第11話 キーウエストステイ

日中、友達のつよし君と二人でレンタル自転車に乗って島内を走り回り、アメリカ最南端の塔を見に行った。これが意外と小さくて高さ2m位で道の片隅にポツンと立っていた。
小説「老人と海」等で有名な作家ヘミングウェイが晩年住んだ家などを見学し、午後は、自転車で走ってた時に見つけたジクゾーパズルの絵になりそうな、ビーチで海水浴です。
ここは平和だ すれ違う人たちみんな「ハ~イ!」なんて声をかけあう。
夕方、夕食用にと買っておいたウォーターメロン・スイカ・・・・・・このスイカは日本の物のように丸くはないのです。 夕顔を丸めた感じで楕円形ですごく大きいのです。)をユースの中庭のテーブルで食べていると、観光を終えたアメリカの若者、イタリアの熊みたいな大男、フランスのきれいなお姉さん二人組、みんなが集まってきて国際親睦会が始まった。

アメリカについて、
キーウエストについて、
日本について、
仕事について、
恋について、
アメリカの若者が聞く、 「アメリカは好きか?」
「大好きだ。 そしてアメリカはすごく大きい。」こう答えると、嬉しそうにうなずく。
こいつは、 自分の国のことをすごく誇りに思っているんだな。
フランスの女の娘が言う。「私、日本語知っているよ。」
「話してくれ」と言うと、 「スシィ」と言う。
「寿司」か、そういえばニューヨークにも「寿司バー」 てゆうのがあったな〜。
いろいろ話していると、みんな仕事を持っている人たちで、サマーバケーションというので、30日くらいは仕事を休むことができるということだった。
今回の私の旅について、 自分にとっては一大決心をしてやって来たことを話すと、あまり理解できないようで、 みんなフゥ~ンとうなずく。
やっぱり日本人は、働き者(自分を除いて)で、仕事が好きなんだろうな。
アメリカ人は仕事は仕事、生活は生活と割り切った考え方をするらしい。
イタリア人は、仕事は人生を楽しむために必要な資金を得るためのことでしかなく、金がたまれば、サッサと仕事を辞めて、旅行なり、趣味のために生きるらしい。 それもいいな。
夜も更けて、ひとりひとりと部屋に消えてゆくと、テーブルに残ったのはイタリア人と日本人になった。これで、 ドイツ人が来たら、 日独伊三国同盟の出来上がりで アメリカと戦わなくてはならないな〜
というわけで、一日は終わったのでした。

続きを読む