公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

学校の授業内容が増えるって

2011-03-01 | 現在の教室運営
新年度から、小学校の学習内容が増え、
一年生から連日五時間授業となるそうです。
各学年とも、六時間授業の日が増えるそうで。

遊ぶ時間が減るから、塾通いなんてむり・・・・?

ってことで、
ひとり、来年3年生になる生徒が、退会します。
へぇ……
あんまりアタマのよくない親だなぁ、まあ好きにして。
と私のおなかのうちでは苦笑いで、特にお引止めもしませんでした。

だって、学習内容が増えるために授業時間を増やすのですから
どうみても各単元の練習時間は減ることになります。
というか、減らさないと教科書内容のすべてをやりきれないでしょう。
こどもにわかる・わからないは別として、とにかく授業は進めないと。
いきおい、練習量確保のために宿題を増やすことになるでしょうけれど
その宿題のチェック・フォローが、学校の先生にやれるのでしょうか。
現在でさえ「ご家庭で」と宿題は出しっぱなしの教師も多いというのに。

だいたい、学校が週休二日になった時に、
放課後というのは一日減っているのです。

私たちが子どもの頃には、週に6日あった放課後というものが現在は5日。
昔は土曜の放課後のあれこれを金曜日に、と考えれば
そりゃあ、遊ぶ時間は減ったのでしょうし、新年度は更に減ることになります。
サラリーマンの家庭では、みな連休なので家族で過すことがメインになって
土曜日は、こどもの自由時間ではないわけで。

まあ、学校が週休2日となったのも、
こどものためというよりは、労働者としての教師の為なのではないかと?
通常のサラリーマンと違って、学校にはとんでもない長期休暇があるはずですけどね。
それも、授業は無くても他の仕事が…というなら、先生の人数を増やしてシフト制にでもすれば…こどもは学校があったほうが、遊べるのですから。

けれど、「お役人」の考えはともかくとして。

現実、学習内容が増えるとなれば、学校は手一杯ですから
各家庭で「練習」サポートを増やさないことには、
授業についていくだけでも大変、ということになってしまいます。
遊ぶ時間がどうの、と余裕こいている場合ではなさそうですが?

もし、本当にこどもに遊ぶ時間(こどもだけの自由な時間)をつくってあげたいのなら
親同士知恵を出し合って
「土曜日くらぶ」でもつくって目いっぱい遊ばせておいたらいい。
そして、平日はハンパに「あそぶ(ヒマつぶし)」のではなく、
しっかり勉強させるほうが、こどものためになります。

金曜日の放課後を、昔の土曜の放課後のように思い込んでいるママさんに
そうじゃないでしょ、と言ってみたところでどうにもなりませんから、
「好きにして」

それにしても。
学校の授業時間が長くなると、低学年の塾通いはどうなるのでしょうね。
土曜日の午前中だけなんていうところはともかく
くもん教室や、うちのような週二回タイプの教室は歓迎されなくなるのかな。
そうでなくてさえ、週二回ということに負担感を感じる親は多いのですから。

今頃はどこの塾でも「新学期に備えて・・・」と生徒募集に懸命で
こどもたちの移動が多い時期です。
卒業生もいるわけですし、新年度の生徒数を思うとゲンナリもしてきます。

でも、割合に私が元気なのは、先日、
一年前に他塾へ出て行った生徒が一人、戻ってくることになったから。
行った塾では半年も続かず、秋からは学研教室へ通っていたとか。
でも、やっぱり、と親が思いなおし、当人もダメだと思ったようで。
一年ぶりにあうのが楽しみです。
何しろ幼稚園の頃からのつきあいの、今年は6年生になるヤンチャ坊主で、
言ってみれば私が、可愛がっていた子なのです。




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