日本古代史を探る

「一の俣湯の華観音(自説)観音寺跡遺跡」に潜む古代ミステリーの調査研究に伴う雑感記と「せざん美術館」の紹介です。

岩屋古墳は繋がっていた

2023-05-22 09:24:37 | 古代史
 山口県光市田布施町室積にある「岩屋古墳」に行って来ました。

 ドライブには最適の天気。妻の「陶器の村に行きたい」との希望で、室積村「つばき祭り」なるものを見物に。

 地元の陶芸作家が自宅兼ギャラリーで自作品を展示販売していた。
 元小学校分校の建物にも、地元主婦たちの手作り品が所狭しと並んでいた。

 妻は足早に見学し、私はおいしそうな米で作った焼き串団子を一つ買い、頬張った。

 ギャラリーの入り口で、幼稚園児らしき男の子が私の顔を見上げたので、ニコリと交わす。

 分校の駐車場に戻る。

 地元ボランティアの方が慣れない様子で交通整理。

 祭りを後に、私の目的の「岩屋古墳」に車を進める。

 この坂か?

 とハンドルを右に切り進むが、車一台が辛うじて通る道には目的地は見当らない。

 「この道大丈夫?」と妻のいつもの不安マックス。

 「大丈夫、いつもこんな道通るよ。」と理由にならない返事をそこそこに、元の道に車を戻す。
 
 「ねえ、帰らない?」と妻、一段と消極的な発言。

 ここで帰ったら男が廃る。

 あっ、ここだ!

岩屋古墳の白い入口誘導板が見えた小道へ。

 この時点で、気になる妻はほぼ無言状態。

 また、狭い小道を上って行くと漸くして光市の古墳案内板に着く。

 案内板前の草むらに車を停め、いつも通り妻を残して一人先にある古墳への道へ。

 道横にある家の奥さんに尋ねる。

「あのう、古墳、この先ですか?」

「は~い。」

「どのくらい行ったらいいですかねえ?」

「う~ん、5分くらいですかねえ。
 ああ、車では行けませんよ、ヘビ出ますよ。」

「大丈夫です、田舎者ですから(笑)。
 あっ、私の車邪魔じゃないですか?」

「いえ、大丈夫です。」

 言葉を交わし、草が茂る道を進む。
ガサガサと雑草が足に当たる。

 右下にイノシシ捕獲用の鉄製罠が口をあけている。


 漸くすると古墳の説明板が見えてくる。

読もうとするも、先が気になり頭に残らず、スマホでパチリ。

 そしてその先に、欠けた石の鳥居の足が見えた。

  この先か・・・。

もう草は無く、茶色のままの落葉の上をガサガサ上る。

木の枝葉が何度も頬を掠める。

茶色の少し広い所に、墓石らしき物があった。
古墳の拝所かも知れないので一応しゃがんで手を合わす。
白の空いた花瓶に、緑の小枝を2本折り、差しておいた。

 拝所の先を5メートル進むと、高さ3メートル位の塚の古墳の入口が暗い口を開けていた。
 覗くと、中は思ったより広そうである。
 持っているコンパスで、石棺がほぼ北を向いていることがわかる。
 「古墳の上に登るな」の注意板が目立つ。

 手を合わせ、スマホでパチリ。

 婦人が言っていたヘビの気配は全く無い。

 塚の後ろ方向を見るが特別変わったものは無い。

 車に残した妻のことが気になり、戻ることにする。

 拝所を通り過ぎて案内板まで戻ると再ぴ雑草の道。

 民家が見える辺りで山側の山苺を一つつまむ。
 あの懐かしい甘酸っぱさが口に広がる。
 口に残った髭部分をプッと吐く。


   「お待たせ。」

「行けた?」の妻の声に一安心。

   「あった、あった。」

「ふーん。」の妻。

ヘビにも出くわさず、写真も撮れ、一人満足感に浸りつつエンジンをかける。

 大きな道に出たころから、一段と爽やかな満足感が体内を巡ってくるのが解った。

 行って良かった。

 そして自宅の部屋に入り調べてみると、岩屋古墳・多多良山・湯の華観音と神社の線(レイライン)は直線上に繋がっていたのだ。