先日スターウォーズエピソード1/ファントム・メナス 3Dを観て来ました。
おそらくスターウォーズを映画館で観るのは今回が初めてです。
週末は混むので、平日最後の金曜日の夕方に映画館に潜り込むことに。
しかし人少ないですね~・・・
3D化だけの二番煎じだからでしょうか?
時期的に終盤だからでしょうか?
わたしも含め10人ぐらいしかいませんでした。
わたしもテレビでは観た事があるのでシナリオは知っています。
ただテレビと映画館ではだいぶ印象も変わってくると思うので、行ってみることにしました。
スターウォーズシリーズは現在
旧三部作と新三部作の合計6つのエピソードで構成されており、最初に作られたのが
エピソード4 新たなる希望
日本での公開は1978年で、わたしが生まれる7年前となります。
エピソード○というような副題ナンバリングがなされるようになったのは
このエピソード1が公開された後エピソード2・3と続くわけですが、旧三部作もこれに倣ってナンバリングされたようです。
なぜ最初にエピソード4が公開されたのか?
ルーカス監督は最初このSFサーガを9部作で構成しようとしていたわけですが、
あまりにもストーリーが壮大すぎて、映画単位として公開できる話をまとめた結果が、
現在の6部作となったみたいです。その中でも当時エピソード4のストーリーが一番映画として受け入れられるだろうという
考えの下、最初にエピソード4が撮影され公開されました。
また、スターウォーズって映像的にも迫力のあるイメージシーンが多いため、当時の映像技術面のことも考慮されたようです。
現に、CG技術が進歩しエピソード1~3ではかなりの映像技術をつぎ込んでいます。
エピソード1のポッドレースのシーンや、通称連合によるバトルドロイドのナブー侵略のシーン等はCGを駆使して作られています。
当時の技術でここまでの迫力シーンを再現することは不可能だったでしょう。
ルーカス監督は見事エピソード4で映画業界での成功を収めます。
これに伴い、1980年にエピソード5、1983年にエピソード6を公開。
そして、16年の歳月を経て1999年に本作エピソード1/ファントム・メナスが公開されました。
ファントム・メナスとは訳すと「魂(実体の無い)の脅威」つまり「見えざる脅威」を意味します。
最終的に銀河共和国に平和をもたらすべく、最高議長に就任することになるパルパティーン議員ですが、
その善意の仮面をかぶった人物の正体はシスの暗黒卿ダース・シディアス。
表と裏を支配し操ろうとするその存在は政治と汚職の表裏一体。
つまり「見えざる脅威」なのです。また、最終的にフォースの暗黒面に支配されるアナキン・スカイウォーカーの未来をも
隠喩しているタイトルであるとも思えます。
本作では、ダース・ベイダーとなる前のアナキン・スカイウォーカーの幼少期を見ることになります。
ジェイク・ロイド演じるアナキン!とっても可愛い少年です。
舞台は、通称連合による惑星ナブーの封鎖に対し、紛争解決の交渉を目的とする特使としてジェダイの
クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービが惑星ナブーに潜入するところから始まります。
リーアム・ニーソンとユアン・マクレガー演じるジェダイがとてもかっこいいです。
最初からライトセーバーを振り回してドロイドを一掃するシーンから興奮ものですね。
キャストは他にもアミダラ女王演じるナタリー・ポートマン、侍女サーベ演じるキーラ・ナイトレイ、
メイス・ウィンドゥ演じるサミュエル・L・ジャクソン等大物が勢ぞろい。
これだけ豪華メンバーを揃えているのですから、気合が入っています。個人的にキーラ・ナイトレイが大好きです。
後、ジェダイ評議会の中で一番好きなのがメイス・ウィンドゥ。物静かな立ち振る舞いと渋すぎるキャラクターが
かなりツボにはいってます。なんとパダワン時代の師匠はマスターヨーダなのです。
本作の見所はいくつかありますが、まずはこれでしょう!
タトゥイーンで行われるポッドレース
アナキン・スカイウォーカーが自前のマシンに乗り込み賞金目指してかっ飛ばします。
小道具使用OK、ライバル妨害あり、タスケンレイダーの襲撃ありのぶっ壊れレースバトル!
レース開始直後のアナキンのディレイからライバル追い上げ、セブルバとの2トップ争い、ゴールまで
一気に観客を引き込みます。映画史に残る名シーンですね。
アナキンの1人称視点も組み込まれとても迫力のある映像になっています。
このシーンに関しては、3Dで観て良かったと思います。2Dとは迫力がケタ違いです。
むしろ、このシーンのための3Dか?と思いたくなるぐらいですね。
このシーンを見て思ったのが、ライバルって大事なんだなということです。
(セブルバは悪役なのですが、とってもいい味だしてます。)
ポッドレースのパイロットを見ても分かるのですが、人間はアナキン・スカイウォーカーだけなんです。
他の登場人物(生物?)は惑星ごとに生まれも育ちも違う種族なんです。
↑左から「Aldar beedo」・「Ark Bumpy Roose」・「Ben Quadinaros」・「Boles roor」・「Clegg Holdfast」
スターウォーズが壮大な舞台設定の元に作られているという証拠に、その登場生物の多様性があります。
ひとつのキャラクターをデザインするのもただ表面上の姿かたちを決定するだけじゃなくて、種族の歴史的背景や特徴とかを
一つ一つ定義しているんですね。つまり映画に深みを与えています。
これって映画を作るうえでは凄い大切なことだと思いますね。
(オマエは映画監督かよ!)
↑左から「Dud Bolt」・「 Elan mak」・「Gasgano」・「Mars Guo」・「Neva Kee」
登場人物一人ひとりにストーリーを考えているんですから、それだけでも重みが増しています。
スターウォーズが大衆を引き付ける理由っていうのはここにあるんじゃないでしょうか?
映画だけでは語られていない隠された法則やストーリーがあるんですね。
スピンオフの作品が多数でていることからも分かります。
↑左から「Ody Mandrell」・「Ratts Tyerell」・「Sebulba」・「Teemto pagalies」・「Wan Sandage」
そもそも、スターウォーズの映画を見て
ジェダイは神秘的なエネルギーであるフォースを操る銀河共和国を守るための騎士である。
ミディ=クロリアンが一定以上の数値を超える者の中から選ばれ、
幼少期からジェダイになるための修行がはじまる。
ジェダイ・パダワンはジェダイの修行中の身である者の総称で正式なジェダイではない。
ジェダイ・ナイトは正式にジェダイとして認められた者の総称である。
ジェダイ・マスターは大騎士とも言われ、一人だけ弟子のパダワンを持つことが許される。
といったような事細かなルール設定は一切説明されません。
逆にこういった情報を調べて、ああ~こういう設定なんだなと思うとなんだか面白みが増してきます。
スターウォーズのファンてこうやってのめりこんで行くじゃないでしょうか?
("スター・(てん)ウォーズ"じゃないとダメらしいです...)
あとは、今回の悪役側主人公のダース・モール登場シーンですね。
悪役ながらもカッコイと思うのはわたしだけではないはず。
最初見たときは奇抜なデザインで悪役を醸し出してるなぁと、偏見をもっていましたが、
明らかに大人向けではない風貌なんですけど、これがシスの暗黒卿で、
ダブルライトセーバーの使い手となるとなんかカッコイイんですね。
なんといってもあのBGMが後半の山を盛り上げてます。
ストーリー的にはとっても分かりやすい進行で、映像的に迫力のあるシーンが多く、様々な個性あるキャラクターがでてきて
ファンタジックな要素も詰まった映画であると思います。人によってはストーリーが平坦すぎる、
エピソードとして孤立しすぎている等の意見もありますが、
映像的な部分でそのへんをカバーしていると考えれば、とても面白い映画だと思います。
エンターテイメントとして観れば、かなり楽しめるんじゃないでしょうか。
あくまで個人的にこの映画は大好きです。(好きなので観にいきました。)
■3D化について
3Dということで専用レンズで観るんですが、これって結構疲れるんですね。
逆に目に負担になってしまいました。
しかしポッドレースのシーン等はスピード感と3D効果で、
とても迫力満点で興奮しました。
ただ、最近の映画市場全体に言える事なんですけど、3Dにする必要性があまり無いような気がしています。
パソコンが普及している世の中ですから、世間の人ってVDT作業にかかわる時間が多いと思うんです。
パソコン画面をずっと見るってことはある程度目に負担がかかっていることだし、みんな結構目を酷使させて疲労していると思うんですよね。
(余計なお世話かもしれませんが・・・)
そういった状況で3Dレンズを強制させて映画を上映するって言うのはどうかなと思います。
中には目が健康で逆に迫力があって楽しめるっていう人もいると思います。
でも大多数の人って本当に映画に3Dを求めてるんでしょうか?と疑問に思ってしまいます。
そういう意味ではわたしは3Dには反対派なんですが。。。
さてさて。。。スターウォーズ3D化計画が発表されています。
2Dの時にリアルタイムで映画館にいってなかったので、3Dは全て観る予定です。
(丁度映画館で3Dレンズを買わされたということもあり・・・)
次のエピソード2 クローンの攻撃はいつ公開でしょうか?
ということでちょっと長くなっちゃいましたが、簡単に映画レビュー書いてみました。
あーめんどくさかったぁ♪
映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D』予告編