
掛かりつけの医者へ行くと帰りに処方箋に基づいて薬を調合してくれる薬局へ寄る。
そこには雑誌サライというのが置いてあって
薬が取り揃えられるまでボンヤリ眺めてた。
何月号だったか忘れたが最近のものである。
ふと目に止まった記事があったので内容を覚えておいて
一目散に帰宅する。
彼の名前を知らなかったのはJazz好きとしては
モグリだといわれても仕方がないが・・・
黒田恭一さんという類稀なJazz評論家が居たそうだ。
二年ほど前に鬼籍に入られたとか
なになに・・・フムフムというわけで
amazonへ発注。
数日で手元に届いたのがタイトル写真のCDだ。
近頃のバタバタに紛れて届いたCDを放置すること10日間。
ちょっと音楽を聴くには寒いのだが
アンプを暖めるのも良いではないかと。
アンプ類に火を入れてしばらくトランジスタのドリフトが収まるのを待つ。
静寂を破って飛び出した一曲目はなんと、
オイラも好きなReal Groupのコーラスだった。
聞き及ぶに連れて興味深いJazzが流れてくる。
すべて北欧のミュージシャンたちの演奏だ。
:
:
う~む。
これは良い!
大人が静かに聞き耳を立てる価値がある。
音質も良く、黒田さんがかつて「サライ」に書いた評論がそのまま
再現されたライナー・ノーツのようなものが添付されている。
音楽の評としては卓越した語り口である。
これを読みながら聴いていると
寒さが吹っ飛んだ。
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確かに肺腑をエグルような鋭いJazzも良いが
人生の行く末、来し方をしんみりとした気分で聴かせるJazzも
また一興だ。
良いレコードというのは案外少ないものです。
Jazzなんてキライだぁ~と言う御仁でも
Jazzって何だか判らない!と言うおジョウチャンでも
耳が遠くて演歌しか聞こえないというお年寄りにでも
誰にでも愛される曲が一杯だ。
本当に良いですよ。
お薦めの一枚です。
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こんにちは
ブログ、楽しみに拝見しています。
素敵な写真と銀次郎さんの語りに、
いつも感銘をうけています。
ブログに「黒田恭一さん」のお名前が出ているのを見ました。
ビックリしました。
昔、昔になりますが、
黒田恭一さんが新婚のころ、
お世話になったことがあります。
大学生(ピアノ科専攻でした)の時に、
同級生の友人4人と、
A.ブライロフスキーのコンサートを聴くために
上京しました。
友人の一人に、黒田さんの親戚の方がいまして、
御好意に甘え、黒田さんの「小さなアパート」に伺って、昼食をご馳走になり、夕方まで談笑した思い出が、銀次郎さんのブログを見て
鮮やかに蘇ってきました。
とてもうれしくなりました。
「新進気鋭の音楽評論家」と聞いていましたので私達は緊張していましたが、
穏やかで諷意のあるお方でした。
「賢夫人の印象」の奥様は、ご主人のことを
『毎晩コンサートを聴きに行くのが仕事なんですよ』、と紹介してくださいました。
NHK・FMの「20世紀の名演奏」を長い間担当され、番組の最後に『どうぞ皆様お気持ち爽やかに、黒田恭一でした。』
の言葉が聞けなくなって久しく、
とても寂しい気持ちです。
銀次郎さんお薦めのCD、早速getします。
♪~♪
素晴らしい情報を、ありがとうございました。
【Antiques神山】(静子)
僕にはその中でも女性歌手が歌う
エンブレイサブル・ユー / Lisa
フレンドシップ / The Real Group
が良かったです。
釣りだ、写真や碁だ、と日頃ご多忙な銀次郎さんの静かなひと時を想像して、僕も少し落ち着いた雰囲気が楽しめる時間を持ちたいなと思っています。
それには、Jazzがいいのかなと思えただけでも進展ですね。
藤原
コメントありがとうございました。
今朝方からパソコンの電源が入らなくなって
茫然としてました。
結局電源SWの故障と判り、パソコンショップへ
持ち込んで治しました。500円でした。
そうですか!黒田さんにお会いになったことが
あるんですか。
中々の人物と評価される方が多いですね。
随分、色々な方々が思い出を語られてます。
各曲の解説にはその曲が収録されている
オリジナルのCDタイトルが記されてます。
これを手繰って次々と北欧のJazzを聴くのも
楽しいだろうと思います。
是非、色々と聴いて下さいね。
コメントを有難うございます。
Masaruさんでもきっと好きになってくれる音楽
だと思いました。
なんせ、あなたはRhytm & Bluesの大家ですもんね。
女性の歌う曲が好きになるとは、流石ですね。
この人の声・・・いいでしょ?
美人だしね。
ご推薦のCD、毎日聞いています。
アマゾンから届いて10日余り、
飽きが来ないのが“とても”不思議です。
素晴らしい調べ! ♪:;;;:♪:;;;:♪
「耳が釘付け?」・・もとい、心が離れません。
「金管・木管楽器」の予想を超えた組み合わせ、
仄かに薫る「リーサ」の声、
セピア色の思い出が詰まった「ギター」演奏、
「フレンドシップ」に至っては、心奪われ・・・
半身浴のような「スイートジャズ」に、空振りして力抜け、
「エンジェル・アイズ」のブラックコーヒーを味わい、
≪サラダボール≫に、はまってしまいました。
クラッシックやジャズとかの、
垣根を超えた世界への旅立ち、
ありがとうございました。
Antiques神山
音楽って、何でしょね?
お一人でも、一緒になって聴いて下さる方が見つかると本当に嬉しいです!!
クラシックでもNew Musicでも、そんなの何でもいいんですね。
媒体としての音楽を通じて、共通した空間に浸れるなんて・・・
クラリネットのなんとも言えない包括的なサウンドも大好きです。
とっても有難いことのような気がしてなりません。
また、オイラも気に入った音楽を紹介したいな!と思います。
有難うございました。