あの空の向こうに・・・

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大野和士&都響「ショスタコーヴィチ5番」

2015-08-07 12:21:02 | 音楽
初のミューザ川崎シンフォニーホール
あのベルリンフィル音楽監督サイモンラトルが凄くお気に入りって話耳にしていたので、行ってみたかった。
さいたま住民にとって川崎って遠いイメージだったけど、JR上野東京ライン開通により、とっても近い存在に
しかも駅隣接サントリーホールより近いかも

8月5日(水) ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮大野和士
プロコフィエフ バレエ音楽「シンデレラ」組曲第1番
ショスタコーヴィチ 「交響曲5番」

この日は15時半から公開リハーサルもある。この日の為に夏休み延長
北アルプス登頂翌日
思い足をひきづりながら行ってきた。

初めて入るホールって、ワクワクする。
思っていた以上の素敵なホール
とっても居心地 座りごごちがいい。
どんな音がするんだろう。

公開リハーサル(ゲネプロ)
自由席 一階3列目をゲット。
楽団員はとってもラフな服装音楽家って感じがしない。
でも最初の一音でやっぱり凄い人達だったんだ
通しで演奏。まだリハーサルだよ。こんなに飛ばして大丈夫?
「ショスタコーヴィチ5番第三楽章」にはやられてしまった。
もの悲しい響き とってもレクイエム的で
ロシア革命という時代を生き抜いたショスタコーヴィチが、どんな思いでこの曲を書いたんだろうか?人の心は誰にもわからないけど、作曲家と繋がり探りながら音を作っていく。やばい ウルウル
リハーサルで泣いたら目立っちゃう。涙を堪えていると、後ろの席の女性の思いっきり鼻をすする音
みんないろんな思いで聴いているんだなあ。
もうリハーサルでお腹いっぱい。大満足

そして本番
2階RA席
今度は指揮者大野さんの姿、表情がよく見える。

プロコフィエフ「シンデレラ」
夢の舞踊会
そして12時の時計の音「カツンコツン」と不気味に鳴り響く。ああ!シンデレラ夢が冷めちゃう。急いでシンデレラドキドキ
物語の中に入り込んでしまった。

そして後半「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」

どこまでも作曲家の心の中を模索しながら世界を描こうとする指揮者大野和士
ホント別次元へ連れて行ってくれた。

本番って凄い 凄い威力
凄い魔法


この「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」
指揮者チョンミョンフンさんの演奏が大好きで(ソウルまで聴きに行った)、この曲を他の指揮者で聴くのを実は避けていたあまりにも好きを作っちゃうとそれしか入らなくなり、心をフラットの状態に戻せない自分がいて
でも大野さんがどういう風に演奏するかとっても興味あり壁をひとっ飛び
壁の向こう側には違う風景があった。
やっぱり凄い世界があった

4月に東京都交響楽団音楽監督に就任した大野和士さん
都響から目が離せなくなった

そしてこのミューザ川崎
何処に座っても美しい響き
座っているだけで癒される居心地の良さ

この演奏会
リハーサル含めて2000円
2000円でとびっきり素敵なお買い物をした。