぁ。
さりとて・・・
明日はどうするん?え、え、ど、どどうするん? え?
なぁ~んてミットモナイ質問は出来るわけがねぇよな。
彼も仕事が忙しいだろうから、今頃電話して嫌われてもいけない。
でも・・・電話が無いんだから家にいてもしゃぁねぇやな。
考えてみりゃぁ、アジサイが見ごろぢゃぁあるまいか。
と思うと、矢も盾もたまらない。
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カメラを掴んで、メモリー・カードを放り込む。
持ってくレンズなんて考えるのももどかしい。
適当、適当!!
家から小一時間の満濃公園のアジサイは見事なんだよ。
兎に角、ケチ臭くなく咲いてるんだ。
黒狸にしっかり走れよ!と気合を入れた。
ようがす!とかいう返事が聞こえたような・・・
家を出たのが11時20分。
昼飯は・・・お、あそこのランチを食べようっと。
こういう話になると、頭がめちゃんこ早く回転する。
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国道32号線を一気に南下して・・・
山道へ入り込む。
お目当てのレストランが火曜日定休ってのは覚えてるが
ランチを何時まで受け付けてくれるのか?
これは知らん!
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写真を撮る前に、ランチの食えそうな最終時刻の確認をしとかないとな。
レストランはちょっと小高い場所にあって、表の田舎道からは見えない。
よっこらしょと小高いところへ黒狸を押し込めば・・・
おお! 結構な客が来てるぢゃ無いの?
車を停めて、看板をよぉ~く睨みつけると、午後2時までランチにありつけるらしい。
余裕のよっちゃんだね。
これから公園まで10分ほどでたどり着き
写真は小一時間撮ることにする。
そぉ~すれば午後1時10分頃には公園を出られるだろう。
OK! ランチはだいじょぶだ。
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公園に車を停めて
雨合羽を着込む。三脚の足を一つだけ広げて、そいつを掴む。
カメラ・リュックを担いで、ビニール傘を小脇に挟んだ。
ゲートをくぐって、アジサイの集落へ突進だ。
いやぁ~咲いてるぜ。
本当に色んなのが咲いてる。
それぞれに特徴があってすばらしい。
神の作りたもうたものは凄い。
おねぇさんも必死になってスマホかなんかで撮ってるぞ。
この公園の広大さってたまらなく好きですよ。
芝生の山があったりしてさ。
そこに白い蓮華の花が咲いてたりするから・・・
思わず、腹ばいで写してしまったり。
お爺が子供に帰ってどうするんだ!いったい?
楽しい絵を描いたビニール傘が差し立ててあったりして
退屈せんなぁ。
雨模様の空に
こんな傘が似合うよな。
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てな事言ってたら・・・
もぉ~1時を回ってるぞぉ~
大慌てでカメラをリュックに放り込んで駐車場へ。
ほいこら、ほいこらとレストランを目指します。
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約10分ほどでめでたくランチのオーダーを受け付けてもらいました。
とりあえず・・・水がサービスされました。
カメラを出します、写します。
汗だくですから、水がンまぁ~い。
ガブのみです。
で
こんなランチが出てきまして・・・
15分後には・・・
これが
こんな風になって。
ご馳走様でしたぁ~。
アジサイの季節
も、いちど来たいな!
どなたかご一緒しませんか?
ここの公園にも、シーボルトがどうしたみたいなことが
書いてありましたが、無頓着でした。
西洋紫陽花と額紫陽花の出自についても知りませんでした。有難うございます。
ガクアジサイって不思議な美しい形をしてますよね。
見とれてしまいます。
6月生まれの私の心の原風景には
ツユクサとアジサイが可憐に美しく咲いています。
ちょっと無粋な話を。
ご存知かもしれませんが
巷に溢れる色・形とりどりの花は主にセイヨウアジサイ。
日本に自生するガクアジサイが様々な手段で持ち出され
人の手によって品種改良され帰ってきたものです。
シーボルト事件やオランダおいねで有名なシーボルトも
それに一役買っていますね。
ということでセイヨウアジサイは人が作り出したものです。
原種である日本のガクアジサイは
まさしく神の作り給うたものに違いないと思います。