鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

新たなる敵ー宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟ー外伝

2018-09-16 00:54:40 | 宇宙戦艦ヤマト2199外伝

宇宙戦艦ヤマト2199
ー星巡る方舟外伝ー

【新たなる敵】


ー西暦2199年9月ー

ー大マゼラン銀河・小マゼラン銀河:銀河間空間ー


「うむ。間違いなくドメル機動部隊:第二航宙母艦ランベアの救難シグナルなんだな!?」

通信オペレーターに聞き返すネレディア。

「ハイ。間違いありません。」

「何度も確認しました。」

ガミラス帝星:警務隊第八警務艦隊旗艦:ミランガル。
そのミランガルは現在、地球=ヤマトとの停戦した事を前線を回り、徹底させる任務に就いていた。



私は、ゲルバデス級航宙戦闘母艦ミランガル艦:艦長ネレディア・リッケ。
第八警警務艦隊:艦隊司令を兼任する。
年齢は27歳。
階級は大佐。


2か月前・・・


大マゼラン銀河:七色星団宙域。 

この宙域で、我がガミラス帝星切っての猛将ドメル上級大将率いる対ヤマト機動艦隊がヤマトと壮絶な戦闘を繰り広げていた。
激戦の末、辛うじてヤマト艦長:沖田の巧妙な策により、ヤマトの勝利に幕を閉じた。
だが、ドメル機動艦隊は敗北はしたものの、艦隊は全滅した訳ではなかった。
損傷はしたものの、七色星団海域に広がる雲海に姿を消したドメル機動艦隊:第二航宙母艦ランベアはヤマトへの反撃のチャンスを伺いながら、体制を立て直す為、戦闘宙域を離脱した。
だが、機関の故障により、暫く宇宙の海を彷徨う事になってしまう。
私はその宇宙の海を彷徨う、ドメル機動艦隊:第二航宙母艦ランベアを捜索する事にした。









だが、そんな矢先、我々は"新たな敵"と遭遇してしまう・・・



「なにッ!!星籍不明艦だと?」

「蛮族ではないのだな?」

私はレーダーオペレーターと通信オペレーターに確認した。


◆◆◆◆


《暗黒星団帝国:大元帥サーダ》

「マーベラス小隊長。まだ、静謐の星は見つからんのか?」

「ハッ。申しわけありません。」

「サーダ大元帥閣下。情報が少なく捜索が難航しておりまして。」

「そうか。聖総統は私ほど気が長くはないぞ。」

「ハハッ。必ずや早急に見つけ出します!」

「吉報を待っているぞ。」

映像通信を通し、深々と頭(こうべ)を垂れる《暗黒星団帝国:マゼラン銀河方面軍:第272奇襲連隊:特務小隊:小隊長マーベラス中佐》



「マーベラス隊長!斥候より、入電!」
通信士が慌ただしく告げて来る。

「よし。繋げ!」

「ワレ。ガミラスノ艦(ふね)ヲキヤッチ!」

「ガミラスの艦(ふね)か。」

「第一級戦闘配置!!だが、まだ、攻撃はするな!!」

「此方が気がつかないフリをせよ!」

命令を飛ばすマーベラス。

「ラジャー!!」威勢の良い返答がマーベラス艦ブリッジ内に響き渡る。


◆◆◆◆


「レーダーオペレーター!星籍不明の艦(ふね)の同行を逐一報告せよ!!」

「通信オペレーター!傍受出来るものは全て傍受せよ!」

矢継ぎ早に指示を飛ばすネレディア。

「ザー・ベルク!」ミランガルブリッジ内に交差するオペレーターの返答。

此方のレーダーに捉えていると云う事は、相手(むこう)も捉えていると考えるのが妥当だな。
私はそう判断した。
しかし、私は腑に落ちない。
相手は転進するでもなく、攻撃を仕掛けて来る様子も感じない。
何らかの原因でレーダーが故障した!?だとしたら4隻揃ってレーダーが故障した事になる。
いくらなんでも、それはあり得ない。
私はそう思い、このまま座礁したと思われるランベアを捜索する事を一時的に中止した。

このままランベアを捜索し、ランベアを発見した場合、折角ランベアの生存者を救出も出来なくなる可能性が高い、みすみす相手に獲物を提供するようなもの。
そこで私は艦艇の数から云って私の第八警務艦隊の数の方が勝っている事から、この星籍不明艦隊を沈める事にした。

「オペレーター!全艦に通達!」

「全艦!第一級戦闘配置!」

「同時に零(ゼロ)距離、上方1000メートルにゲシュタム(ワープ)・アウト位置を入力せよ!」

「私の合図で全艦ゲシュタム・ジャンプせよ!」

「全艦!ゲシュタム・ジャンプせよ!!」

ネレディア率いる第八警務艦隊は、ネレディア大佐の号令と共に、零距離で上方1000メートルの位置へワープした。

私はジャンプ・アウトと同時に全艦を90度、艦首を下げる格好で急降下(ダイブ)させ、砲雷撃による一斉射撃を開始した。

※イメージ曲「帝都攻防」ヤマト2199より。

「ガミラス艦隊!!直上!!」

暗黒星団帝国:マーベラス艦ブリッジオペレーターの慌ただしい口調で響き渡る。

《暗黒星団帝国:主力強襲駆逐艦》イメージ
※同タイプの遊撃・狙撃型が存在する。

「トリス艦長!本隊がガミラス艦隊と交戦に入ったとのことです!!」

「何ッ!?」

「直ちに隊へ戻る!艦、回頭180度!全速前進!!」

「砲雷オペレーター!砲撃よーい!!」
「続いて、重核子ミサイル搭載戦闘ヘリ、スタンバイ!!」

トリス・クーリー少佐は慌ただしく指示を飛ばした。

「ガミラス艦との距離8000に縮みます!!」

ほぼ同時にレーダーオペレーターから告げられる。
間髪入れずにクーリー少佐が命じた。

「重核子ミサイル撃ち放なせーーーッ!!」

三機の戦闘ヘリから放たれた三基の重核子ミサイルが第八警務艦隊前衛に陣取る重、デストリア、ケルカピア級に喰らいつく。
直撃を喰らうガミラス重巡洋艦デストリア級。
同じくケルカピア級航宙高速巡洋艦二隻。





「全弾命中!!」

「ガミラス艦隊誘爆、轟沈!!」

クーリー艦ブリッジ内に響き渡るレーダーオペレーターの報告。
まだ若手のクルーたちなのだろ。
ブリッジ内は歓喜に沸いた。



《重核子ミサイル》

中間子質量を破壊する一方、外傷を与えずに全生物の脳細胞を一挙に死滅させる。
起爆すると、内部に封入された重核子へ中性子ビームが照射され、高エネルギーのプラズマ状態となる。
このプラズマ化された重核子を超高エネルギー状態で炉内に閉じ込め、二重らせん構造の定常空間を維持すると、周囲の空間に歪みが発生してベータ変調された重力波が発生する。
これを浴びた生物は細胞核内部のDNAが異常活性され、自己崩壊してしまう。



「なっ!!何が起きている!!」

「もう一隻隠れていたとは!!」

「しかし、あの程度のミサイルで轟沈する程、我々の艦(ふね)は脆くないはず!!」

私は見た目に騙されているのか?
ミサイルの直撃を喰らったケルカピア級やクリピテラ級ならあり得ん事もないが、少なくともデストリア級クラスなら持ちこたえられるはず。

「何が、何がいったい……」

艦隊の1/3をこのミサイル攻撃で失った。
悔やんでばかりはいられない。
艦隊司令である以上、勝利を目指し、次の攻撃に備えなければならない。
兵を失うも生かすも、私に掛かっている。
もうこれ以上、艦を損耗する訳に行かない。
私は艦隊幅を大きく取らせた。
味方の誘爆に巻き込まれない為である。

「ネレディア大佐!ミサイル第二波接近!!」
ミランガルレーダーオペレーターから告げられる。

「全艦!後進いっぱい!!」

「主砲!一斉射撃てぃーーーッ!!」

同時に私は、もう一隻の戦闘母艦ニルバレス艦に艦載機の発艦を要請した。
前代未聞の作戦である。
後進いっぱいで艦載機を発艦させる事など、今までの戦史の中でもこの一戦だけだろう。

ニルバレスの戦闘甲板は飛行甲板へと変わり、艦載機である格闘型戦闘攻撃機ツヴァルケ隊を発艦させた。

「ニルバレス・遊撃機隊へ!全ミサイルを撃ち落とせ!」

ニルバレス艦艦長の命令が飛ぶ。

ガミラスグリーンに施されたツヴァルケ32機。
それと警務艦隊エースの証、白、ジャーマングレイ、ライトグレイの迷彩カラーに施されたエース機1機が発艦した。

「ネレディア大佐。わたくしめが、全て撃ち落として見せますよ。」

「頼もしいがラー・ヴィア少佐。無茶はするなよ。」

「ザー・ベルク!!」

「全機、私に続け!!」

ガミラス全警務艦隊切ってのエースパイロット、ラー・ヴィア。

ラー・ヴィア少佐率いるツヴァルケ隊の遊撃と、後進による重核子ミサイルの射程距離ギリギリで交わし、砲撃にてこれを撃ち落とす。



「隊長!イモムシ野郎、奴ら自分の命なんか要らねぇくらいにしか思ってないのか、ミサイルを抱えたまま、突っ込んで来る!!」

「うろたえるな!ミサイル抱えさせたまま、墜とせ!!」

インカム内に交差する指示と被弾報告。
重核子ミサイルを抱えたまま、突撃を敢行する暗黒星団帝国軍艦載機。
彼ら暗黒星団帝国軍の目的は道ずれにしてでも、艦隊(ガミラス)を殲滅する事。
重核子ミサイルの特徴として、近々の空間に存在する敵機の"脳細胞をも破壊するという、厄介な特徴を持つ。
その為、直撃や被弾しなくても、脳細胞を破壊されたパイロットは自ずとその場で自爆するか、何かに操られたかのように、味方に喰らい付き、自爆する。

開戦から10分、"誘爆"攻撃に1/3もの友軍機と艦艇を失った。
そんな中、ラー・ヴィア少佐は友軍機を後退させ、ミランガルをはじめとする残存する第八警務艦隊の上空をカバーさせた。

「お前たちは艦艇の護衛にあたれ!」

「イモムシ野郎は私が引き受ける!」

これは残り少ない"イモムシ型攻戦闘ヘリ"を自身に集中させれば、重核子ミサイルを艦隊に撃ち放ったところで、護衛する各機が重核子ミサイルを撃ち落としやすくする為でもある。
ラー・ヴィア少佐の狙い通り、自身が陽動撹乱した事で、イモムシ型戦闘ヘリは至近距離からの艦艇への攻撃を諦め、長距離からの攻撃に切り替えざる得なかった。
エースパイロットであるラー・ヴィア少佐とドッグファイトに持ち込むには自機の倍以上もある重核子ミサイルが邪魔でしかなかった。
いち早く、その事を見抜いたラー・ヴィア少佐の戦術に軍配が上がった瞬間でもあった。
ネレディア率いる第八警務艦隊は、暗黒星団帝国軍艦載機隊を殲滅、更には駆逐艦一隻を撃破した。

「よし!敵はあと一隻だ!!」

「火力を集中させよ!!」

私は畳み掛ける為、指示を飛ばした。


◆◆◆◆


「最早これまでか……」

「機関いっぱい!!あの紅い旗艦へ突っ込め!!」

グングンと加速する強襲駆逐艦。
ミランガルとの距離が縮まる。
ミランガルから撃ち放たれる光弾の嵐。
だが、怯む事なく突っ込んで来る。

「お前ごときにミランガルは殺らせわせんッ!!」

「最後の一発だ!!冥土の土産に持ってゆけッ!!」

ラー・ヴィア少佐のツヴァルケがミランガルと強襲駆逐艦の間に割って入る。
強襲駆逐艦から撃ち放たれる近接用量子光弾機関銃の弾幕を縦横矛盾にすり抜け、対艦魚雷を撃ち放った。
衝突まで間一髪のところで危機を脱出したミランガル。


ー魔女の海峡ー


ネレディアは艦隊を纏め、ランベア捜索を再開した。
宇宙の難所の一つ「魔女の海峡」と呼ばれる宙域に座礁したランベアを発見したした。





「さて、一筋縄では行きそうにないかな。」


~the.end~


《ガミラス第八警務艦隊旗艦:ミランガル》

艦級:ゲルバデス級

艦種:航宙戦闘母艦

全長:390m 

全幅:67m


武装

280ミリ三連装陽電子カノン砲塔×4基
 (三番主砲塔は格納式)

133ミリ三連装陽電子カノン砲塔×4基

六連装ミサイル発射機×2基(艦橋後方)

遮蔽式上部砲戦甲板×2基

 280ミリ三装装陽電子ビーム砲塔×各1基

 133ミリ三連装陽電子ビーム砲塔×各2基 

対空レーザー砲×各16門

遮蔽式下部砲戦甲板×2基

 133ミリ三連装陽電子ビーム砲塔×各2基


搭載機

空間重爆撃機DBG88 ガルント(ダロルド)

空間格闘戦闘機DWG262 ツヴァルケ(ミランガル、ニルバレス)



使用している画像はイメージです。
また、使用している画像の一部は「宇宙戦艦ヤマト2199及び星巡る方舟」「宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち(永遠に)及びPS.版:暗黒星団帝国の逆襲」より引用。他、ネット内に出回っている画像を使用。

この物語りは私の妄想の物語りです。

最新の画像もっと見る